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「きみはスゴイぜ!」を読んで、一生使える「自信」をつくる

中高生のみんなは、

  • 自分に自信がない
  • 自分には特技が何もない

こんな風に悩んでいないでしょうか?

実は、日本人の自己肯定感は、世界と比べるととても低いんです。自己肯定感とは、自分の存在には価値があると、自分自身を肯定する気持ちのことをいいます。

文科省が行った2015年の調査で、日本人の高校生が「自分はダメな人間だと思う」割合は、なんと70%にもなるんです。中国だと56%くらい。アメリカだと、45%くらいしかない。日本人の高校生はみんな自分に自信がないんです。  

だから決して、あなただけが自信がないってことではないんです。

けれど、君たちは本当はスゴイんです。気がついていないだけで、スゴイ人になれる可能性を持っているんです。

  • テレビに出てみたい
  • プロサッカー選手になりたい
  • 歌手になりたい

って、お父さんお母さんには言わないけど、こっそり夢を見ているって子も実は意外と多いんじゃないかな?

もし、自分に「自信」がつけば、その夢を叶えられるかもしれないよね?もし「自信」を作れる方法があるなら知りたいよね?

今回は、一生使える自信が作れる本を紹介したいと思います。イギリスのベストセラー本「きみはスゴイぜ!」という本です。イギリスの本だからと心配しないで!和訳されてとても読みやすくなっています。

目次

本書と著者のプロフィール

飛鳥新社
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マシュー・サイド氏

作家。英タイムズ紙コラムニスト。元卓球選手で現役時代には全英チャンピオンに4度輝き、オリンピックに2度出場。オックスフォード大学哲学政治経済部を首席で卒業。本書はサンデータイムズ紙ベストセラー1位獲得。ブリティッシュ・ブック賞の2019年ベスト児童ノンフィクションに選ばれるなど、少年少女向けのビジネス書として異例のヒットを記録。(著書発行時)

本書の要点ポイント(書評)

ごく普通の子とスゴイ子って何が違うと思う?本書は、その違いをわかりやすく説明してくれている本です。

ごく普通の子だった著者マシュー・サイド氏は卓球でイギリスチャンピンになり、オリンピックにも出場しました。

「最初から運動神経が抜群によかったんでしょ?」

「生まれつき才能があったんでしょ?」

と思った子は大間違い。

本書を読めば、ごく普通の子だった著者がどうやって卓球のオリンピック代表にまでなれたのか、その方法がわかります。

どうしたら夢が叶うのかわからないし、自分にはそもそも自信がない。そんな子は是非本書を読んでみてほしい。

普通の子とスゴイ子との分かれ道はどこか?

普通の子とスゴイ子の分かれ目はどこにあるのだろう?実は、普通の子とスゴイ子のスタートラインは一緒。ただ、スゴイ子は諦めない。

最後まで諦めない、やりぬく力の事を専門用語で「グリット」というんだけれど、このやりぬく力、グリットがあればスゴイ子になれます。

お父さんお母さんは夢を叶えている!って子もいるかもしれませんが、親は普通だな~って思ったら(苦笑)

お父さん、お母さんもどこかで夢を諦めている。はずなんだ。

でも、スゴイ子やスゴイ人は、諦めないんだ。

失敗を恐れていては、夢は叶えられない。

本書では、有名人の失敗談がそれはそれはたくさん書かれている。中高生のみんなは知らないかもしれないけど、バスケットボールの神様といわれたマイケル・ジョーダンというスゴイ人がいます。

本書ではマイケル・ジョーダンさんの言葉を引用しているので、ここに紹介します。

私は現役だったとき、9,000本以上のシュートを外し、300回くらい試合で敗れた。チームから任されたウイニングショットは26本外した。何度も、何度も、何度も、失敗ばかりくり返してきた。

でも、それこそが成功した理由だ。

バスケットボールの神様ですよ!2,000億円稼いだスーパースターですよ!そのマイケル・ジョーダンさんが、失敗したことが成功の理由だと言っているのです。

でも失敗って怖いよね。出来るなら失敗したくないよね。人間の脳は失敗が大嫌いで、失敗するくらいならやめておけ!っていうブレーキを心にかけるんだそうです。

スゴイ人になろうと思ったら、失敗を恐れない気持ちを持ってないとダメなんだなってことが本書ではよ~く学べるんだ。

偉人達はみんな失敗をしている。失敗したから成功したんだなってわかるには、失敗図鑑って本を読んでみるのもおすすめです。

成功している人が持っている「しなやか系マインドセット」とは

「どうせ僕(私)なんて・・・」

「あんな風に絶対になれない。無理、無理」

こんなセリフを言った事がないでしょうか?もしくは心の中で思った事はないでしょうか?

スゴイ人を見て、到底その人には適わないと諦めてしまう経験。僕にもたくさん心当たりがあります^^;(だから今は普通の人をやっています)

この心の事を「かちこち系マインドセット」と言います。

その反対に、「僕(私)だって頑張ればできる!」って思うすごい前向きな心の事を

しなやか系マインドセットと言います。成功している人はみんな持っているんだって!

じゃぁ、このしなやか系マインドセットは生まれつきのものなんでしょうか?

心理学者のキャロル・ドゥエック氏によれば

しなやか系マインドセットは、人の基本的な資質は努力によっていくらでも伸ばせる、という信念に基づいている。

のだそうです。つまり、脳は自分で鍛えられるんだって事です。

脳は失敗が大嫌いだから、失敗を恐れない事は簡単ではないんだけど、成功している人はみんな失敗を恐れずに何度も挑戦している。どちらかというと失敗の方が多いくらい。

親もそれをわかっていて、「失敗を恐れないで!」っていう。それは、かつて自分が失敗を恐れて夢を諦めた人からかもしれません。

失敗を恐れない人が成功する人。少なとも親はそれを知っています。

普通の子には見えていない景色があるって知ってる?

普通の子には見えてない景色があると著者はいいます。

例えば、全英卓球選手権の決勝でスゴイ子が、見たこともないスゴイ技を披露したとします。それを見た普通の子は、なぜか気落ちしている。

そして「スゴイ子は生まれつきすごいからできるんだ。それ以外の子は何をやってもどうせパっとしないまま」と諦め、楽な道を選んでしまう。

普通の子には、このスゴイ子が、厳しい練習に膨大な時間を費やしていたというプロセスが見えていない。つまりこのスゴイ子だって、最初は普通の子と同じ場所にいて、何もできなかったのは一緒。膨大な努力をして成功をつかんでいるんです。

松井秀喜さんが見ていた景色

君たちは元メジャーリーガーで、国民栄誉賞も受賞された松井秀喜さんって知っていますか?ニューヨークヤンキースで長年活躍され、大リーグの最高峰、ワールドシリーズでMVPをとったスゴイ人です。

この松井さんが引退する時に、現役生活で一番思い出に残っている事を聞かれたんだけど、「長嶋監督と毎日素振りをしたこと」だと答えたんですね。

ワールドシリーズでMVPをとったことじゃないんです。ホームランを打てるように、毎日毎日した素振り。この景色が実は、普通の人には見えないんですよね。

「スゴイのは元々才能があったからでしょ?」とすぐに諦める人は、表の華やかな世界しか見えてない。このマインドの違いが、スゴイ子と普通の子の分かれ目になるんです!

大きな目標を達成するために採り入れたいマージナルゲインという考え方

夢を叶える為には膨大な時間、努力し続けなければならないし、大きな目標を達成するための道は途方もなく遠い。諦めてしまうのも無理はない。

しなやか系マインドセットも砕け散りそうだ。

そんな場合は、本書で紹介されているマージナルゲインという考え方が役に立ちます。

マージナルゲインとは、大きな目標を小さなパーツに分解して、そのひとつひとつに小さな改善(マージナルゲイン)を加えることによって、全体のパフォーマンスをあげる

というものです。

これなら出来そうじゃない?

マージナルゲインとは少し違うけど、僕はスモールスタートの重要性を何度もブログに書いています。いきなり大きな目標をたてるのではなくて、小さな目標からクリアしていく。例えば勉強なら、英検や漢検っていい仕組みですよね。級を1つずつクリアしていく。その積み重ねが大きな目標に繋がっていく。

マージナルゲインやスモールスタートは、しなやか系マインドセットが挫けないための工夫だと学ぶことができます。

↓スモールスタートはプロでも採り入れている大事な考え方です

まとめ きみはスゴイぜ!を読んで、一生使える自信を手に入れよう

いかがでしたか?本書では、スゴイ子も普通の子もスタートラインは一緒だということが学べました。スゴイ子は、心の持ち方が違う。それをしなやか系マインドセットといいました。でも、それは普通の子だって持つことができるんでしたね。

本書を読めば、自分も頑張れば、諦めなければ、夢は叶うかもしれないという勇気をもらうことができます!

  • 自分には自信がない
  • 自分には取り柄がない
  • 夢なんて叶わない

こんな風に諦めていたという人は、ぜひ、本書を読んで欲しいです。君たちには未来がある!無限の可能性があるのですから。

【追記】親御さんへ。子に環境を用意してやることも大切だと思います。

本書でマシュー・サイド氏は、自分がスゴイ卓球選手になれた理由をいくつかの角度から分析していますが、

  1. 練習できる環境
  2. 身近な練習相手
  3. 熱血コーチ
  4. 高め合える場所

が揃っていたことが成功の秘訣だったと明かしています。

僕は本ブログで、子ども達の目標となりうる「メンター」の存在の重要性を何度も書いていますが、環境を探したり、用意してやることもやっぱり重要なんだな~と本書を読んで改めて思いましたので最後に追記しておきます。

↓メンターの大切さについては、下記の書評に書かせていただいています。

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