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【中学生に読んでほしい本】失敗図鑑を読んで、偉人の失敗から学ぶ

「子どもの頃にたくさん失敗をしなさい。」僕が子ども達に口を酸っぱくしていうセリフです。

 

僕も人生でたくさん失敗をしてきていますが、とにかく失敗が嫌いな人で、そのためなかなか決断、行動が出来なかった人です。それではチャンレジ出来る子にはなれない。身をもって痛感しているので、子どもには出来るだけ失敗をしなさいと言います。

 

とはいっても、人間は失敗が嫌いです。脳が失敗を嫌がるのです。なかなか失敗するのも難しいものです。ですが、世界の偉人は皆、失敗をたくさんしていますし、失敗しても何度もトライして成功をつかんでいる。

 

そのことを学べる素晴らしい本があります。「失敗図鑑」です。あの子どものベストセラー本「なぜ?どうして?」本にも携わっていらっしゃる大野正人氏の書かれた本です。

 

↓こちらの本です。一度は見たことがありませんか?

 

今回は失敗図鑑を書評してみたいと思います。

 

 

 

本書と著者のプロフィール

大野 正人氏

1972年東京都生まれ。文筆家。「こころのふしぎ なぜ?どうして?」を代表する累計200万部を突破した「楽しく学べるシリーズ」で執筆、イラスト原案を担当。誰にでもわかりやすい表現で執筆する技術を持ち、携わった書籍の累計売上は300万部を超える。(著書発行時)

本書の要点ポイント(書評)

本書は世界の名だたる偉人の失敗を小学生にもわかりやすく面白く書かれている一冊です。

 

中学生が読んでもいいですし、大人が読んでもいいですが、漢字全部にルビがふってありますし、著者が、あの「なぜ?ふしぎ?」も書かれている著者で、文章がとてもわかりやすいので、小学生にもぜひ読んで欲しい一冊です。

 

失敗を語るときにいつも出てくる偉人の代表といえばエジソン。エジソンは、数々の失敗を繰り返しながら、電球や蓄音機を発明しました。

 

エジソンは1,000回失敗しても

「これらは失敗ではない。1,000回うまくいかない方法を発明しただけだ」といったというあの超ポジティブな名セリフから本書ははじまります。

 

登場する偉人は、全部で24人。

  1. ライト兄弟
  2. 二宮尊徳
  3. ココ・シャネル
  4. ダリ
  5. ベーブルース
  6. 夏目漱石
  7. フロイト
  8. 与謝野晶子
  9. ベートーヴェン
  10. スティーブ・ジョブズ
  11. 手塚治虫
  12. アインシュタイン
  13. オードリーヘップバーン
  14. 孔子
  15. ノーベル
  16. ドストエフスキー
  17. ピカソ
  18. 野口英世
  19. 黒澤明
  20. ダーウィン
  21. マッカーサー
  22. ウォルトディズニー
  23. カーネルサンダース

と、よくもまぁ、これだけ色々な偉人の失敗を集められたものだな~と感心します。そして最後の24人目の偉人には、私たち「お父さん、お母さん」が登場します!

失敗だけで終わらない。失敗から学べることが書いてある

本書のよいところは、偉人の失敗エピソードを紹介した後に、必ず、その失敗をどう次に生かすかが書いてあるところです。

 

「子どもはいっぱい失敗しなさい!」はいいのですが、失敗しっぱなしでは意味がなく、失敗から何を学ぶかが大事です。本書はそのヒントや考え方が書かれているのが素晴らしいのです。

 

ここでは本書で、どのように偉人の失敗と教訓が書かれているか、例として、僕のお気に入りを抜粋して紹介してみたいと思います。

アインシュタイン

アインシュタインは、ご存じの通り、「相対性理論」を作った天才として知られていますが、彼の失敗といいますか弱点は、算数以外はさっぱりダメだったというところです。

 

それに対して、たったひとつの好きな事を続ける事で得意を作りあげることの大切さを本書では説いています。

オードリーヘップバーン

オードリーヘップバーンが体のコンプレックスの塊だったとは意外でした。身長が高すぎたり、痩せすぎていたり、小さな胸であったり。

 

女の子なら「顔がかわいくない」というコンプレックスがある子も多いと思うけど、かわいいは顔だけで作られるものではないとし、本書ではオードリーのように他のかわいいを努力で手に入れていけばいいと説いています。

カーネルサンダース

ケンタッキー・フライドチキンの創業者・カーネルサンダースの失敗も有名ですね。なんせカーネルサンダースがケンタッキーフライドチキンを創業したのは、彼が65歳の時です。

 

そこから人生はいつからでもやり直せる、人は何度でも立ち直れるということを本書では学ぶことができます。

 

本書ではこのように偉人の失敗エピソードと教訓が書かれていますが、Amazonのサイトで、1つ目の偉人・ライト兄弟のエピソードが試し読みできますので、ぜひ目を通してみてほしいですね。

 

本を読めば先人から学ぶことができる

本を読むメリットは、このように偉人から学ぶことができることです。ここに登場する偉人たちと僕たちは実際には会話することはできません。

 

ですが伝記を読むことによって、偉人達が何を考えていて、どう行動したのか、またどのような人生を送り、どのような失敗をして、それをどう生かしたのかを学ぶことができます。

 

僕が好きな言葉に、

「巨人の肩の上に立つ」という言葉があります。

 

これは、科学者アイザック・ニュートンが、同じく科学者のロバート・フックにあてた書簡で、

 

私がかなたを見渡せたのだとしたら、それは巨人の肩の上に乗っていたからです。

(If I have seen further it is by standing on the shoulders of Giants.)

と述べたといわれるものですが、先人が積み重ねた発見があってこそ、何かを発見することができると現在では解釈されるもので、様々な学術書を検索できる

 

Google scholarの検索画面

 

にもこの言葉が記載されています。

 

ja.wikipedia.org

 

先人も皆、偉人から学ぶという謙虚な気持ちで、多くの発見や発明をしてきたんだなと思いをはせることができれば、これほど素晴らしいことはないですよね。

「失敗から学ぶ」と同時に身につけたい2つの能力

Grit(やり抜く力)

今では多くの子育て本に、失敗の大切さは書かれていますが、上述もしましたが、ただ失敗しているだけでは実はあまり意味がありません。

 

英語でいえば、トライアンドエラー。失敗しては何度も挑戦を繰り返すことが大事になります。アメリカの研究では、諦めずにやり抜く力は才能を凌駕するとまでいわれており、そのことを「GRIT」といいます。

 

GRITについては、GRIT研究の第一人者のアンジェラ・ダックワース氏の著書「GRIT やり抜く力」が参考になるので、ぜひ読んでみてほしいです。

 

↓失敗図鑑と同時に読んでおきたいGRITの本

kurochan-papa.com

 

↓GRITを中学生でもわかりやすく書かれているベストセラー本です。

kurochan-papa.com

 

偉人は例外なく、失敗しても、失敗しても、挑戦し、やり抜いた人たちです。子どもに失敗の大切さを教えるときに、同時に教えたい力が、やり抜く力GRITです。

 

レジリエンス

また、もうひとつ失敗と同時に教えておきたい大事な力は「立ち直る力」です。この力の事を心理学では、「レジリエンス」といいます。アメリカの心理学会は、レジリエンスを築く10の方法として

  1. 親戚や友人らと良好な関係を維持する
  2. 危機やストレスに満ちた出来事でも、それを耐え難い問題として見ないようにする
  3. 変えられない状況を受容する
  4. 現実的な目標を立て、それに向かった進む
  5. 不利な状況であっても、決断し行動する
  6. 損失を出した闘いの後には、自己発見の機会を探す
  7. 自信を深める
  8. 長期的な視点を保ち、より広範な状況でストレスの多い出来事を検討する
  9. 希望的な見通しを維持し、良いことを期待し、希望を視覚化する
  10. 心と体をケアし、定期的に運動し、己のニーズと気持ちに注意を払う

と提唱しています。

↓引用:Wikipedia

ja.wikipedia.org

失敗しても立ち直る前向きなポジティブ・マインドを育てることも、失敗から学ぶとセットで意識したいですね。

 

レジリエンス本の書評をまだ僕はうまく書けていないのですけど、以前読んだ本だと「レジリエンスの鍛え方」という本がビジネス本ではありますが、わかりやすいかなと思います。

 

↓失敗図鑑と同時に読んでおきたいレジリエンス本

kurochan-papa.com

 

 

 

まとめ 偉人から学ぶ。子どもがいつか失敗した時に、役に立ててくれたらいいなと思える本

本書の最後の24番目の偉人に、お父さん、お母さんとして我々が登場します。僕たち親もいっぱい失敗しますよね。子どもを心配するがゆえに、子どもを叱り、

 

  • 「あぁ~、あんな言葉で叱るんじゃなかった・・・」
  • 「ちょっと言い過ぎたな~」

と後悔するのも1回や2回ではありません。そんな僕たちを偉人として紹介してくださった本書には感謝です(笑)

 

この本を子どもにすぐ読んでといってもなかなか読まないかもしれませんが、家庭に1冊置いておいておくことで、いつかパラパラとでも目を通してくれたらいいな、きっと子どもが失敗した時に、こんな考え方があるんだと役立ててくれるだろうとな思えた本で、かなり僕のおすすめ本となりました。