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大学進学すべき子と、そうでない子。AI時代に学歴シグナリングは通用するのか?

大学進学すべき人、そうでない人。学歴シグナリングは有効か?

高卒の求人が過去最高になったというニュースがありました。ただ、高卒が評価されるようになったというのは早計で、単に人手不足で、高卒の求人が増えたというのが真相のようです。

僕は大学へ進学するかしないかは、娘の意志に任せようと決めていますが、もし娘が迷っていてアドバイスを求められたらどうするか?迷うところですが、一定の答えは出ている。

大学へ進学すべき人、そうでない人。

今日は僕なりの考え方とその根拠について書いてみたいと思います。

この記事を書いている人

くろちゃんパパ

  • 思春期の娘二人(小学生、中学生)のパパ。
  • 子育て本、教育本を100冊以上読む。
  • 娘が生まれた時からずっと子育てに関わり、娘たちと今も良好な関係を築く。
  • 長女の中学受験の勉強に毎日付き合い、中高一貫校の合格を親子で勝ち取る。
  • 勉強だけで優劣が決まる今の教育に疑問をもち、未来型の教育に関心を持ち勉強中。
目次

大学進学はするべきか、するべきではないか?

まず、僕がこのテーマを書こうと思ったきっかけとなったニュースがあります。

高卒需要が過去最高になった事に対して、ひろゆき氏が

「高卒の成功者はレアケース。優秀な人と、何にもない人の差を理解した上で、能力がない人は大学に行ったほうがいいと思っている。」

という発言に共感したからです。

大学進学しなくてもいい人

幼い頃から夢や目標があり頑張っている人は、大学で学ぶことがないと思うなら、大学進学はしなくてもいいと思います。その道に進んだらいいと思います。

たとえ、その夢が叶わなかったとしても、無駄になる事はないと僕は信じています。元開成中学の柳沢 幸雄氏も著書「思春期の男の子の自己肯定感を高める方法」で、好きが仕事になるケースはいくらでもあると後押しされているのは心強い。

大学進学した方がいい人

一方で、ひろゆき氏のいう「能力のない人」ではないですけど、将来に目標が見いだせていない子は、とりあえず大学進学したほうがいいと思います。

僕が好きな教育家のひとり藤原和博氏は著書「10年後、君に仕事はあるか?」で、目標が見つからない人は勉強を頑張るべきだとおっしゃっています。これからの未来、「学校の勉強なんて役に立たない」という人がいるが、そういう人に限ってよい大学を出ている。と藤原氏は指摘していますが、そのとおりだと思います。

また、「どんな大学に入ってもやる気がでる本」の著者で、元大学教授の鷲田 小彌太氏は、大学生が勉強しないことを指摘しながら、それでも大学には行っておいた方がいいと考えられています。大学には猶予期間(モラトリアム)があり、4年間を使ってやりたい事を見つけるというのも一つの手だと僕も思います。

10代うちに夢や目標を見つけなさい。といっても夢や目標が決まってない子が大半だと思うし、そういう意味でも僕は綺麗事を言うのではなく大学もありだと思うのです。

学歴シグナリングとは?大学進学する方がよい一番の理由

もう一つ。大学進学をした方がよい理由に学歴シグナリングがあります。

大卒=高卒よりも優秀な人材とある意味、無条件で判断するのが学歴シグナリング。

採用で300人から書類が来た時、全員面接して人格を見るのは無理。書類選考をする上で、大卒というふるい分けがあったほうが便利に回るということだ。

ひろゆき氏がおっしゃるこの事こそが学歴シグナリングを物語っています。親が高卒よりもとりあえず大学に行かせたがるいうのは、この学歴シグナリングが日本社会にはあることを知っているからです。

僕のような一個人が、「今の時代、一流大学に入ったから成功という時代ではない」といくら発信したところで、なかなか変わりようがない事実がここにあります。

一流大学に入った人が必ず成功する時代ではないのは確かかもしれませんが、一流大学に入った人を高卒が上回ろうと思うと、高卒は何倍も努力しないと難しい。それだけ世間は厳しいし、夢だけでは食べていけない。

ただ少し僕たちの時代から風向きが変わっているだろうなと思うところもあります。

ソニー・グローバルエディケーション会長・磯津 政明氏は著書「2040教育のミライ」で、ソニー創業者の一人 井深大氏の格言を引用し、学歴だけで全てが決まる社会構造に疑問を呈していらっしゃる。

よい大学へさえ入ってしまえば人生の大半が決まってしまうような今日の世の中の機構に私は大変疑問を感じる・・・

引用:2040教育のミライ

また、「0才から100才まで学び続けなければならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書」の著者である落合陽一氏は、これからは、「何ものでもない」人が生きていくのは厳しいと指摘し、中途半端なホワイトカラーよりもブルーカラーのほうが意外といけるのではないかというようなことを書かれています。

AIがホワイトカラーの仕事を代替えできるようになることを想定してだと思いますが、AIが決して真似ができない専門技術を持つ人の価値はこれからグンッとあがると予想します。

手に職をつけなさい。とは昔からよくいわれていることですが、職人の価値は益々あがっていく可能性が高い。大学に学びにいく価値を見出せない。という子は、思い切って専門学校に舵をきるのも手だと考えます。

大学の質が問題。大学進学しない方がいいケース

どんな大学でも進学出来ればいいのかといえば、それもまた違います。いわゆるFランクといわれる大学へ目的もなく進学するくらいなら、手に職を付けた方がいいと断言できます。

学歴シグナリングが通用するのは、いよいよもって、難関大学だけになってくるように思います。それ以外の大学へ行く場合は、(もしくは難関大学でもですが)、大学で何を専門に学んだかというのが最も重要で、それがないといい会社に入れたとしても、その後の人生において厳しい時代になると想像します。もはや大卒のネームバリューで出世できる時代ではない事は確かです。

勉強しないで入れるような大学に金だけ払って何もしてこなかった人が“大卒”という下駄を履いてるのはまずいので、そういう人は高卒と同じ扱いでいいと思う

ひろゆき氏のこの言葉が全て物語っています。

僕はもう、子どものためにも、そしてお金を出す親の為にも、そろそろ大学は淘汰してほしいと思っています。行っても評価されない大学が、そもそも存在しなければ、子も親も中途半端な夢を見ずに済みます。

とりあえず行ける大学があるから行く子もいるでしょう。そして大卒だからと夢を見る。本人責任ではあるけれど、大学で勉強もしないで結果、「何ものでもない」大卒を増やすだけという悲劇を招く。

であれば、行っても学びにならないような大学については淘汰してしまい、ひと昔前のように大学進学率を20%くらい1までにすれば、大卒の価値もぐんっとあがると思います。

ですが同時に、大学に受かるためだけの勉強、受験はやめてもらって、大学を出るのを厳しくしてほしいと思います。大学に入って学ばないのであれば、どの大学を卒業してもそう変わらないのだから。

最近の大学入試改革で僕がいいと思っているのが総合型選抜入試(旧AO入試)の増加です。大学で何を学びたいのかを予め調べて、準備して面接や論文を提出する。自分は大学でこれを学びたいんだという潜在意識を掘り下げる事には一定の意味があるのではと思っています。

結論。大学進学する子もそうでない子も、学びたいものを見つけよう

学歴シグナリングが存在する限り、大学進学は保険のようなもので、親としたら子どもが希望したら行かせてやりたいと思うものです。一部、学歴社会に疑問を呈する動きも出てきてはいますが、当面、学歴社会は続く事を考えても、ただ勉強したくないだけの理由で高卒で就職することには反対することでしょう。

ただし、高卒と大卒の生涯年収差が語られますが、この大卒は、一流企業をモデルとしていることに留意しなければいけません。中小企業に就職した大卒と大企業に就職した高卒では、高卒の方が生涯年収は高くなるというデータがあるのです。2

大学へ行くべき人は、大学で学びたいことがある人限定です。そうでないと「何ものでもない」人になってしまう。子どもが大学へ行きたいというのならば、何を学びに大学に行きたいのかを僕は問います。

もし、子どもが大学進学をしない選択をするのであれば、僕は専門学校で学びたい事がないのかを子どもに問います。

大学進学する、しないはどちらでもよい。ただ、何か学びたいものがないのか?その1点を問うことを決めています。

  1. 大学進学率の推移-厚生労働省(PDF) ↩︎
  2. 生涯年収が高い方はどっち?「大卒で中小」or「高卒で大手」 ↩︎
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