中堅 私立中学でもいいんじゃね?

教育本と子育て本の書評と、中学受験と長女が通う中堅私立中学の魅力を発信。娘たちの幸せ追求ブログ。

【教育本 書評】最高のコーチは教えないを読んだ

プロ野球 千葉ロッテマリーンズに吉井理人コーチがおられます。野球好きの方ならご存じかもしれませんが、色々な球団からコーチを頼まれる引く手あまたの名コーチとして知られています。

 

 

今年なら、千葉ロッテマリーンズに佐々木投手という160kmを投げ込む素材型のピッチャーを見事に育て上げたといわれていますね。

 

 

吉井コーチは選手としても一流。大リーグにも挑戦されています。選手としてもコーチとしても実績十分の吉井投手コーチの著書に「最高のコーチは教えない」というのがあります。この本は子育て本ではありませんが、タイトルに非常にひかれて読んでみる事にしました。

 

 

吉井コーチは、筑波大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻課程で、スポーツコーチングを勉強されています。著書の中では、コーチの仕事とは、選手が自分で考え、課題を設定し、自分自身で能力を高められるように導く事だと言われ、そのコーチング理論と実践方法を紹介されています。

 

 

著書はスポーツコーチングの話が多いので、子育てに当てはめるのは少し無理があるように思いましたが、

 

 

親がコーチ、子供が選手と考えた場合、きっと最高の親は、「教えていない」のだろうなというのが僕の心の中には常にありました。その根拠を探すために僕はこの本を子育て本として読んでみる事にしました。

親が子どもにしてはいけないことの気づき

親の成功体験は子供の時代には通用しない

コーチの成功体験や経験則は、選手に当てはまるとは限らない。これは親の過去の体験が必ずしも子供に当てはまらないということと同義です。

 

特に、子供が納得していないのに、それを力づくで押し付ける事がどれだけ子供の成長を阻害するかという気付きを著書では得ることができます。

 

子どものプライド・自尊心を傷つけてはいけない

プロの選手は一流です。一流の選手はプライドも高い。あれこれ文句や指導をされることで自尊心は傷つき、モチベーションが下がります。

 

子供は一流ではありませんが、中学生にもなると、一人の大人としてみてやらないといけない。すべての子どもがそうではないかもしれませんが、

 

 

「なんでも素直に言う事を聞いて、あんなにかわいかった子供」が中学にもなれば途端に親の思う通りにならなくなります。親は子の変化についていけず焦ります。

 

 

だからといって、子供にあれやこれや闇雲に指導してはいけないという気付きを著書では得ることができます。

 

子育ては忍耐ではなく、子を導く事。

ここまで書くと、子育ては忍耐。子供の成長を見守るだけでいいという結論になりそうですが、何もせずただ黙っているのはコーチとはいえません。

 

 

最高のコーチとは、選手が自分で考え、課題を設定し、自分自身で能力を高められるように導く事だと著者が言っているように、コーチとして子供を導くことはチャレンジしていかなければならない。

 

これが僕が本書で学んだ一番のことです。

 

コーチングの基本は、観察、質問、代行

では、親である僕は具体的にどのように子を導いていくべきか?

 

吉井コーチのコーチングの基本は、観察、質問、代行。この3つの段階を経たうえで、具体的な指導に入るそうです。

 

子育ても同様だと思いました。まずは子をよく観察する。

 

  • 子どもは今、何を考えているのか?
  • 子どもは、何をしたいのか?
  • 子どもは、何に悩んでいるのか?

子とコミュニケーションをとりながら、よ~く観察し自問自答するのです。質問も有効です。

 

そして一番大事だと思ったのが、代行です。代行とは、子どもの目線にたって、自分が出来ることを子どももできると思わず、子どもの目線で出来るアドバイスを考えること。

 

我が家の場合の子ども目線

僕は子供に対して勉強ばかりではなくて、中高一貫校6年間で、得意を見つけてその長所を伸ばしてほしいと思っていました。今時の親の考え方ですね。

 

 

「僕の世代のように勉強・勉強というような学生生活は送ってほしくない」

というのも

「得意を見つけて長所を伸ばしてほしい」

というのも、結局、親が子に期待しているという意味では、実は同義です。

 

 

著書を読んで、子供がどうしたいのか?をもっと観察し知ることからはじめようと考えなおしました。すると、子供は「勉強を頑張って、上位の成績をとりたい」という気持ちがあることがわかりました。

 

 

僕はその気持ちに寄り添い、「上位の成績をとるためにはどうすればよいか」について、子供目線にたって考えアドバイスしてやることが仕事だと気付くことができました。

 

子にどういったアドバイスを送るべきか

本書を読んで一番ささったのが、課題目標の立て方についてです。小さな成功体験を積み上げていくこと。この方法がもっともモチベーションがあがる方法だというところです。

 

 

子どもが悩んでいる事に対してアドバイスを送るとき、まず小さな課題や目標をクリアできる方法を一緒に考えてやる。環境を用意してやる。ことが僕の仕事。

 

 

学校で小テストがたくさんあるようなんですが、これは、単に記憶の定着のためだと理解していたのですが、実は小さな成功体験を積み重ねることで、子どもの達成感、モチベーションをあげているのでは?とさえ思うようになりました(笑)

 

 

というわけで、今回、最高のコーチは教えないを読んで、たくさんの気づきをいただけました。「最高のコーチは教えない」というタイトルは短い言葉ですが、内容はとても深い。

 

 

子育て本ではありませんが、僕にとっては十分子育てに役立つヒントがたくさん詰まった本でありました。