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【書評】「身の丈にあった勉強法」を読んで爆笑!笑って身につく勉強のコツ

親に言われなくても勉強をする、勉強が楽しくて仕方がない。そんな子が一定数います。ですが、勉強は好きではない、いや、どちらかというと嫌いだという子(以下、わかりやすく普通の子と書きます)がほとんどではないでしょうか?

 

世の中の勉強本は、教育ママが書いた本や勉強ができる人が書いた本が多いと思います。こういった素晴らしい勉強本も僕は好きなんですが、

 

ここに

勉強は嫌いやけど、せっかくやるなら少しでも効率よく成績が上がればよいなぁと思っている学生や社会人に読んでほしい。

という普通の子に向けて書かれた本があります。

 

身の丈に合った勉強法」菅ちゃんこと、ロザンの菅広文氏の著書です。

 

◆勉強方法のおすすめ本を厳選して紹介しています◆

 

 

 

本書と著者のプロフィール

菅 広文氏(ロザン)

1976年10月29日 大阪府高石市生まれ。大阪府立大学経済学部中退。96年8月、高校時代の友人である宇治原史槻(京都大学法学部卒業)と「ロザン」を結成。

本書の要点ポイント(書評)

ロザンの菅ちゃんって関東でも知られているのかな~。あのクイズ番組で活躍する宇治原氏の相方です。関西では特に有名で、「菅ちゃん」(すがちゃん)の相性で知られています。

 

菅ちゃんはいいます。

 

京大や東大の合格体験記や、偏差値30アップの勉強法などを読んで、それだけで賢くなった気になっていませんか?と。

 

京大卒の宇治原氏は、1日11時間勉強していたそうです。なぜ1日11時間かというと、自分が毎日365日継続できると思った勉強時間が、1日11時間なんだそうです。毎日ですよ?

 

皆さん、真似できますか?と菅ちゃんは本書で問いかけます。

初めて出会った「笑える」勉強法の本

勉強法の本で笑ったのは初めてでした。そこで妻にも勧めてみました。爆笑でした。勉強法の本で笑えるってすごくないですか?

 

何が面白いかというと、菅ちゃんがとにかく秀才・宇治原氏をいじり倒すのです。一つ本書より抜粋してみます。

 

世の中には新聞を楽しく読んでいる人種も存在します。

誰だかわかりますか?

わかりますよね?

そうです。宇治原です。

ではどれくらい宇治原が新聞を楽しく読んでいるか説明しましょう。

皆さんは新聞を読んで笑っている人間を見たことがありますか?

僕はあります。宇治原です。

(以下、続く)

 

このように京大卒の秀才・宇治原氏を、普通じゃないでしょ?といっていじり、普通の人はこうですよ、みたいな事が書いてあるのが面白いのです。

 

そして、宇治原氏のような秀才を真似しても仕方ないので、普通の子ならこんな勉強法はどう?みないな感じでアドバイスしてくれる。

 

※菅ちゃんは自分のことを「中学歴」だといいますが、いえいえ、菅ちゃんも大阪府立大学へ入学しているのですから、実は結構な高学歴です。ちなみにロザンはクイズ番組のギャラも折半されるほどの仲良しコンビだそうですよ。

 

ちょうどよい塩梅の勉強法のアドバイス

この菅ちゃんの勉強法のアドバイスが、またちょうどよい塩梅なのです。目次だけをみても、いかに良さげなアドバイスなのかわかりますので、ここに見出しを抜粋します。

 

  • 「偏差値30アップの勉強法」は、ほとんどの人にとって意味がない。
  • 「予習」と「復習」、どちらかを捨てるべき。
  • 「教えてもらう方」より、「教える方」が成績が伸びる。
  • 苦手科目は、「いつから苦手か」を思い出す。
  • まずは、国語。
  • 学校の勉強をせず塾に行くのは、暴飲暴食をしてからジムに行くのと同じこと。
  • 身の丈にあっていない高校・大学に入ると、成績が伸びなくなる。
  • 身の丈にあった生き方=いちばん得な生き方。

 

どうですか?見出しだけ見ても、読んでみたくなりますよね。

 

笑いだけじゃなく、役立つアドバイスが満載です。この中でも僕が特に気に入った部分を今回は紹介したいと思います。

予習と復習どちらを捨てるべきか?

予習が大事か、復習が大事か?予習派と復習派は分かれるところですね。ただし、よく勉強できる子用の本だと、予習も復習も大事だと両方勧めてくる。

 

また、朝早く起きて勉強しよう!という勉強方法の本も多いのですが

起きられるか!中高生の眠たさをなめるなよ!

と朝学を全否定(笑)

 

菅ちゃんは、予習も復習もやってる時間ないでしょう?それだったらわからないまま(予習しないまま)授業を聞いても身にならないので、少しでも予習をしておいた方がいいという予習派でした。

 

予習か復習かは賛否分かれるところだと思いますが、予習も復習もどちらも頑張ろうといった肩ひじ張った提案でないのが、本当に好感がもてましたね。

「教えてもらう方」より、「教える方」が成績が伸びる。

教えてもらう方よりも、教える方が成績が伸びる!

 

芸人の世界でも同じようなことがあるのだそうです。先輩が後輩を誘って飲みに行く。後輩からすれば、おごってもらえるし、よい話が聞けるしラッキーと思う。だけど、伸びていくのは大抵の場合、教えている側の先輩であるといいます。

 

僕も娘に勉強を教えているのですが、教えていると本当によく覚えられる。たぶん娘より僕の方が理解ができている自信がある。教える方が伸びるを身をもって実感している。

 

実は、この教える方が伸びるという根拠にアメリカの有名な研究があります。ラーニングピラミッドというやつです。

career-ed-lab.mynavi.jp

 

ピラミッドの上から、

  • 講義を受ける
  • 読書する
  • ビデオ・音声学習
  • 実演を見る
  • 他者と議論する
  • 実践による経験・練習
  • 他人に教える

と続くのですが、下に行くほど、学習効率がよいといいます。

 

 

つまり他人に教える事が、一番学習効率がよいことがわかっているんですね。

苦手科目はいつから苦手か思い出す

苦手科目は遡って勉強するのが非常に効果があるというのも有名な話です。

 

菅ちゃんが家庭教師していた頃、中3の子をみていたそうですが、中3の数字が全然出来なかったそうです。それで出来ない原因を探して、過去の単元に遡った結果、小学6年生の単元が全く出来てない事を発見したそうです!

 

この出来ていない単元を克服したら中3の数学の点数が飛躍的に伸びたというのが菅ちゃんの体験談。

 

出来てない過去の単元に戻る。

 

これは算数に特化した通信教育、RISU算数を展開する今木智隆氏もおっしゃっている。算数は理解を積み上げていく学習なので、わからないまま単元を進めていったところでは、いつまでたっても苦手は克服出来ないのですね。

授業を聞かずに塾に行っていませんか?

授業もろくに聞かずに塾に行っていませんか?この考え方は無茶苦茶、好きでした!

 

特に塾にさえ行ったら勉強出来るようになるって勘違いしてる親御さんも子も多いと思うので、本書の菅ちゃんの考え方は新鮮だと思います。

 

僕が好きな本「人生に必要な教養は中学校教科書ですべて身につく」では、タイトルのとおり学校の教科書をしっかり読み込めば、教養が全て身につくというくらい、著者の池上彰氏と佐藤優氏は中学生の教科書を絶賛しています。

 

特に中学生は義務教育で学校が教えてくれるのですから、塾へ行く前に学校の勉強ちゃんとやりましょうよって事ですね。

身の丈に合った学校に入らないと成績は伸びなくなる

この本で僕が一番共感したのが、身の丈にあった学校に入るべきだという主張です。

 

これは僕の娘の中学受験の体験談になりますが、僕は当初、娘を難関中学へ行かせたかった。

 

それで最初は、難関中学用の勉強を娘に課していました。でも途中で、菅ちゃんがいうように、身の丈に合った学校に行った方が、娘は幸せになれるのではないかと考えるようになりました。

 

難関中学で成績が下の方で、勉強についていくのがやっとの状態よりも、中堅私学でも、勉強が理解できてモチベーション高く学べるほうが娘にとって幸せだと思いなおしたのですが、それがよかったなと今では思っています。

 

 

 

まとめ。身の丈にあった学校、身のためにあった勉強で、幸せになる

普通の子は、1日11時間も勉強出来ないし、勉強好きかといえば、どちらかといえば嫌いだし、勉強よりも夢中になっているものがあるものです。

 

うちの子だってそうです。

 

勉強ができるに越したことはありません。けれども無理をしすぎて身体や心を壊しては意味がありません。もし子どもが宇治原氏のような秀才ではないと気がついたなら、勉強を無理してるなって思ったなら、本書を読むと絶対にいいです!

 

それだと、京大や東大には行けないかもしれない。けど、背伸びしても良い結果なんて出ないよ。身の丈のあった勉強法でいこうよと、気付かせてくれます。

 

本書では、秀才じゃないと出来ない勉強法については宇治原氏を例にいじり、勉強嫌いの普通の子でもできそうな勉強法や心構えをアドバイスしてくれています。

 

「うちの子は秀才じゃないし、勉強も嫌いだけど、一生懸命に頑張ってる。」そう思っていらっしゃる親御さんであれば、きっと共感ポイントがたくさんある本だと思います。

 

それに、勉強法の本で笑えるのはこの本くらいだと思います。勉強に伸び悩む中高生にもおすすめです!