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大学が淘汰されていく時代に生きる子どもたちの未来。何が何でも大学の時代の終焉

大学が淘汰される時代に生きる子ども達

すでに大学全入時代。選ばなければ、お金さえ積めば、大学へは入学できる。けれど少子化のスピードは予想を上回るもので、遂に大学は淘汰される。

ただ、これは入学する学生が減りすぎるので、もう少しだけ大学を統廃合しましょうよというレベルだと僕は思っていて、本気で大学改革が進んでいるようには思えない。

大学は学生確保にやっきになっている。問題はそんな大学に行って価値があるのか?子ども達の将来に役立つのか?という事です。今回は大学が淘汰されているく時代に生きる子ども達の将来について考察してみたい。

目次

大学進学神話は、親のニーズから生まれている

僕らの時代は、学力至上主義で、一発勝負の大学入試でふるいにかけられました。倍率は高く、自分が希望する大学へ入学するのは至難の業でした。完全なる買い手市場で、大学が学生を選べる時代でした。

ところが今は違います。完全な売り手市場。学生が大学を選ぶ時代です。

学校推薦型選抜、総合型選抜。色んな形の入試が生まれ、学力がそこまで高くなくても大学へ入学できるようになりました。入試の多様化といえば綺麗ですが、特にランクの低い大学は、あの手この手で学生を確保しようとしているだけです。

一方の高校側も大学進学実績を作りたいので、選抜入試に力を入れている。そんな印象です。

こんな大人の事情をわかっていて、「大学へ行って子どもは本当に幸せになれるのか?」を僕はずっと悩んできました。

中学高校はなぜ子ども達を大学に進学させたいのか?それは、子どもの親にニーズがあるからです。そう、僕ら親が子どもに大学くらいは行ってほしいと思っているから、中学も高校も大学進学実績をアピールするのです。

僕らの時代は大学に行けば、成功だった時代です。でも今は違う。この思考は本当にアブナイ。

大学へ行ってもたかがしれている

このブログで随所に書いているのですが、僕は子どもが好きでもない勉強を頑張ったところで、「たかがしれている」と思うようになりました。

僕の子どもですから、DNAですから、トンビが鷹を生むこともなく、さりとて「そこそこはできる子」には育つという感じです。

しかし、そこそこでは「たかがしれている」のです。

普通に会社に就職して普通に幸せになってくれたらいいのですが、本人が大学で勉強をしたいことがないのなら、無理やりいく必要もないかなと思います。

なぜか勉強を諦めきれない親たち

ほとんどの親は、子どもが小さい頃に習い事をさせていたでしょう。その習い事に、すごく上手な子がいるのに、自分の子どもは下手くそ。しかも家でも練習を一切しない。こんな習い事はやめさせよう。そういって子どもに習い事を諦めさせたという経験は誰もがあるのではないかと思います。

けれど、勉強はどうでしょうか?

塾に通わせて、すごく出来る子がいる一方で、自分の子の成績は下。しかも家でろくに勉強もしない。けれど勉強を諦めさせたという親御さんは少ないのではないでしょうか?

音楽やスポーツといった習い事ならすぐに諦めさせるのに、勉強だけは諦めさせないのはなぜ?

僕は勉強も、音楽やスポーツと同じ習い事として考えるようにしました。子どもが塾に通っている中でもトップクラスの成績をとっているのなら、子どもの勉強を伸ばそうと考える。でもどんなに努力しても成績は中、しかも勉強が好きではない。そんな場合は、他の習い事と同様、もっとほかの分野で子どもの個性を伸ばすべきではないか?そう考えるようになりました。

娘の例でいうと、音楽の習い事では、クラスで常に上位の演奏レベルでした。自分で耳コピもして譜面をみれば大体どんな曲も演奏できるレベルになっていました。音楽が大好きで、家で努力ができました。音楽を勉強の偏差値に例えるなら65はあるんじゃないかな?学校の勉強じぁなくてもいい。偏差値が高い音楽を伸ばしてやろうと思うようになりました。

もちろん、音楽で食べていけるかはわかりません。けれど、この不透明な時代、何が正解だなんて誰にもわかりません。ならば「もっとやりたい事をやっておけばよかった」といった後悔をしないように、子どもの好きな事や得意を納得するまで伸ばしたらいいんじゃない?

長女は通信制に移りましたが、負け惜しみではなく、本当に良かったと思っています。好きでもない勉強、大学に入学するためだけの勉強を時間をかけて頑張っていた。それを一切やめて、勉強は必要最低限に。その代わり、自分が勉強したい事を、高校1年生からできるようになった。最短距離で自分が進みたい道の勉強ができているのです。

音楽の道=ミュージシャンだと思う方も多いと思います。ですが音楽の職業もたくさんあります。例えばゲーム音楽をつくるサウンドクリエーターという仕事もある。大学の一般教養を勉強していてもなれない仕事だと思います。ですが高校1年生からずっとクリエーターを目指して探究し勉強している。目標がクリエーターなら娘は最短距離で目標に向かって進んでいるのは間違いない。

音楽を職業にしようと思ったら出来るだけ若いうちに音楽の勉強をはじめたほうが絶対にいい。高校を卒業してから専門学校に入ってもいいでしょうが、19歳から基礎から学ぶ子と、19歳にはもう下地はできあがっている子では全然伸びが違うと思うのです。オリンピック選手でもそうですが、できるだけ若いうちに才能は伸ばしていったほうがいい。

せっかく娘を私立中高一貫校に行かせたのに。。。僕の話は、ドロップした負け犬の遠吠えに聞こえるかもしれません。ですが、好きでもない勉強を、大学に入るためだけにする勉強が、果たして子どもの未来を切り開くのか?ずっと不安だった僕にある意味、子ども自身がNoを突き付けた。逆に僕は吹っ切れました。決して負け惜しみではなくて、今では心から子どもの目標を応援しています。

これからは学歴ではなくて学習歴

僕は未来の教育について勉強していますが、多くの識者、例えばホリエモンなんかも、「これからは好きな事に没頭しなさい。それが仕事になる。」とおっしゃっている。

まだ理想論に聞こえるかもしれませんが、確実に教育は、未来は、そう変わろうとしている。義務教育は、探究といって、好きなことを探究しようというクラスを作り始めましたが、本当に好きな事でなければ探究なんかできません。形だけの探究は、結局大学へ入るための手段にすぎないのです。

そしてこれからの教育で一番変わると思うのは、学歴の時代が終わり、学習歴の時代が始まるということです。よい大学に入ったという証明にすぎない「学歴」にこだわる親は多い。そのニーズに応えようとする中高校も多いけれど、その時代はまもなく終焉します。

これからは間違いなく学習歴が問われる時代になります。どんな大学で学んだか?(学歴)ではなく、大学で何を学んできたのか(学習歴)が問われる時代ということです。

何が何でも大学という時代の終焉

だから、大学に入った途端、勉強をやめてしまう学生なら、大学に入る意味はなくなる。

少子化で、大学はこれからもっと入りやすくはなるだろうけれど、きっと勉強をしない子は卒業しにくくなっていくはずです。大学の中退率もあがっているといいます。学びたい事もないのに、ただ「学歴」を入手するだけに大学へ行くことはもうリスクでしかありません。

もちろん、常に勉強の成績が上位で、勉強が好きだという子は、勉強に才能があるわけですから勉強を伸ばすべきです。当然、大学に行くべきだと思いますし、大学で勉強したい分野もあるはずで、充実した大学生活がきっと送れることだと思います。

大学で専門分野を学び社会に還元していく学生は絶対に必要なのですから、その子達の未来はぜひ応援したい。でも、全員が全員、大学に行く必要はない。できれば我が子も大学で専門分野を学ぶ子になってほしかったと思うけど、そうは育たなかったのだから仕方がない(苦笑)なら大学に無理に行く必要はない。

僕は池上彰氏のこの未来の予測↓が当たるように気がしています。いわゆるFラン大学は淘汰されて、専門職大学が増えるという予測です。

学歴がほしいだけで通える大学や、遊んでも卒業できる大学は淘汰される。もしくはそんな大学に行くくらいなら、代わりに、手に職をつけるほうがよっぽど将来の役に立つ。子どもも親もそう考える。

大学へ行けば何とかなるという時代はもう終わる。そう、もうそんなに遠くない未来に。

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