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【書評】「0才から100才まで学び続けなければならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書」を読んだ

人生100年時代。と言われます。人の寿命はテクノロジーの進歩もあって、今生まれた子の半分は100歳まで生きるといわれる時代です。

僕の親父の時代は定年はおおむね60歳でした。僕は60歳では引退できそうにもありません。子どもたちは、もっと働かないといけない。そんな時代です。子どもたちの時代は間違いなく、学校が終わってからも社会に出てから学び続けなければいけない時代です。

  • 僕たちが未知の世界を生き抜いていく子どもを育てる為にはどうしたらいいんだろう?
  • 本当に学歴社会や一流企業への就職は安泰とはいえなくなるのだろうか?

こんな事を考えていた時に出会った本が「0才から100才まで学び続けなければならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書」です。

目次

本書と著者のプロフィール

落合 陽一氏
メディアアーティスト、随筆家、写真家などマルチに活躍。博士(学際情報学/東京大学)。筑波大学准教授。著書に「魔法の世紀」「超AI時代の生存戦略」「日本再興戦略」等(wikiより)

本書をAIに負けない子育て本ベスト5に選びました

本書の要点ポイント(書評)

人生は100年時代。これは世界的ベストセラーとなったリンダ・グラットン氏が書いた「LIFE SHIFT」で広く知られるようになった言葉です。

著:リンダ・グラットン, 著:アンドリュー・スコット, 翻訳:池村 千秋
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今までは受験戦争を勝ち抜いて、一流の大学へ入り、一流の企業へ就職できれば安泰という時代だったかもしれません。しかし人生を100年と考えると、社会の流行は数十年単位で変化し、人々の価値観も大きく変わる。これからは法人の寿命よりも個人の寿命のほうが長い時代を生きていかなければならない。

そう考えれば、学生時代を終えた後も、人はずっと学び続けなければいけない。

本書は人生100年時代、どうすれば社会に出た後も学ぶ意欲を持ち続ける人を育てられるかという課題に対して著者である落合氏なりに考え提案している一冊となります。

人はなぜ学ばなければいけないのか?

人はなぜ学ばなければいけないのでしょうか?これからは、特定の勉強の内容を学ぶということよりも、勉強し続けられることを止めないのが重要だといいます。

学習するトレーニングを怠れば、社会に出た時に新しい事を学ぶ方法がわからない。またたくさん勉強経験がある人の方が、新しい物事を習得するのも早いといい、だから人は学ばないといけないと明確に著者はいいます。

人生は社会に出てからのほうがずっと長い。これからを生きる子ども達の方がずっとずっと長い。受験を乗り切ったら、もう勉強しない。もし学習トレーニングを止めてしまったら、この長い社会人生活を乗り切っていけない。これは実はもう、僕らの時代であってもそうなのです。

↓ 8名の識者が答える「子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?」書評はこちら

今後の社会で求められる能力とは?

ではこれからの世の中、どんな勉強をすればよいのでしょうか?

本書では、研究者として、メディアアーティストとして、経営者として、マルチに活躍されている落合氏が、未来の学びや今後必要とされる能力ついての予測をQ&A形式で答えてくれています。

  • プログラミングを習わせたいと思うんだけど?
  • 英語を小さいときから勉強して役に立つの?
  • 大学の選び方はどうしたらいいの?

等。子供の将来について、こういった悩みや迷いがある方は、是非本書を参考にされたらいいと思います。

今回は僕が気になったテーマについて抜粋して紹介してみたいと思います。

プログラミングは今後、必須スキルとなるか?

読み書きそろばん同様、今後プログラミングは必須スキルとなると著者は予想されています。ただし、プログラミングの早期教育については疑問だとし、プログラミングを早期に始めるよりもむしろ数学の出来る人が有利といいいます。

僕も多少プログラムをするのでわかりますが、プログラムは言語勉強すればある程度はスキルとして生きるのですが、著者のおっしゃるとおり、それこそ統計学とか物理などを知らないと、そもそも組めないプログラムがあります。

プログラムをただ組めるのではなくて、求められるスキルは社会に役立つためのプログラムです。それを創造できる能力はまた別物だと思います。

英語の早期学習は必須か?

英語は、今すでにGoogle翻訳で問題なく翻訳ができます。今後は音声についても間違いなく進歩しますから、英語がしゃべるだけでは将来の強みにはならないと著者はいいます。

2020年から小学生高学年から英語が授業に組み込まれたり、英検受験の低年齢化が進んだり、英語教育は過熱していく一方ではありますが、それよりも、主語、述語を意識した論理的な構造の文章を作れることのほうが大事というのは、そのとおりだと僕も思います。

英語を勉強しながらも、忘れないでおきたい考え方です。

2020年の大学入試改革の対応は?

これまでの知識偏重型の試験から思考力・判断力・表現力が問われるようになっていくのが大学入試改革。AO入試(総合型選抜試験)でなどで、面接や小論文などを利用して入学する生徒が多くなり、今後ますますその割合は増えるといいます。

しかしながら僕は、今のままの推薦入試であれば反対なのです。

大事なのは、大学受験ではなく、大学入学後。大学受験的な考えを転換できない子は、ほとんど伸びないという著者。

僕もその通りの考え方で、大学入学を目的にした考え方はそろそろ改めないと、子どもにとっても親にとってもいい事はないなって思います。

文系より理系が有利か?

大学は就職予備校ではないと著者はいいます。文系が理系か、就職に有利かどうかで判断しているようでは、予測できない世の中を生きていくのは難しい。そうおっしゃっているように思います。

今後は、専門性はないけど学歴だけがあるといった何者でもない人の価値は下がっていくそうです。就職に有利だというような考え方の人の価値も同様でしょう。

文系とか理系とかではなくて「これをやりたいんだ!」という強烈なモチベーション、探究心がないと、大学で学び続ける子にはならないのかもしれないなって思います。

突出した才能がない人はどう生きていけばいいか?

著者のおすすめは、プロになれるほどでなくても周囲より得意でこだわりのあるものを持つこと。そして複数の柱を持ち組み合わせて強みを作り、組織に属さずに生きていける働き方がお勧めなんだそうです。

これっ、絶対にいいですね!(僕もそうしたい・・・笑)

プロになれるほどでなくても、複数の得意を持てば、強力な武器になるという考え方は、藤原和博氏の考え方に近いのだと思いますが、

ここでも著者は、自分が得意でこだわりがあるものを持っている事の大切さを強調されていた印象です。

まとめ。人生100年時代。学び続ける子どもに育てるために

人間のモチベージョンを喚起するきっかけは「好きな事」「やっても苦にならない事」だという著者。

親が「勉強しなさい!」と言っている時点で、勉強は絶望的ではないかなと思われます(笑)

けれど、子どもに好きな事が見つかっているなら、それを全力でやらしてみたらどうかと思うんです。大事な事は、常に考え続ける、学び続ける事。だといいます。好きな事だから常に考えるし、学ぼうとしますよね。

好きな事もなにもない。という子もいる中で、何か1つでも好きな事、熱中できることがあったらそれだけでも素晴らしいこと。

いままでは多数派に属するのが、社会的安定を得ていた時代だったのが、これからはニッチな専門分野を持ち、自分は何ができるのかを明確にできる人が生き残る時代なんだそうです!

そう考えると「学び続ける」こと自体が、いかに大切か。それを気付かせてくれたのが本書であったと思いますし、それは学校の勉強に限らないってことだと僕は解釈しました。

自分自身も学び続けながら、いかに学び続ける事の大切さを子に伝えていけるか、それから子どもの好きをどれだけ応援してやれるか、これからも自分に問いかけ続けていこうと思いました。

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