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「おうち性教育はじめます」を読んだ。思春期の子の性教育どうする?

思春期の子どもの性教育どうする?

子どもの性教育ってどうするんだろう?子どもが思春期を迎え、心も体も大人に近づいていく大切な時期、親が子どもに伝えなければいけない事があるのではないか?ずっと気になっていました。

しかし、うちは二人とも娘。男の僕がどう話をしたらいいかわからないし、デリケートな話だけに今まで何のアクションも起こすことができませんでした。

それでも性教育について勉強しておくことが大事だと一念発起。「おうち性教育はじめます」という本で、性教育について勉強することにしたのですが、これがよかったので、紹介したいと思います。

※活字が苦手な人でも、本書は漫画で読めますよ~♪

この本を読んだらいいと思う人
  • 思春期の子どもに性教育をしようか悩んでいる方
  • 子どもが性的な被害者・加害者にならないようにと心配している方
  • 子どもに彼氏彼女ができたことを心配されている方
この記事を書いている人

くろちゃんパパ

  • 思春期の娘二人(小学生、中学生)のパパ。
  • 子育て本、教育本を100冊以上読む。
  • 娘が生まれた時からずっと子育てに関わり、娘たちと今も良好な関係を築く。
  • 長女の中学受験の勉強に毎日付き合い、中高一貫校の合格を親子で勝ち取る。
  • 勉強だけで優劣が決まる今の教育に疑問をもち、未来型の教育に関心を持ち勉強中。
目次

本書の紹介と著者のプロフィール

著:フクチ マミ, 著:村瀬 幸浩
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村瀬 幸浩氏 (漫画:フクチマミ氏)

東京教育大学(現筑波大)卒業後、私立和光高等学校保健体育科教諭として25年間勤務。この間総合学習として「人間と性」を担当。1989年同校退職後、25年間一橋大学、津田塾大学等でセクソロジーを講義した。現在一般社団法人”人間と性”教育研究協議会会員、日本思春期学会名誉会員。(著書発行時)

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思春期の性教育の考え方(書評)

思春期とは?

思春期とは、小学生5年生くらいから高校生までの時期をいいます。我が家の娘二人はまさに今、思春期です。

思春期とは、

  • 子どもが親から離れて自立する準備をする

時期であり、幼少期の親子関係とはまるで違うため、戸惑い、すれ違い、時に親と対立が生じるそんな微妙な時期でもあります。

子どもの気持ちがわからない、もしくはうまくコミュニケーションをとることができないと、子どもは親に隠し事をするようになります。実際、性の問題が判明した時にはすでに大事になっていたという話を聞いたこともあります。

性教育に限らず、それだけ思春期の子どもの気持ちを理解することは、性教育に限らず大事な事だと思います。

僕が子育て本をたくさん読んできて、本当に良かったな~と思うのは、まさに、この思春期の子どもの気持ちがなんとなくつかめるようになった事。

思春期の子どもの気持ちを学び、理解することで、子どもの反抗期も正しい反抗期に抑えらえていると思っています。思春期の子育ては難しいものなのですが、本で勉強することにはやはり意味があったと今、実感しています。

性の話だけが、性教育ではない

さて、僕自身の事を振り返ると、親に性教育を受けた覚えはありません。そう思うと、自分の子に性教育って必要ないのかな~?と思ったりもしました。

一方で僕は男ですけど、娘は女性ですから、男性よりも身体的なリスクがあります。本書で

男女は平等だけどセックスの結果として受け取るものは平等じゃない

引用:おうち性教育はじめます

というのが印象に残っているのですが、娘には自分の体のことを大事にしてほしい。やはり、その思いだけは伝えておきたい。

とはいえ、本書を読むまでは、性教育といえば、完全に性交にまつわる話だと思っていましたから、性交の話を親子で話すには恥ずかしすぎるし、どう話すればよいかもわからない。と悩んでいました。

ですが本書で「性教育は、生殖にまつわる話が全てではない」と読んで、驚きました。というか、むしろ、性交の話をせずとも性教育ができるのだと学べたことが本当に大きかったし、新鮮でした。

新鮮だった、本書で学んだ性教育

性の話は親からするべきものではない

性教育を親から切り出して話してもいいものか?ということについても悩んでいました。性交の話であったり、避妊の話であったり、これって親から改まってするべきことなのか?

その疑問に対して著者は、生殖の話をするなら

せいぜい中1までに済ませておきたい。

引用元:おうち性教育はじめます

とおっしゃっていて、びっくりしました。「えっ、じゃぁ長女に話すのはもう遅い。。。?」と。

ただでさえ、思春期の難しい年ごろの子どもに、親から性教育をするものではないし、思春期を過ぎた子どもからはまず相談はないと著者はいいます。では、親にできる性教育は何もないのか?というと違って、

  • 家庭内で体の調子や心配事など話しやすい環境を作る
  • 親自身が性について学んでアップデートしていく

ことが出来ると。中でも、性の情報をアップデートしていくことが大事なんだなと共感しました。

本書を読み終わって、僕の性に関する知識があまりに古すぎて、このまま子どもに接していたら間違った方向に子どもを導くことになるとさえ思いました。

性の知識をアップデートしておくことは、子どもの性の問題について正しく対処できると同義であるし、準備しておけば、うろたえる事もない。そんな自信を得ることができるはずです。

教えておきたい、プライベートパーツを守る事

大人が子どもの体に性的な関心をもって触る。こんな事件がずっと途絶えることがない。親としては何が何でも子どもを危険から守りたいと思うのは必然です。

これは女性に限った話ではなく、社会的立場の弱いものを大人が食い物にするのは、今ジャニーズ問題でも大きく取り上げられているとおりです。

子どもの体を守るためにプライベートパーツという考え方があり、本当に勉強になりました。

体の中でも、特に口・胸・性器・お尻は、大切な部分で、例え親であっても他人が触ってはいけないところ。この大切な部分の事をプライベートパーツというのだそうです。

例えば、親が子どもにキスをする。よくあるスキンシップだと思うのですが、プライベートパーツの考え方からいえば、親であってもNG。親はスキンシップ、愛情表現だと思っていても、実は子どもは嫌がっているということもあるわけです。

口、胸、性器、お尻はプライベートパーツであり、親であっても簡単に許してはいけない。これを子どもに教えることで、簡単に体を許すようなことにはならないのだなと勉強になりました。

この意識が子どもに根付いていれば、SNSで体の写真を送って欲しいというような大人がいても、自分の大切な部分を簡単にさらけ出してはいけないことを、子どもが自然と守るのだなと思いましたし、これこそが性教育なんだと感心しました。

NOを受け入れる。NOを言える環境を用意する

されたことや、される事に対してNOといえることは大事な事です。

海外では幼い頃からNOを言う練習をさせるそうですが、日本は同調圧力が強い国で、なかなかNOが言えない社会です。でもNOが言える子どもに育てることも性教育につながるんだと本書で学びました。

本書ではNO、GO、TELの考え方が紹介されています。嫌な事をされたら

  • NO(はっきり拒否)
  • GO(逃げる)
  • TEL(信頼できる大人や相談機関に話す)

思春期の子どもはことあるごとに親に反抗してくると思いますが、それを力づくで抑えようとすると、子どもが性的な嫌がらせを受けた時にNOを発信できない子どもに育ってしまう。

子どものNOをすべて受け入れるという意味ではありませんが、性教育においてNOが言える子に育てる事、ものすごく大事なことなんだなと勉強になりました。

体の事を伝える場合は、同性からが基本

子どもに体の事を伝える場合は、同性の親からが基本というのも勉強になりました。男性の僕が、娘に対して土足で体のことについて入り込んではいけない。本書を読んでおいて本当によかったな~と思いました。どうしても異性の親から話さなければいけない場合は、「本を渡す」というのもいいアイデアだと思いました。

ただし、異性なら子どもの性について何も知らないでいいのかというと、それは違って、性の勉強については異性であってもやっておいたほうがいい。

本書には、女性の体の仕組み、男性の体の仕組みが、わかりやすく、そして詳しく書かれているのですが、とても勉強になりました。異性の体の仕組みを知っているのと、知らないのでは、娘への接し方、理解が全然違う。

本書でもよいので、必ず異性の体の仕組みを勉強しておくこと、僕からもお勧めしたいです。

まとめ。思春期の子どもを受け止めてあげることが性教育につながる

思春期の子どもは、

  • 包まれることで心が安定する
  • 包まれる事に抵抗を感じる

この2つの相反する心を持っているのだと著者は本書で指摘しています。

包まれること=親の愛情を求めている一方で、親に意見されたくない、自立したいという反発心、この2つの心で揺れ動いているのが思春期。

親が子どもの事を認めて受け止めてあげる。この精神的な安定は絶対に必要です。この安心感があれば、性的な目的で近づいてくる大人に心を許すこともないと、改めて勉強になりました。

また、親が構いすぎて子どもの自立を妨げることは、自分で物事を決めることができない、自己決定感を奪う事になります。ゆえに、恋人や大人の言う通りにしてしまい、性的暴力に歯向かう事もできないといった弊害がでてくるのだなとこちらも勉強になりました。

犯罪心理学の先生、出口保行氏の「犯罪心理学者が教える 子どもを呪う言葉・救う言葉」に、自分の体を売る若者のの事例も紹介されているのですが、若者の犯罪の多くに、思春期に親の愛情が極端に不足していたり、逆に親の過干渉がひどいといった環境があることがよくわかります。

  • 性交をしてはいけない
  • 性加害者になってはいけない

と説教することが性教育なのではなくて、思春期の子どもの心を理解したうえで、子どもの心の安定を与え、一方で自立を促すこと。これが結果的に性教育にも繋がるんだと本書を読んで理解ができました。

特に男の子の場合は、母親の引力を弱くしておくことが大事なんだそうですよ。親の仕事は、最終的には、子どもを自らの手から離すこと、自立を応援すること。それを肝に銘じておけば、自然と性教育もできていくのだな、そう思いました。

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