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「ウチの子、最近、思春期みたいなんですが、親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!」を読んだ。思春期の親子関係を改善する方法をプロに学ぼう

思春期の親子関係を改善する方法とは?

僕自身、思春期の子を育てていて思うのが、幼い頃の子育てと思春期の子育てを比べると、ダントツ思春期の子育ての方が難しいという事です。

思春期の子育ての一番悩ましいところは、「子どもが何を考えているかわからない」という事だと思います。

  • 学校の成績は落ちる。
  • 一日中スマホばかりみている。
  • 何事にもやる気が感じられない。

仕方がない、わからないで放っておいてもいいんですけど、親としたらそれでは、子どもの人生本当にもったいない。と思います。人生はやり直しがききませんから、少しでも親としてアドバイスしてやれることがあれば。。。と思う。

そこで今回、思春期子育てアドバイザーとして著名な道山ケイ氏に知恵を借りたいと、ベストセラー本「ウチの子、最近、思春期みたいなんですが、親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!」を読みました。今回はその書評を書いてみたいと思います。

この本を読むといいと思う人
  • 思春期の子育てに悩んでいる方
  • 思春期の子どもとの関係が上手くいっていない方
  • 子どもが勉強しない、やる気がないと悩んでいる方
この記事を書いている人

くろちゃんパパ

  • 思春期の娘二人(小学生、中学生)のパパ。
  • 子育て本、教育本を100冊以上読む。
  • 娘が生まれた時からずっと子育てに関わり、娘たちと今も良好な関係を築く。
  • 長女の中学受験の勉強に毎日付き合い、中高一貫校の合格を親子で勝ち取る。
  • 勉強だけで優劣が決まる今の教育に疑問をもち、未来型の教育に関心を持ち勉強中。
目次

本書の紹介と著者プロフィール

道山 ケイ氏1

思春期の子育てアドバイザー。親を変えることで子どもの成績を上げるプロとして活躍。年間3,000組の親子をサポートし、約7割の親子関係が良好に変化。

元中学校教師で、学級崩壊、学年最下位クラスを9カ月でTOPに変えた経験を持つ。この体験から思春期子育て法を確立。子どもが自ら勉強するようになる方法を解説する「7日間で成績UP無料講座」には、これまで5万人以上の方が参加し、次のテストで5教科合計100点以上がUPした子が続出している。

思春期の親子関係を改善する方法(書評)

冒頭で、幼い子の子育てと思春期の子育てでは、経験上、思春期の子育てのほうがダントツに難しいという事を書きました。

もちろん、幼い子を育てるのは大変です。夜泣きや抱っこ。駄々をこねる。オムツを変える。幼い頃はまだ体が強くないですから、ことあるごとに病院に連れていく。とにかく体力を使います。ですが、基本、子どもは親に従順です。悪い言い方をすれば、親が思うようにコントールしようと思えばできた。

ところが、思春期の子どもはそうはいきません。思春期は一人の大人として自立しようとする時期。親の言う事など聞いてくれません。

  • 毎日、スマホやゲームばかりして勉強しない
  • 子どもの成績がどんどん下がっている
  • 話しかけても無視される

子どもの接し方がわからないまま、ガミガミ子どもを叱っても効果はまるでなし。それどころか、親子関係は悪くなる一方というケースさえあります。

著者は、

思春期には、「思春期なりの適した子育て方法」がある

引用:ウチの子、最近、思春期みたいなんですが、親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!

といいます。

本書は、今まで1万組以上の親子をサポートしてきたという思春期の子育てアドバイザーの著者による思春期の親子関係を改善するためのHOWTO本です!

中でも、子どもが心を開くようになる、効果的な5つの言葉かけ「おひめさま」作戦は必読

  • お→応援する「あなたが決めたことなら応援する」
  • ひ→引く「何か手伝えることがあったら言って」
  • め→めし「〇〇が好きなから揚げができたよ」
  • さ→サポート「一度、学校の先生に相談してみない?」
  • ま→学び「先生に叱られるよ」

思春期の親子関係に悩む全ての親御さんにおすすめの1冊。ここからは、僕が本書で勉強した親子関係の改善に役立つポイントを順番に紹介していきたいと思います。

改善方法1:なかよし貯金を増やそう

なかよし貯金とは、子どもへの「愛情貯金」のこと。たまればたまるほど、親子関係がよくなるという著者の造語です。そして、なかよし貯金は、本書では随所に出てくる思春期の親子関係を改善するうえでベースとなるキーワードです。

ではどうすれば、なかよし貯金は増えるのでしょうか?最も効果的があるのが、「しなさい言葉」を使わない。ことだと著者はいいます。

「勉強しなさい!」

言わないとやらないし。。。そう不安に思う方も多いと思いますが、僕も経験上、しなさい言葉を使わない事で、びっくりするくらい子どもの反発が減り、また子どもから話しかけてくれる回数も増えると断言できます。

ただ、これをしたから、すぐに勉強をしはじめるということはありません(苦笑)しなさい言葉を使わない事で、まずは愛情貯金である「なかよし貯金」を貯めるのです。

「しなさい言葉」をいわないというのは親としては、相当我慢しなければいけない。

そんな時、僕は

「子どもが健康安全に育ってくれるだけで幸せ」

と子どもが生まれた当時の事を思い返すようにしています。子どもが生まれた時、「生まれてきてくれてありがとう。」「生まれてきてくれたことが幸せ」だと思いました。

それがいつの間にか、親の期待を子どもに背負わせてしまっている自分を反省する。

生まれた時は、その存在だけで愛おしかったはず。その気持ちをもう一度思い出すのです。そうやって僕は、しなさい言葉をできる限り封印するようにしています。

本当、我慢が必要ですけど(笑)

改善方法2:男の子には「手料理」をふるまう、女の子は「一緒」にする

男の子は、愛情たっぷりの手料理をふるまう、女の子は一緒になにかをする。これが子どもに愛情を伝えるうえで効果があるのだと著者はいいます。

僕はこれを無意識にやっていたのですが、確かに効果があるなと思います。

学校の宿題、テスト勉強など、「しなさい!」ではなくて、「一緒にしようか?」と声をかける。親としては今更、小学生、中学生の勉強を一緒にするのは、本当に面倒で疲れるのですが、子どもには愛情がストレートに伝わるようです。

中室牧子氏は著書「学力の経済学」で、子どもに勉強を促すときに、「勉強しなさい!」という言葉がけは最も効果が薄いとおっしゃっていました。「勉強しなさい!」の声がけは、言うだけなので親として最も楽な方法なんですが、結局、楽では効果は得られないという事を勉強しました。

子どもに美味しい手料理をふるまう、子どもと一緒に勉強する。いずれも親として労力を伴いますが、労力はかければかけた分だけ、効果があるのだと本書を読んでも思いました。

改善方法3:必要以上に干渉しない

過干渉にならないように。意識しているつもりでも、無意識に子どもに口出ししてしまっていた。そんな経験、僕にもあります。

過干渉も、子どもの反発を招く原因だと著者は指摘し、

  • 必要以上に子どもに話しかける
  • 聞かれてもいないのにアドバイスをする
  • 心配し過ぎる

この3つは、努力をしても逆に、なかよし貯金が減るのでやらないようにしましょうといいます。

いや、これ難しいですよね~。「しなさい!」も言ってはいけない、アドバイスもしない方がいい。子どもの事を思えば思うほど、アドバイスくらいはしたくなるのが親というものです。

子どもに勉強のアドバイスをするなら「子どもが聞いてきたとき」だと著者はいいます。それまでアドバイスは我慢。ついつい聞かれてもいないのに口出ししてしまう点を反省して今後は我慢に努めたいと思います。

改善方法4:子どもの決定を応援する(自己決定力を育てる)

「おひめさま」作戦の中で、僕がこれは効果が高いなと思ったのが、

「あなたが決めたことなら応援する」

という応援作戦です。

子どもが話してくる夢や目標は大きすぎて、親から見ると、きっと叶わないだろうなという夢も多いです。しかし、それを全否定すると子どもは反発します。

だから僕は、子どもの夢や目標は一旦受け止めて、「応援する」と声かけしています。これは抜群に効果があって、子どもはやっぱり心を開いてくれる。

その上で、どうしてもその夢や目標が親から見て厳しいと感じるのであれば、「応援する」スタンスは崩さず、厳しさも伝えると、子どもは子どもなりに考えるという著者の考え方は、僕と同じで嬉しく思いました。

子どもが夢や目標を決めるというのはとても大事な事です。これは自己決定力といって、自分で自分の道を決めることができたという、自己肯定感にも繋がります。僕が子どもへの声かけの中で一番大事にしている考え方です。

改善方法5:子どもの好きを学ぶ、一緒に遊ぶ

子どもの好きを学ぶことを著者はおすすめされていましたが、これも親子関係を改善するのに抜群の効果があると思います。

僕も我が子の好きな事は積極的に学ぶようにしています。

長女は音楽好きでK-POPが特にお気に入り。K-POPについていくのは、オヤジには少々きついところがあるのですが(笑)Twiceさん2であったり、BlackPinkさん3であったり、頑張って学んでいます。あと、オヤジですが、子ども達とYOASOBIさんのライブにも行きましたしね!(笑)

次女はゲームが大好きなので、NitendoSwichを一生懸命やっています。僕も一緒にあつ森に参加して、釣りやら虫とりにはまりました(笑)

このように僕は子どもの好きを勉強しています。

子ども達は思春期ですが、今のところ子ども達とは良好な関係を築けているのは、子どもの好きを勉強しているからだと思っています。

改善方法6:些細な事でも褒めて子どもの自己肯定感を上げる

自己肯定感を高める為に、子どもを褒めて育てる。これは色々な子育て本に書いてあることですが、思春期の子どもにも有効な方法です。褒められることは子どもでも大人でも「認められた」と嬉しくなる声かけなんだと思います。

褒め方については、プロセスを褒めるプロセス褒めが有名ですが、著者は、「些細な事でも褒める」といわれていて、その考え方には共感しました。

著者のいう些細な事でも褒めるというのは、褒めるレベルを下げて褒めるというものです。例えば、

テスト前に勉強が進まず、ワークを終わらせることが精いっぱいだったとしても、「1回、終わっただけでもすごいことだよ。よく頑張ったねと褒める

引用:ウチの子、最近、思春期みたいなんですが、親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!

このようにちょっとした事でも褒めるのだそうです。

そのうえで、「プロセス褒め」を組み合わせると子どもの自己肯定感を上げることが出来ると思います。

改善方法7:勉強方法を教える

なかよし貯金も増えた。笑顔も会話も増えた。それでも、なかなか子どものやる気が続かないというケースは往々にしてあります。

子どものやる気が続かない原因のひとつは、やり方がわからないから。著者のこの考え方に僕はすごく共感します。

子どもはやる気はあるのです。でもやり方がわからない。

この点は僕も試行錯誤している最中なのですが、勉強している分野の本を買ってやったり、一緒に勉強しようと声かけしたりして、勉強方法のきっかけをつかんでもらおうとしています。

中学生、高校生にもなると、勉強内容自体が難しくなってくるので、いつまでも勉強を教えるというのは限界があります。なので、今は、勉強に付き合うとか、勉強方法についてアドバイスする等のアプローチで接するようにしています。

それでもどうしても限界を感じたら、塾や習い事もやっぱり選択肢には入ってくると思いますが、塾や習い事の教室に全て丸投げするとなかよし貯金は減るかもしれませんので、注意が必要です。

反抗期とは何か?その対処方法とは?

思春期につきものなのが反抗期です。反抗期は思春期の子どもなら誰もがとおる道だと思いますが、それでも

反抗期には正常なものと危険なものがあるということは親として覚えておいた方がいいかもしれません。

そもそも反抗は、「子どもの考えと親の考えが違う」ときに起こります。

引用:ウチの子、最近、思春期みたいなんですが、親子でイライラせずに乗り切る方法、教えてください!

という著者。とてもわかりやすい説明でした。

この事を念頭においておいて、

  • なかよし貯金を増やす
  • 子どもの意見をいったん受け止める

ことを実践できれば、反抗期を無事に乗り切れる。僕も同じように思っています。

反抗期を乗り越える上で、特に大事な事は、子どもの自己決定感を大事にすることです。自分の人生を自分で決められる。この事は思春期の子どもにとって、とても大事な事だと僕は思っていて、最大限尊重するように注意しています。

まとめ。なかよし貯金を貯めれば、親子関係は劇的に改善する

本書では随所に、「なかよし貯金を増やす」というキーワードが出てきます。思春期の親子関係を改善するには、まず親がどれだけ正しく子どもに愛情を注げるか、なかよし貯金にかかっていると言っても過言ではありません。

  • どんなことがあっても、ありのままの子どもを受け止めて、認めてあげる
  • 子どもを応援しているよというメッセージを発信し続ける。

そうすることで、なかよし貯金はどんどん貯まることがわかりました。

一方で、しさない!といった命令口調であったり、過干渉であったりは、子どもの反発を招き、なかよし貯金が減るのだということも学びました。

子どもの事が好きで心配でたまらないのが親なので、ついつい口に出して命令してしまうことがありますが、逆にそれがなかよし貯金を減らしていたとは皮肉なものです。

著者はなかよし貯金が増えれば、子育ては9割成功したようなものだとおっしゃっています。子どもに口出ししたいのをぐっと我慢して、なかよし貯金をひたすら増やす努力をしてみよう。

そう本書を読んで思いました。

  1. 道山ケイオフィシャルサイト ↩︎
  2. TWICE OFFICIAL SITE ↩︎
  3. BLACKPINKオフィシャルサイト ↩︎
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僕がいつも思っている事は、「子育てはやり直しがきかない」ということです。子育てに正解はないですけど、後悔はしたくない。だから僕は本を読みます。わずか1,000円、2,000円程度で子育ての先輩や偉人の知恵を授けてもらえるのですから。

ただ、「子育てをしていると読書をする時間がない。。。」という方は多いと思います。それで読書を諦めるのは本当にもったいない。

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