中学生の勉強について悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか?子どもの成績が思うようにあがらない。勉強しない。小学生の頃はなんとかついていけていた勉強につまずく。
単純に小学生の頃と比べて教科、量ともに大幅に増えて、子どもが勉強についていけていない。また、子どもが思春期に入り、なかなか思うように勉強しなくなった。そして、そもそも子どもが勉強方法をわかっていない。
勉強のつまずきの原因は、とにかく色々あります。
1つずつ見ていくことにします。まず、小学校の頃と比べると勉強の質、量ともにレベルがあがり、子どもが勉強についていくのが難しくなっているという問題。特に難しく感じるのは英語ではないでしょうか?
英語は家庭学習の差が最も出てくる教科だと僕は思います。小学生の頃から英語学習を本格的に勉強しているお子さんが増えています。何もやっていないで中学校に進学されたご家庭のお子さんとの差は相当開いていると考えて間違いないです。
2つ目に、子どもが思春期に入り、場合によっては反抗期も重なり、勉強をしなくなったという問題があります。
「どうしてこの大事な時期に反抗期なんだ!」と親としては叫びたくなる問題ですが、多くのご家庭がこの反抗期に勉強しない問題に悩んでいる事だと思います。
↓ 反抗期を抑えるには、幼い頃からの子どもとのコミュニケーションが大事
3つ目が、そもそも子どもが勉強方法をわかっていないという問題です。方法がわからないから勉強しないし、面白くないし、できない。中学生が勉強をしなくなる原因は根本的には、勉強方法がわかっていないというところに行きつくと思うんです。ですので、今回はここにフォーカスして記事を書いてみたいと思います。
塾へ行っている子は別です。塾がその勉強方法を教えてくれます。ですが、中学生にもなれば勉強は自学が基本だと僕は思っています。自学を補完するのが塾であるというスタンスでないと将来、自分で計画的に何かを学ぶということができない子に育ってしまいます。
極論、塾が教えてくれたとおりにしか勉強ができなければ、塾を辞めた途端、学ばない子になるかもしれません。
逆に、自分なりの勉強方法を中学生の頃に確立することができれば、高校生になってからでも、大学生になってからでも、そして社会人になってからでも、自ら学ぶ子に成長してくれる。
塾に通ったから勉強は安心。。。ではなくて、できれば自分で工夫して勉強できる子になってほしい。今回はそういう視点でも、中学生の勉強法について書かれたおすすめ本をご紹介したいなと思います。
中学生の勉強方法は「勉強のプロ」の本から学ぶ
勉強法に関する本はたくさん出ています。どれもよい本だなと思いますが、国数英理社をどうして勉強したらよいか、その具体的な方法が書かれた本が多いように思います。
それも大事なんですけど、今回は親が子に勉強方法をアドバイスする上で、役立つなと思えるという点で、おすすめの本を紹介したいなと思います。
1位:中学生からの勉強のやり方
東大在学中に20歳で起業。東京と京都とで個別指導塾を経営される清水氏の著書です。勉強は、「できない」を「できる」にすることだとう著者。
- 予習は、「できる」と「できない」を仕分ける作業
- 授業は、「できない」を「できる」にする作業
- 復習は、「できる」をキープすること
- テストは、時間がたっても「できる」状態がキープできているかを確認する作業
という解説がとてもわかりやすい。中学生の勉強法の本なら本書が一番具体的でわかりやすいと僕は思っています。
2位:身の丈にあった勉強方法
ロザン 菅広文氏の著書で僕が何度も読み返している一冊です。
朝早く起きて勉強しよう!という勉強アドバイスに対して、「中高生の朝の眠たさをなめるなよ!」という菅氏は、予習も復習もしている時間ないでしょ?だったら予習だけしましょう。など、無理なく効率よく勉強する方法を伝授してくれます。
相方で京大卒の宇治原氏は1日11時間毎日勉強を自主的にされていたそうです。1日11時間毎日勉強できますか?できないでしょ?と問いかける菅氏は、身の丈にあった勉強こそが幸せになる方法なんだと説きます。
子どもに勉強!勉強!と多くを望んで知らない間にプレッシャーを与えていたのではないか?そう思っていらっしゃる親御さんにもおすすめの書です。
3位:シンプルな勉強法
東大医学部卒、かつ司法試験も一発合格された著者のシンプルな勉強法は、本当におすすめです。
医学部であり、司法試験も合格しているのだから、さぞかし頭がいいんでしょ?と思われがちですが、著者は自身の事は天才でも何でもなく、最大限効率よく勉強できる方法を知っているだけだといいます。
勉強をゲームのように楽しく、かつモチベーションを保つ方法が事細かく書かれている本書は「なるほど、普通の子でも真似できるな」って思える方法ばかりで目から鱗です。
特に「逆算勉強法」は、受験だけじゃなくて、社会人になってからでも大いに役立つ勉強方法でおすすめ!勉強方法を学びたい方は必見の書です!
4位:夢を叶えるための勉強法
元東大王に出演されていた鈴木光氏の著書です。
本書では、大目標、中目標、小目標を立てて、短期的な目標から達成していく勉強方法や、タイマーを使って勉強する方法など、鈴木氏ならではの勉強の工夫がよくわかります。
著書で僕が特に気に入っているのが、鈴木氏のご両親の教育方針が書かれている章です。「義務教育さえ受ければ、高校にさえいかなくていい。」と言われていたいう鈴木氏。
でもその結果が、東大卒かつ司法試験に合格というのですから、本当に鈴木氏のご両親ってすごい!
番外編:英語の勉強方法はラジオ英会話一択
上述しましたが、英語は中学生になって最も差が開きやすい科目だと思います。裕福なご家庭であれば、子どもが小学生の頃から英語塾に行かせていらっしゃる事も多く、その差に落胆されることもあるでしょう。
ですが、僕の経験上、英語はお金をかけなくても上達すると断言できます。しかも迷う必要は一切ありません。NHKのラジオ英会話を活用しましょう。
NHKラジオ 中学生の基礎英語 レベル1 レベル2
英語は塾でお金をかけなくても成績をあげることができると断言できます。中学生の基礎英語を1日たったの10分やるだけで、十分な英語力が付く事は、我が家の長女で証明済です。
実は僕自身も学生の頃、NHKラジオ英会話だけで勉強し、英検2級まではいきました。英検2級以上はいけなかったので、それ以上の効果があるかは証明できませんが、英検2級までは、ラジオ英会話だけで十分だと断言できます。
子どもには、
- 「1日たった10分だけで英語の成績があがるよ」
- 「一緒にラジオ聞かない?」
といった声かけがいいと思います。今も僕も長女と毎日一緒に勉強しています!
NHKの英語講座だけで驚くほど英語が話せる勉強法
NHKラジオ英会話だけ。留学もしないで英語がペラペラになられた川本氏の著書は僕が何度も読み返しているおすすめの著書です。
具体的な英語の勉強方法はもちろん載っているのですが、それよりもラジオ英会話を信じて勉強していれば、必ず英語力が伸びるんだ!というモチベージョンアップのために見返していることが多いですね。
英語はお金をかけずともできる!というモチベーションを上げたい方に、是非読んでほしい一冊です。
まとめ 中学生の勉強方法を親が知っておいて損はない。
「勉強しなさい!」はいう言葉がけは、エネルギーの無駄だというのは、「学力の経済学」の著者・中室牧子氏。
一方で、男の子なら父親、女の子なら母親が子どもの勉強に関わることが、子どもの勉強時間を増やすのには一番効果があるという研究結果があるのだそうです。
また、東大生のほとんどがリビング学習だったというアンケート結果もあるように、塾に通わせているから大丈夫というのではなくて、親と子がリビングで一緒に勉強することが、子どもの学力向上の大事な要素になります。
僕も二人の娘とずっと一緒に勉強を続けています。勉強そのものを教えることはほとんどなくなってきましたが、解らない問題を一緒に解いたり、勉強方法についてアドバイスしたり、まだまだ親ができることもあるって思います。
そんな時、勉強のコツや勉強方法を知っておくといいですよね。絶対に損はありません。
ここで紹介した勉強法の本を読んで、お子さんにあった勉強方法を提案して、ぜひ一緒に勉強してみませんか?