子育て本をたくさん読むパパの子育てブログ

思春期の子をもつ僕がおすすめする子育て本と教育本の紹介と僕の子育て論

【書評】友だちってなんだろう?を読めば、ひとりぼっちも悪くないと思える

僕自身、子どもの友達関係には随分悩んできました。子どもって幼い時はみんな元気で明るいもんだと思っていました。だけど、そうではない子どももいるってことを知りました。みんなが元気で楽しそうに遊んでいる中に、自分の子がなかなか入っていけない。ひとりぼっち。どうしたらいいのか?本当に悩みました。

 

自分のことなら自分で何とかする。できる。だけど、子どものことは子どもが自分で解決するしかない。そういう意味では、親は無力な存在です。ですが、何か手助けしてやりたい。力になってやりたい。そう思うのが親です。

 

★友達関係に悩んでいる方へお勧めの記事↓

kurochan-papa.com

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  • 友達関係で悩む子に何かアドバイスをしてやりたい
  • ひとりでもいい。いつか友達はできる。無理に友だちを作らなくてもいいんだよと励ましてやりたい

そんな風に悩んでいる親御さんが、もしいらっしゃったら、おすすめしたい本があります。

 

僕が購読させていただいているはてなブロガーさん、モッピーさんがブログで紹介してくださいました

 

友だちってなんだろう?」って本です。

 

shimausj.hatenablog.com

 

 

 

本書と著者のプロフィール

斎藤 孝氏

1960年静岡県生まれ 明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。ベストセラー多数。著書発行部数は1000万部を超える。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導(著書発行時)

 

◆本書を思春期の子どもを持つ親が何度も読み返したくなる本に選びました◆

本書の要点ポイント(書評)

友達付き合いを無敵にする3つの力があります。

  1. 気の合う友達を作る力
  2. 気に合わない相手ともうまく付き合う力
  3. ひとりを楽しめる力

 

二つの対人関係(1と2)に加えて、ひとりを楽しむ力(3)を持つことで、人に頼りきらない関係を築けるようになる。

 

本書のこの「人に頼りきらない関係」という考え方は、今友達付き合いで悩んでいる子に、きっと勇気を与えてくれると思います。

 

学校で子どもがひとりぼっちだと悩んでいる親御さん、お子さんは

 

「能動的なひとりぼっち」

でしょうか?それとも

「受動的なひとりぼっち」

でしょうか?

 

自分の意思でひとりになっている状況なのか、それとも人との関係性のなかで、ひとりにさせられてしまっている状況なのか

 

が能動的なひとりぼっちと、受動的なひとりぼっちとの違いです。

 

「能動的なひとりぼっち」なら、何も悩む必要はありません。子どもが一人の時間を自分で楽しんでいるのですから、その時間はきっと子どもにとって財産になります。

 

例え今は「受動的なひとりぼっち」であったとしても、何でもいい。好きなことに没頭することができれば、「能動的なひとりぼっち」を楽しむことができるはずです。

 

本書では、あの「あいみょん」さんも学校でひとりぼっちだった、あの「星野源」さんも人間関係を築くのが苦手であった等、小学生や中学生が共感する事例をあげて、子どもたちにエールを送ってくれます。

 

こうした有名人の方も、ひとりの時間があったからこそ、自分の好きなことを極められたのだと想像ができますね。そう考えると独りも決して悪くない。

 

 

また著者の、友達の作り方や関係性についての考え方も秀逸です。友達って「好きなもの」で繋がると、共感しやすいので作りやすいのはもちろんですが、

 

「好きなもの」があるから、相手の人格と真っ向から向き合わなくてもよくなり、結果、穏やかな友達関係を築くことができるという考え方は新鮮でした。

 

逆に、こうした共通した「好きなもの」がなく、なんとなく集まってできたグループは、同じ行動をとらないというだけで人を非難したり、排除したりする可能性があることを指摘し、ただつるむだけの友達ならあえて作らなくてよいと著者はいいます。

 

なるほど~。友だちってそう考えれば楽になるなって、改めて思いましたね。本書はこのように、友達関係に悩む子に随所で勇気を与えてくれます。

 

一方で

本当に大事なのは「合わない人とうまくつきあう力」

だといい、いずれ社会に出ていく子どもたちにあえて厳しいエールも送られています。

 

これは大人ならわかります。会社の人と全員友達のように付き合えるかというと無理です。でも僕らもなんとか合わない人ともうまくやっていっているはずです。

 

厳しいようですが、どこにいっても「合わない人」はいる。それを逃げてばかりでは社会ではやっていくことはできないでしょう。

 

 

学校は「人慣れ」の練習場だと著者はいいます。そういう意味では、学校は勉強をしにいくところ以上に、「人に慣れる」練習をしにいく場所かもしれません。

 

 

 

本書を読んだ今後の行動(まとめ)

長女に中学受験させた一番の理由は環境を変えてやりたいと思ったから。結果、それが良い方向に向かって、今は中学でいきいきしている娘を頼もしく思っています。

 

ですが小学生時代は娘は娘なりに考えて人に慣れる練習を一生懸命やっていたのだと思いました。それも財産になるよと言ってやりたいし、これからの未来、もし何か友達関係で悩む事があったなら、この本で勇気やエールを送ってやりたいなと思いました。

 

友だちってなんだろう?改めて本書を読んで考えてみると、会社での人付き合いにもつながる点はたくさんあり参考になると思います。本書は実は大人が読んでもおすすめなのです。