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【書評】「思春期の子のこころがわからなくなったときに読む本」を読んで、反抗期ってあってもいいんだ!と前向きになれた

思春期の子育ては本当に難しいものですね。小学生の時までは本当にかわいくて素直だった子が、急に大人びて反抗期も重なり、接し方が本当に難しくなります。

 

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思春期とは、小学高学年から20歳くらいまでをいうそうですが、反抗期で、この時期をうまく乗り越えることができなかった場合、子どもの将来にも関わる大事な時期を無駄に過ごしかねません。

 

なぜ僕がこんな事を書くかというと、今ちょうど思春期の子の子育てをしているのもありますが、僕自身が子どもの時にこの思春期をうまく乗り越えられなかった経験から、我が子の思春期をなんとかうまく乗り切り、子どもの将来につながるような思春期を過ごしてほしいという想いがあるからです。

 

この思春期を乗り切るために大事な事は、何よりも子が何を考えているかを理解する事だと思い、僕は専門家の本を読んで知恵をお借りしたいなと思いました。

 

今回ご紹介する「思春期の子のこころがわからなくなったときに読む本」は、小児精神科の第一人者の先生が書かれた本で、男女問わず、思春期の子の心について理解するのに役立つ本です。

 

 

 

 

本書と著者のプロフィール

渡辺 久子氏

児童精神科医。1948年東京生まれ。慶応義塾大学医学部卒業後、同小児科助手、同精神科女子、小児療育相談センター、横浜市民病院精神科医長を経て、ロンドンのタビストック・クリニック臨床研究院として留学し、精神分析と乳幼児精神医学を学ぶ。1993年より慶応義塾大学医学部小児科専任講師となり、現在は渡邊醫院副医院長。(著書発行時)

本書の要点ポイント(書評)

思春期はそれまでの親子関係を崩したりするケースが多いという著者。親はこれまでよりもずっと難しい子育てになるという覚悟が必要です。

 

思春期は心身に大きな変化が起きる時期であり、子どもは親に苛立ちや不安をストレートにぶつけますが、子どもの大変さを思いやることが必要不可欠です。

 

本書は、長年小児精神科の第一人者として臨床に関わってきた著者が「思春期の子どもの心」に焦点を当てて書かれた本であり、子どもの思春期を機に子どもともう一度向き合い、親子の絆を深め直すための秘訣が詰まった一冊になっています。

 

思春期の子どものこころを理解しよう!

  • 「思春期の子どもって何を考えているんだろう?」
  • 「どういう感情が、言葉や態度になって出ているんだろう?」

子の気持ちがわからないから、親は焦り、苛立ち、疲弊します。ですが、本書を読めば、思春期の子が何を考えているのか?本当によくわかります。

 

ここでは「思春期の子の想いについて」僕が勉強になったと思う事をピックアップして紹介してみたいなと思います。

思春期は子どもに大きな変化が起きている事を理解する

思春期は子どもの心身に大きな変化が起きていることを、まず理解してあげる事は本当に大事な事だと思います。この理解があれば、子どもの反抗的な態度に対して、ただ腹を立てるだけという事もなくなるはずです。

 

10歳からの5年間は子どもを可愛がる最後の時期なんだという著者。先般ブログで紹介した「思春期の女の子が親に求めていること」の著者・中野日出美氏も、思春期はそれまでの子育てをやり直す最後のチャンスだとおっしゃっているとおり、この思春期は子どもを突き放すのではなく、寄り添い、思いやりを持って接してあげないといけない時期なんだといえます。

 

思春期は親子の関係をもう一度見つめなおす最後のチャンスであり、その期間は有限なんだという意識をもって大切に過ごしたいですね。

子どもの主観的時間を尊重することが大事

子どもはわくわくを感じられる「主観的時間」の中で生きている。人生を豊かに生きていくためには、この時期に好きなことを見つけることが必要だと著者はいいます。

 

子どもが真剣にやっている事を親の価値観で否定したことはないか?僕は自問自答してみました。

 

この時期、子どもなりに真剣に考えている好きな事があるはずです。それは将来、職業に結びつくものではないかもしれないけど、人生を豊かにする意味では子どもにとっては、ものすごく重要なこと。それを将来につながらないという親の価値観だけで否定してはいけない。そう本書で勉強ができました。

 

家族にありのままの自分を受け入れてもらえた子は人への信頼と自己肯定感をもった大人に育つという著者。子どものどんな些細な夢中も応援してやれる親になりたいと思いました。

反抗的な態度や言動は、幼い頃の悲しみ怒りが無意識に出てきたもの

本書で僕が一番勉強になったと思った事が、子どもの反抗的な態度や言動は、子どもが幼かった頃に漠然と感じていた苦しさや悲しみ、怒りなどの感情が本人の意思に関係なく理不尽な思いとなって出てくるものだという話です。

 

娘が幼かった頃、すごく残念そうにしていたこと、悲しそうにしていた事などがなかったか?僕は思い出してみました。

 

娘をブランコ遊びに連れていった時の事です。後ろにブランコの順番待ちをしていた子がいて「早く代わって~!」と何度も言ってきたことがあったんです。まだ少ししか遊んでいない娘に対して、もう少し遊ばせてやりたいなという想いがありながらも、

 

「少し遊べたから次に子に譲ってあげようね」

といって代わらせたのですが、その時の娘の残念そうな顔を今も忘れることができません。

 

この事を聞くと娘は覚えていないようでしたが、きっと潜在意識の中にはあったのだろうなって本書を読んで思いましたし、今娘が僕にぶつけている感情の中に、きっとこの想いも含まれているのだろうなと反省しました。

 

僕がしたことは間違いではないかもしれないけれど、子どもが悲しい想いをしたのは事実です。だからこそ、10歳からの5年間が子どもを可愛がる最後の期間であるならば、今もう一度精一杯の愛情を注いでやりたいなと改めて思いました。

 

 

 

親は子どもに期待するのではなく親自身が輝く事

例えば小さい頃から手がかからない子どもについて、著者は、そのつもりはなくてもお母さんが過干渉であったり、指示を出し過ぎている場合が多く、成熟した大人になりきれないと強調されています。

 

例えば、

  • 「子どもをよい大学に入れたい」
  • 「子どもの才能を開花させたい」

という想いは、親のエゴでありますから僕は「今の子どもの感情が本当に子どもの意志なのか」についてはかなり意識して考えています。

 

もちろん、子どもがいい大学に入ってくれるに越したことはありません。心の中で願っていてもいいとは思いますが、それを子どもに口や態度に出して強要することはあってはなりません。

 

前述の中野 日出美氏も同じことをおっしゃっているのですが、こうしたエゴをもっている親御さんに対して、

まず親が自分自身がやりたい事をやってください。

とおっしゃいます。

 

そうすれば、親が過度に子どもに期待することもなくなります。ごもっともです。

 

親がやりたいことをやっている。そういう子は親を見て「自分も親のようになりたい!」と自主的に学ぶようになるんだと思うのですね。親が子に夢を押し付けているようでは、子どもは「なんで自分だけこんな想いをしなければならないのか?」その気持ちはずっとぬぐえないのではないでしょうか?

 

親は親。子は子。自分がやりたい事を一生懸命できる親になろう。そう改めて思いました。

子どもが困った時には父親が守る

今の時代はシングルで子育てをされている方も多く夫婦で協力して子の思春期を乗り切るというのも難しい時代かもしれませんが、著者は子どもが社会に出る一歩手前のこの時期、人間関係の問題、進路や職業選択の問題などが起きたとき、父親の存在が大事だとおっしゃいます。

 

これは僕もものすごく意識していることです。

 

うちの場合、普段の楽しい出来事はいつも母親と楽しそうに会話しています。一方僕の場合は

  • 「何も問題がない場合は、パパに特別に言わなくてもいいよ。だけど困ったことがあった時だけは、パパに話ししてほしい」

とだけ伝えています。つまり何か問題があった時にはパパがその問題について解決できるように全力で守るよという意思表示をしています。

 

まぁ、たまには学校の楽しい話を僕にも聞かせてほしいものですが(苦笑)

一家団欒って思春期の子にとても大切

家族で食卓を囲む習慣は、子どもの精神面での成長にとても大切。だけど、これが出来ている家庭はそんなに多くないと著者はいいます。

 

特に思春期の子は、部屋にこもったり、食事中もスマホを触ったりという子も多いのではないでしょうか?

 

僕もこの家族で食卓を囲むというのは意識していまして、その時に役立つツールが「テレビ」だと思って先日ブログにも記事を書かせてもらいました。

 

↓ 僕の独断ですが、家族で楽しめるテレビ番組を紹介しています。

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昔は「テレビばっかり見るな!」と怒られていた時代ですが、最近のテレビ局もスマホに顧客を奪われがちで考えてきたのでしょう。親子で楽しめる番組が結構増えてきています。

 

テレビを通じて子どもに質問したり、大人が知らない事を子どもに教えてもらったり、コミュニケーションツールとしてもよいですが、夫婦でテレビの内容について会話している場面は、子どもに安心感を与えますね。

 

以前「ALWAYS 三丁目の夕日」という映画がありましたが、昭和時代の家族団らんを勉強してみるのもいいと思います。絶対令和にない家族の形が見つかります。

 

子どもには、いつでも「家族」という帰る場所があるという安心感が必要なんだなと本書を読んで学びました。

 

 

 

 

まとめ 思春期の反抗期はむしろあったほうがいい!

著者は

思春期は子どもがニコニコしていることを喜ぶよりは、子どもの本音、つまり怒りやマイナスの感情を外に出せるようにしてあげることのほうが大切

といいます。

 

子どもが本音を親にぶつけられている事は実は成長過程においてとても大切な事なんだと前向きに捉えることができるようになったのも本書を読んだおかげです。

 

思春期の子どもの気持ちに寄り添う事ができれば、きっと子どもの反抗期は収まっていきますし、その過程を経て子どもは自立した立派な大人へと成長してくれることでしょう。

 

↓とはいえ、反抗期は適度に抑えられるほうがよいです。僕の反抗期対処法はこちらを参考ください。

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逆に本音を親にぶつけられていないようならば、親が子どもを抑えつけていないかはよく反省しなければいけないと肝に銘じました。次女はこれからが思春期なので、よく注意して見守ってやりたいなと思っています。

 

いずれにせよ!思春期って素晴らしいんだ!反抗期ってむしろあったほうがいいんだ!本書は、そう前向きに思えさせてくれるとても素晴らしい一冊でした。