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通信制高校から大学進学はありか?なしか?親が考える基準とは?

通信制高校から大学進学はありか?なしか?

不登校が年々増え続けて、小中学校で、今30万人もの不登校生がいるといわれています。それを受けて、通信制高校の新規参入も続々とされています。1

通信制高校の競争も激化し、通信制高校の教育の質もあがっているように感じています。通信制高校といえども、大学進学コースや英検対策、またクラブ活動もできたりと、全日制と比べても見劣りしないカリキュラムを組んでいる通信制高校もでてきました。

うちの子のように進学校から通信制高校へ転校する子も増えていますから、通信制高校から大学進学を目指す子も増えているようです。

通信制高校でも、N高等学校をはじめ多くの高校で、大学進学実績を発表しています。2通信制高校でも指定校推薦枠を設けているところも多く、通信制高校から大学進学もそう難しくない時代になりました。

不登校の子を持つ親としては、「通信制高校からでも大学進学できるんだ!」と希望の光が差してきたように思う事があるかもしれません。

では、通信制高校に通う子は、大学を目指すべきでしょうか?

これはYesともいえるし、Noともいえると思います。ちなみに我が子の場合は、Noに近いかなと現状は思っています。学力はおそらく大学進学レベルにもっていけるだろうと思っているのですが、本人がまず大学進学を望んていないのと、親からみても、「大学へ行ってもな~」という思いがあります。その理由について、また大学に通うべき子とそうでない子について僕の思う基準について書いてみたいと思います。

目次

通信制高校から大学進学したほうがいい人

何かしらの事情で通信制高校に通っているけれど、社会性が身についている子、もしくはコミュニケーション能力にたけている子は、大学進学を目指してOKだと思います。

通信制高校のメリットは、時間が有り余るくらいたっぷり時間があることです。この時間を有意義に使って、塾にかよったり勉強に時間をかけることが出来る子は是非、大学進学を目指したらいいと思います。トライ式のように、通信制高校のサポート校といわれる学校には塾が経営しているところも多くありますから3、このような予備校に通い、勉強に集中できれば大学進学も決して難しいものではないと考えます。

理想をいえば、子どもに大学で学びたい事があることが望ましいです。今は、総合型選抜入試が主流になってきていますから、大学で学びたいものがあって大学入学できるのであれば、大学での勉強も充実して就職にも必ず活きてくるはずです。

大学から就職する場合も最終学歴はもちろん大卒になりますから、今もまだ学歴社会が残る日本において、大卒の資格はあって損はないはずですし、子どもが大学を目指したいというのであれば全力で応援してやるべきだと思います。

通信制高校から大学進学をしない方がいい人

通信制高校から大学進学。僕も一時いいなと思った事があります。ですが、社会性やコミュニケーション能力が身についてない場合、容易に大学進学はすすめられないなと最近思うようになりました。勉強すれば大学には受かるかもしれません。ですが、その先。

「大学を卒業できるのか?」はたまた「大学卒業後に就職ができるのか?」ということがどうしても頭をよぎるのです。

近年は、中高でも探究授業というのが採り入れられて、大学でも皆と協業、コミュニケーションが必要な授業も増えていますし、もちろんゼミという授業もあるわけです。そういった人と関わる授業を乗り越えて、大学を卒業できるのかどうかは、大学入学までに少なくともある程度の社会性やコミュニケーション能力は身につけておく必要があります。

また、その先の就職です。

いくら勉強ができても、勉強した事をアウトプットすることができなければ、その実力を発揮することはできません。

大学進学しても、会社に就職しても常につきまとうのは、社会性であったりコミュニケーション能力だったりしますから大学に入れたから、その後の就職が安泰であると容易には考えられないのは通信制へ通う子どもの親なら思うはずです。

一方で、大学進学をきっかけに今までのつらい経験がリセットされてうまくいくケースももちろんあると思います。こればっかりは何ともいえませんが、一般的には、全日制の学校を卒業する高校生と比べるとハンデがあると思うし、ついつい慎重にならざるを得ないところです。

通信制高校にかよう子は懸命に考えている事があるはず

我が子もそうですが、通信制高校に通う事になったことでハンデといいますか、コンプレックスといいますか、感じているところがあると思います。また、そういった状況になっていることに負い目を感じながら、何とかしたいという気持ちは人一番強いのではないでしょうか?

僕は学生時代に苦労したことがなかったため、学生時代をのんびり過ごして後で苦労した経験があります。その点、通信制高校に通う我が子は、中学の頃から何とかこの状況を打破したいと悩んで考えてきています。これはとても貴重な時間の使い方をしているといえると思います。

ハンデを背負った自分が社会でやっていくにはどうしたらいいか?自分自身で、もう中学生から考え始めているのです。

そこで考えた子どもの道を応援してやることが一番大事なんじゃないかなと僕は思っていて、それが大学進学であるなら、大学進学を応援してやり、そうでない道に進みたいのなら、その道を応援してやる。親としたら何とか懸命に子どもが考えた道で、社会でやっていけるような進路を一緒に考えてやる。

大学に行けばなんとかなると容易に考えるのではなくて、子どもがこの道ならやっていけるのではないか?と懸命に考えたことがあるのなら、その道で子どもが成功の糸口をつかめるように支援してやることが最も大事な事なんじゃないかなと思っています。

大学進学するかどうかは本人の意志が大事

通信制高校も生徒獲得のために、大学実績を前面に打ち出してきているように感じています。通信制高校だからできる多様な授業があるだろうと思うのに、全日制高校と同じようなPRをしているのは、もったいないな~と僕は思います。

繰り返しになりますが、親が子どもの巣立ちを考えるとき、全日制高校だろうが、通信制高校だろうが、大学に進学する事を目的にするのは、旧来型の教育だと思います。社会に出て社会人としてやっていけることが巣立ちと思えば、大学に入って終わりという教育はいずれにせよ、子どもの将来に繋がっていかない。

特に何かしらの事情で通信制高校に通う事になった子どもには、まずどんな形であれ、ここが自分の居場所なんだという自分の場所を、学校以外で自分が輝ける分野を子どもなりに懸命に探しているはずです。だから、その分野を勉強してその分野に進むのが一番いいと思います。

通信制高校の子は、大学進学がいいとかダメとかではなくて、そこが自分の居場所なのかどうか、子どもは一生懸命に考えていると思います。それが大学なら大学でいいし、そうでなくてもいい。

そう思います。

不登校に関する記事はこちらも参考にしてください

不登校に関する本はこちらを参考にしてください

  1. 増える通信制、高校生の12人に1人 背景には過去最多の不登校 ↩︎
  2. N高等学校・S高等学校-合格実績(大学) ↩︎
  3. トライ式高等学院-通信制高校から大学進学に向けて選ぶべき塾とは? ↩︎
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