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公立高校は「普通の安心」を届けてほしい――私立無償化時代の新たな役割を考える

公立高校には普通の安心を

先般、讀賣新聞オンラインで、高校無償化で公立離れ。危機を持った文科省が高校教育改革を主導する課を設立するというニュースがありました。

Yahoo等のコメントでは否定的な意見も多く見られたのですが、僕はこの文科省の動き、一定評価できるなと思いました。

公立高校の改革は必須です。

しかし、その改革内容は非常に重要で、今後文科省がどのように改革を進めていくのか注視しなければいけません。今回の記事では僕が思う公立高校改革について書いてみたいと思います。

はじめに:私立無償化の波と「寝屋川ショック」

最近、教育政策において大きな注目を浴びているのが、「高校授業料の無償化」です。とりわけ2024 年度から所得制限なしに私立高校の授業料が公費で賄われる動きが広がり、経済的負担の軽減が進んでいます。ところがその結果、私立高校の人気が高まり、公立高校で定員割れや志願倍率の低下という「寝屋川ショック」に端を発した現象が、大阪府を中心に顕著となっているのです。(名門校でも定員割れ「寝屋川ショック」

たとえば寝屋川高校や鳳高校など伝統ある進学校でも倍率が1.0以下に――これは非常に衝撃的です。地域や世代を問わず「公立に子どもを通わせたい」と思っている親からすれば、この現実は深刻なショックとなりました。この記事では、こうした変化を見据えつつ、私立無償化の恩恵を受けつつも公立高校に期待したい「安心感」を軸に、公立高校の今後を考えていきます。


私が評価する改革の骨子

1. 農業・工業など専門学校への支援は未来への投資

今、農業・工業系など専門性の高い分野は深刻な人手不足に直面しています。私立高校では採算性や特色づくりの点から支援が難しい部分も多く、そこで国や自治体が専門分野に公的支援する意義は非常に大きい。こうした学校を拡充することは、日本の産業基盤や地方活性化にもつながる投資だと考えます。

国は今、数理・データサイエンス・AIリテラシー教育に熱心ですが、私のブログでも紹介したとおり、アメリカでは既にこの手の職業はAIに代替えされつつあります。(米国の大卒、「就職氷河期」 AIが新人の仕事代替

もし本当に日本が、農業や工業系といった専門分野の人材を育てるという方向に転換するなら、僕はこれは本気の高校改革だと高く評価します。

2. 「安心して通える普通の公立校」の存在価値

一方で、公立高校の教育が充実してくれば、経済的には余裕がある家庭の子どもが、進学実績の点で魅力的な私立ではなく、公立に流れてくる可能性があります。しかしそれによって、本来公立高校に通いたい普通の家庭の子どもが入れなくなる、という逆転現象も懸念されます。

偏差値の高さが教育の価値ではありません。むしろ「通いやすさ」「安心感」「日常に根ざした学び」が叶えられる普通の公立高校には、根強い需要があるはずです。安全であること、学校生活にストレスなく通えること――これは親にとって最も重視したいポイントの一つです。

したがって僕は偏差値を私立と競うような公立高校は多くいらないと考えています。

3. 少子化・教員不足に即した「再編・統合」は不可欠

質の良い公立高校を作るには、質の良い教師の存在が欠かせません。

しかしながら高校が過剰に多い地域では、少子化の進行や教員不足がより深刻です。学校機能を集約し、若手教員とベテラン教員が協働できるような環境づくりを進めれば、授業の質の向上や教員の負担軽減につながります。

失礼を承知で書かせていただくと、ベテラン教員だけでは、授業だけで手がいっぱいで、新しい教育手法(ICT導入やSTEAM教育など)に取り組めないケースも多いだろうと思います。一方で若手だけでは賄えないスキルはなんといっても経験であり、経験を有するベテラン教員もまたバランスよく必要です。

高校を再編し、優秀なベテランと若手が融合することは合理的かつ必要な改革だと本気で感じます。今教員の待遇問題も盛んに議論されていますが、僕は高校の統合再編を同時に進めるべきだと考えます。

4. 「公教育だけではカバーできない時代」に対応する多様化の受け皿

そしてもうひとつ。これは僕の以前からの主張ですが、多様化の時代、もう公教育だけで全てを補うのは無理だと考えています。文科省も不登校の問題等も含めて、様々な問題に懸命に対応しようとしてくれています。その気持ちはありがたいのですが、全てを公教育が担う時代は終わりました。

通信制高校やオンライン学習、民間の学びの場……。今やこうした選択肢の拡充は、教育現場において重要な流れとなっています。不登校や多様な学びを必要とする子どもたちにとって、すべてを公教育に頼るのは現実的ではありませんし、子どもたちのニーズを満たすことは難しい。今こそ、民間による多様な学びの展開と公教育の融合こそが、進むべき道だと私は考えています。

親として私たちが求めること:我が子の未来のために

改めて、親として公立高校に求めたいことは、以下の4点に集約されます。

  • 安全で安心できる学びの場の確保: 進学校や専門学校に行かなくても、「この学校は普通だけど、安心して通えるよね」と胸を張って言える公立高校の存在。これこそが、親として最も望む姿です。
  • 地域と産業に根ざした教育の重視: 専門高校の充実は、地域経済や産業界を支える人材育成の基盤であり、子どもたちの将来のキャリアを考える上で非常に重要です。
  • 教員の質と教育環境の確保: 学校の再編によって教員の業務負荷を適切に分散し、教育の質向上と現場の活気を維持してほしいです。
  • 多様な学びへの選択肢を許容する社会: 公教育だけでは対応しきれない学びを、民間や通信制などが補完し、親と子どもがそれぞれの個性や状況に合った道を自由に選べる社会であってほしいと願います。

結びにかえて:教育の根幹を支える公立高校

公立高校は、単に進学実績や偏差値だけで語られるべきではありません。むしろ、親として「安心して通わせたい」「日常を想像できる」普通の公立高校があることこそが、教育の根幹をなすものだと考えます。

今回の「私立無償化」という政策がもたらした現実は、公立高校にとって試練であると同時に、自らを再構築し、その価値を再定義する大きなチャンスでもあります。専門校への支援、安心して通える普通校の価値、少子化に対応した学校再編による教育環境の改善、そして多様な学びの包容性――これら一つ一つの改革の断片が、全て未来を育む大切なピースとなるでしょう。

私たち親は、子どもたちにとっての「身の丈に合った居場所」が教育の中に存在し続けることを心から願っています。この願いを実現するのは、行政や教育界の挑戦だけでなく、私たち親の声が政策にしっかりと反映されることでもあると信じています。

※この文章は引用文献と私の意見をChatGPTに与え出力した記事を修正加筆して完成させたものです。私が考えることをいとも簡単に表現してくれるChatGPTすごいです!

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