これからは勉強ができる、偏差値が高いだけじゃなく「非認知能力」が大事だといわれます。
非認知能力を簡単に言えば、「勉強以外の能力」のことですが、少し抽象すぎます。
- 非認知能力とは何なのか?
- 非認知能力は何がすごいのか?
- 非認知能力はどうしたら伸ばせるのか?育てたらいいのか?
非認知能力について知りたい人はいっぱいいると思うのですが、どうもわかりにくい。
そこで今回は非認知能力が理解できるようになる、おすすめ本を紹介したいと思っています!
非認知能力といっても沢山ある
非認知能力の重要性を説いたのがヘックマン教授です。ヘックマン教授はペルー就学前プロジェクトを通じて乳幼児期の教育で差がつくのはIQではなく非認知能力だと結論付けました。
実は、非認知能力には、自己肯定感、やり抜く力、立ち直る力、コミュニケーション能力、共感する力等、実に様々な能力があります。これらは全て非認知能力といえます。
とはいえ、非認知能力は、数字で測ることが出来ない、また、目に見えない能力でもあるため、
- 非認知能力が育つと何がよいのか?
これもイマイチ漠然としてわからないのではないかと思います。
僕自身もそうでした。ですが様々な子育て本を読んで、あぁ~非認知能力ってこういう事をいうのかとやっと腑に落ちました。1冊、2冊読んだだけではわからなかったと思います。複数の本、それも様々なジャンルを読んで、やっと理解したという感じです。
なので、非認知能力とは何かを知りたいと思った場合、本を読むのがおすすめです。
非認知能力とは何か?これだけ読めば理解できる。
漠然と「非認知能力が大事です」と書いてある本はたくさんあるのですが、それだと浅く、あんまり理解できません。
なので、非認知能力について深堀した本を読みたいですよね。今回は僕が読んだ本の中でも、これは深堀しているなと思う本を紹介したいと思います。
非認知能力1:自己肯定感
自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方
まずは自己肯定感です。日本人は、他の国と比較して自己肯定感が低いと言われています。では自己肯定感を高めるにはどうしたらいいでしょう?
自己肯定感を高めるのにはやっぱり褒め方って大事なんですよね。
本書は、モンテッソーリ教育を知り尽くした著者が子どもの褒め方、叱り方を書いたベストセラー本です。
非認知能力2:GRIT(やり抜く力)
GRIT(やり抜く力)
勉強が出来る天才型よりも、諦めずに何度も問題を解いたり挑戦する子のほうが、テストの成績がよかった。そう!天才を凌駕する能力、それがやり抜く力GRITです。
本書は、GRIT研究の第一人者である著者が、スポーツ、音楽、勉強などあらゆる分野を網羅、研究した結果が記されていて必見です。
やり抜く力を持つ人の共通点とは?とても勉強になります。
きみはスゴイぜ!
やり抜く力を勉強できる本をもう一つご紹介します。
きみはスゴイぜ!は中高生向けの「やり抜く力」を学べる一冊です。著者のマシューサイド氏は卓球で英オリンピック代表にまでなられた人物です。
すぐに諦める人には決して見えない世界があるという著者。やり抜く力がいかに大事か、でもそれは努力しないと簡単には手に入れる事はできないといった事もわかりやすく教えてくれます。
中高校生向けに書かれた本なので、大人なら一気読みできますよ。
非認知能力3:レジリエンス(立ち直る力)
伸びる子は〇〇がすごい
今の新人は我慢ができない、すぐに諦める。これは幼い頃に「褒めて育てる」「叱らない子育て」を推奨してきた教育にあるのではないか?褒めて育てるが主流の今の教育に一石を投じたのが本書です。
本書では、叱られるとすぐに委縮してしまう子は立ち直る力(レジリエンス)が低いと指摘し、レジリエンスの大切さについて言及しています。
社会に出れば褒めてばかりくれないので、厳しさにも打ち勝てるレジリエンス能力は必須だといえますね。そういう意味でも、本書は数少ないレジリエンスを高める方法が書かれた一冊です。
失敗図鑑
偉人の失敗エピソードを集めた子ども向けの一冊です。偉人は何度も失敗を繰り返し、それでもめげずに立ち直って、偉業を達成した人がほとんどです。
偉人達の失敗を読むことで、あの偉人でさえこんなに失敗を繰り返していたんだなと気が付くことができるので失敗に勇気をもらえるのが本当にいいのです。
さらに本書の良いところは、その失敗から何を学べるのかまで解説してくれているところ。図鑑と同様、リビングに1冊置いておいて、子どもがパラ見してくれたらなと思える一冊です。
非認知能力4:共感力
社会に出るあなたに伝えたい なぜ、読解力が必要なのか?
社会に出るときに必要な能力は、英語でもプログラミングでもありません。読解力であるというのは池上彰氏。読解力とは何なのか?を深堀できる一冊です。
読解力とは、人の気持ちに共感できる力でもあります。共感力、コミュニケーション能力を育てるためにも読解力は今必須の力だといえますね。
本書は、真の読解力とは何かを学べる一冊です。
非認知能力5:没頭する力
東大脳の育て方
僕が本書を読んだ理由は子どもを東大に行かせたいと思ったからではありません。
東大生は幼い頃に何かに夢中になっていた経験がある。そのフレーズに魅力を感じて手にした本です。
本書では東大生にアンケートをとり東大生の没頭する能力について、また東大生に共通する経験とは何かについて解き明かしていきます。
我が家の非認知能力の伸ばし方!
ここからは非認知能力の伸ばし方について。僕なりに心がけている4つをご紹介したいと思います。当たり前のようで結構、難しい。
子どもには言葉で愛情表現
親が子どもに愛情を注ぐことは何よりも大切です。親が子どもに愛情を注ぐことで子どもは安心して冒険できるし、失敗もできるというのは、伸びる子は〇〇がすごいの著者・榎本博明氏。
僕が実践しているのは、声に出して子どもに愛情を表現する事です。恋愛でもそうですが「好き」だと口に出してもらわないと不安になりますよね。
愛している事を声に出して伝えることで、心で思うより100倍、子どもに安心感を与えることができて、自己肯定感を育むことができると思うのです。
失敗の大事さを伝える
人は失敗が嫌いな生物です。失敗が大事だとわかっていてもなかなか勇気が出ないものです。ですが、子どものうちに失敗はたくさん経験しておくべきです。
なので、我が家では
- 「子どものうちしか失敗できないから、どんどん失敗しなさい」
- 「パパは失敗出来なかったから後悔している」
と常に失敗の大切さを話ししてます。
失敗して終わりでは本当は良くないですが、まずは難しい事を言わないで、失敗を許容する事から始めていけばいい。
ただし、子どもが大きくなればなかなか大人の言う事は聞かないものです。そんな時は失敗図鑑を引用して、子どもの知っている偉人の名前を出して失敗の大切さを話してやるのもいいです。
没頭を観察し、夢中を応援する
日頃から子どもが何に夢中になっているか観察しています。子どもの頃の没頭経験はどんなにくだらないことでも、何かしら将来の仕事に繋がっていくと僕は思っています。そう思うと、子どもが今どんな事に夢中になっているかは見逃せない。
「夢を叶えるための勉強法」の著者で元東大王の鈴木光氏はDTMを勉強されていて、ご両親は、中学さえいけば高校には行かなくてもいいという教育方針だったと話されています。これはいかなる事であっても子どもの好きを応援しようというご両親の覚悟だったと僕は思います。それが結果、東大卒で、今は司法試験にも合格されているのですからすごいですよね。
親は子どもの幸せイコール勉強ができる。と考えがちです。でもこの古い価値観を捨てて、子どもが何に夢中になっているのかよく観察して応援してやりたい。と僕も思っています。
本物を見せる
本物を見せる事は、子どもの知的好奇心を育みます。うちの場合は、子ども達が音楽をしているので、アーティストのライブに連れて行っています。
また私立中高一貫校は本物を見せることに力を入れているところが多いですね。例えば高校で大学の授業を受けられたり、著名人や一流企業の講演などを採り入れているところもあります。
僕は私学のメリットはこの本物体験がある事だと思っていて、公立ではなかなか手に届かないサービスだと思っています。
私立中高一貫校を目指す方は偏差値だけでなくて本物体験が出来るかも志望基準の一つにしたらいいですね。
まとめ 非認知能力とは何かをよく理解するためには本を読もう
これからは非認知能力だ。こう提唱している本は多いです。ですが非認知能力にもたくさんの能力があり、それぞれを深掘りしていかないと非認知能力とは何かイマイチ掴みにくい。
非認知能力を具体的に知りたいと思ったらやっぱり本を読むのが一番です。本を読めば非認知能力とは何か?点が線になって見えてくると思います。
沢山の本を読む時間がない方には僕が紹介した本をまず1冊読んでみる事をおすすめします。どうしても本を読む時間がない方は僕の書評をよろしければ参考にしてみてください。