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思春期に伸びる!男の子の「自己肯定感」を高める育て方。

思春期の男の子の自己肯定感を育む方法

我が家は娘二人。今まで男の子の育て方に関する本は関係ないだろうという事で読むことはあまりありませんでした。ですが、最近はジェンダー平等1といわれています。男の子が、女の子と分けて考えるのはもはや古い。

で以前から気になっていた「男の子の自己肯定感を高める育て方」という本を読んでみました。

自己肯定感は高めようと思ってもなかなか難しいものです。だからこそですが、親が少しずつでも自己肯定感を伸ばしてやりたい。そう思っていたときに出会った本です。

この本を読んだらいいと思う人
  • 子どもの自己肯定感を高めたいと思っている人
  • 思春期の男の子の気持ちを知りたい人
  • 子どもを将来世界で戦える子どもに育てたいと思っている人
この記事を書いている人

くろちゃんパパ

  • 思春期の娘二人(小学生、中学生)のパパ。
  • 子育て本、教育本を100冊以上読む。
  • 娘が生まれた時からずっと子育てに関わり、娘たちと今も良好な関係を築く。
  • 長女の中学受験の勉強に毎日付き合い、中高一貫校の合格を親子で勝ち取る。
  • 勉強だけで優劣が決まる今の教育に疑問をもち、未来型の教育に関心を持ち勉強中。
目次

本書の紹介と著者のプロフィール

柳沢 幸雄氏

1947年生まれ。元開成中学校・高等学校校長。東京大学名誉教授。開成高等学校、東京大学工学部化学工学科卒業。71年システムエンジニアとして日本ユニパックに入社。74年退社後、東京大学大学院工学系研究科化学工学専攻修士・博士課程修了。ハーバード大学公衆衛生大学院准教授、併任教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授を経て現職(著書発行時)

男の子の自己肯定感の高め方(書評)

本書は、冒頭、「私は、日本の高校生は世界一だと考えています。」という書き出しからはじまりますが、高校時代がピークであり、そこから先は海外の学生に抜かれていくのだと著者はいいます。

アメリカでも教鞭をとったことがある著者が、アメリカの学生が授業中、常に発言し学び続けるのたいして、ただ座っているだけの日本の学生には大きく差がついていると危機感を呈し、その差は自己肯定感にあるのだと説きます。

なぜ日本人の自己肯定感は低いのか?そして、自己肯定感は果たして伸ばすことができるものなのか?

開成中学の校長も務めた著者が、世界に通用する子に育てる為に親ができる自己肯定感の育み方について書かれたののが本書です。思春期の男の子がいる親御さんは特に必読です!

※自己肯定感を学ぶには自己効力感とセットで学ぶとよいと思います。

日本人の自己肯定感が低い背景にあるもの

日本人の自己肯定感が海外と比べてダントツに低いのは有名な話です。内閣府が発表している子ども・若者白書でも、諸外国と比べて、日本人の自己肯定感が顕著に低いことがわかります。2この背景には、日本独特の「謙譲の文化」があるのだと著者は指摘します。

みんな友達。みんな同じ。みんなと違う事を言ってはいけない、してはいけない。これを同調圧力といいますが、日本はとりわけこの同調圧力がきつい。

これは学生に限った話ではありませんね。会社でも、婦人会でも同じだと思います。だからとっても根深い文化なんだろうと思います。ですが、これでは本当にグローバルに戦える子どもなどに育たない。本書を読んでもそう痛感しました。

厚切りジェイソン氏の著書「日本のみなさんにお伝えしたい48のwhy」を読んでもわかりますが、アメリカでは会議で意見を一切言わない人は、いないのと一緒。なんで会議に出てきているの?となるそうです。日本では、ちょっと違う意見をいうと否定される。だから黙っておいたほうが安全。という文化が相当根深い。

日本という島国では通用しても、とてもグローバルでは戦えないということが、わかります。日本にはこのように謙譲する文化、そして同調圧力といった根深い背景があることを著者は随所で指摘されています。

ではこうした同調圧力が強い日本で、どうやって子どもの自己肯定感を育めばよいのか?そのヒントが本書にはたくさん書かれています。ここからは僕が共感した、男の子の自己肯定感の育て方について書いてみたいと思います。

ダメと全否定せずに、よいところを褒める

日本はすぐにダメ出しをする文化だと説明がありましたが、家庭でも子どもとの会話を振り返ってみることで自己肯定感を育むヒントが見つかりそうです。

子どもの意見に対して、「ダメ!」と全否定した経験はないでしょうか?

著者は、どうしてもダメな事を伝える場合は

  • 提案のよい部分は認める
  • 代案を出す事

を必ず伝えるべきだといいます。これを読んだとき、日本の政治家、野党のことが頭によぎりました。ダメというだけは簡単なのですね、でも、ダメといって終わっている時点で、もう思考が停止しているのです。

ダメでもその中にいいものがあるよと言われたら、きっと子どもは次は受け入れられる提案を考えよう、挑戦しようと思うでしょう。それで意見が通った時に自己肯定感は伸びるのだと思います。

18歳からは一人暮らしをさせる

著者が考える男の子の自己肯定感の高め方で僕が一番目を引いたのが、親が「子離れする」ということです。

男の子は小さな恋人といって、お母さんにとってはまるで恋人のように愛おしい存在だとよく聞きます。そのため、お母さんは、男の子を甘く育てがち。

ですが、意識して子離れをすることが大事であり、思春期こそが、子離れのチャンスなんだと著者はいいます。

僕は男の子は育てたことがありませんので、自分自身が子どもだった頃を思い出しながら考えたのですが、環境に恵まれている子よりも、むしろ環境に恵まれていない、もしくは恵まれていたとしても親が突き放している子の方が、子どもの自己肯定感は高い傾向にあると考えています。

卓球のオリンピックメダリストの水谷隼氏は著書「打ち返す力」で、同級生のみんなが青春を謳歌しているときに、携帯電話もない環境に身を置いて卓球に励んだことが自分のゆるぎない自信になっているとおっしゃっていました。

著者は、18歳になったら、子どもに一人暮らしさせなさいと説いておられます。恵まれた環境から、あえて恵まれていない環境に身を置かせるのです。これの何がいいかというと、

親が用意してくれた環境ではなくて、自分で成長できた、自分がこの環境を作り上げたのだというのが、自己肯定感を育む。というのですが、本当に納得です。

勉強以外の価値観を持たせる

開成中学に入学してくる子は、勉強がクラスで1番だったという子が多い。けれど開成中学に入学すれば、もっともっと勉強ができる子が何人もいる。今までテストでずっと1番ばかりだった子が突然、200番目とかもあるのでしょう。勉強だけの自己肯定感は意外ともろいのだと著者はいいます。

だから、勉強以外の価値観を持つことが大事なんだというのは説得力があります。(勉強ばかりできる子の集団の中で、いちいち勉強を比べていたら、精神がもたない)実際、東大生の92%は勉強に限らず、熱中体験をもっていたといわれています。この熱中体験こそが、やればできるという自己肯定感を育んでいる可能性は高いです。

僕自身、そこまで勉強が出来た子ではありませんが、わりと学校では勉強が出来る人といわれていました。ですが、世の中には僕では到底かなわない勉強ができる人はもちろんたくさんいて、結局、中途半端な学校の勉強だけができる自分がずっとコンプレックスになっていました。

それこそ、楽器ができる子、スポーツができる子、手先が器用な子にどれだけ憧れた事か。

こうして勉強以外で自分が好きな事に価値観を見出せると、他人は他人。自分は自分と考えられるというわけです。ならば、自己肯定感は間違いなく高まると僕も経験上いえると思います。

早く負けを経験させる

サッカーでレギュラーになれそうな学校と、全国大会に出れそうな強豪校、進学するならどっちがいいか?と本書で問わられる場面があります。僕はレギュラーになれそうな学校を選びましたが、著者は、強豪校を選ぶべきだという考え方でした。

よく成功体験を積み重ねる事で、自己肯定感を育むという話が出ますが、著者は、負けたり失敗した状態から立ち直ることが成功体験だというのは、新鮮な発想でした。この負けたことから立ち直る力の事をレジリエンスといいますが、今世界で最も注目されている非認知能力のひとつです。

確かに勝つ事だけの成功体験を積み重ねていくと、負けることが嫌で新しい事にチャレンジしようという気持ちが育ちません。また無難にいこうとする気持ちばかりになってしまう。まさに僕自身がそう。

であれば、負けるかもしれない環境に身を置いて、失敗をして、その失敗から立ち直る経験を積み重ねていったほうが、前へ進めると思う。スポーツをしてきた人が精神的に強いのはここにあるのだという事ですね。

好きな事は生産につなげさせる

我が家は塾に行って勉強を得意にするというのではなくて、最低限、学校の勉強はするにしても、後は、子どもの好きを応援することにしました。ですが、本当に「好き」だけで世の中やっていけるのか、不安があることは確かです。

ですが、著者が「好きな事」に関わる仕事なんていくらでもある。と断言されていて、とても心強かったです。

子どものゲームやスマホ好きに悩んでいる親御さんは多いと思いますが、ゲームが好きな子にはとことんさせたらいいという著者。ただし、好きにも「消費」と「生産」があり、好きな事をどうしたら「生産」につなげられるかの声かけは必要だというアドバイスがあったのですが、これは目から鱗でした。

ただ好きを応援するだけではなくて、それがどう将来の職業につながっていくのかを子ども自身に考えさせる声かけはしていきたいなと思いました。

まとめ 思春期の男の子の自己肯定感は育むことができる

自己肯定感が低いには、日本独特の背景があることが本書を読んでよくわかりました。ですが、それでは今後グローバルで戦えるようにはならないことも本書を読んでよくわかりました。

まるで鎖国のような文化を一個人が打破していくことは難しいかもしれません。

ですが、家庭でも自己肯定感を育むことができることは本書を読んでよくわかりました。

男の子は、お母さんにとってとてもかわいい存在で、どうしても色々口や手を出してしまいがちだと思いますが、著者がもっとも言いたかったことは、お母さんは口を出さない、手を出さない、我慢をして見守るということだったのではと思います。

失敗もするでしょう。ゲームばかりしていて、ひょっとしたら勉強もビリになるかもしれない。ですがそこから自分で立ち直ることができたらのなら、自分で出来たんだという自己肯定感がそこで伸びるというのです。18歳になれば、1人暮らしさせろというのも、僕は正解だと思います。

思春期は子離れする最後のチャンスです。著者のこの一言でこのブログを締めたいと思います。

  1. ジェンダー平等を実現しよう。日本ユニセフ協会 ↩︎
  2. 子ども・若者白書 ↩︎
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