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【書評】「勉強しなければだいじょうぶ」を読んで、本当の勉強の意味を学ぶ

「勉強」は、勉学を強いる(しいる)と書きます。勉強が好きな子は多くないし、大多数の子ども達は勉強は嫌いだと思います。それは勉学を強いられているからですね。

ブログでは偉そうなことを書いている僕ですが、我が家の娘たちも「勉強」は好きではありません(苦笑)でも仕方がないですね。勉強とは、勉学を強いられる事です。自分の意志で学習しているのではないのですから反発もします。

「勉強しなければだいじょうぶ」という本は、勉学を強いられる「勉強」をするんじゃなくて、自ら学習するんだよ、というような事が書かれている本です。かの有名な絵本作家・五味太郎さんのインタビューを本にしたものです。

本書を読むといいと思う人
  • 絵本作家の五味太郎氏の教育論を知りたい人
  • 今の学校教育に疑問を持っている人
  • 未来型の教育に関心がある人
目次

本書と著者のプロフィール

著:五味 太郎, 著:内海陽子, イラスト:五味 太郎
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五味太郎氏

1945年東京都生まれ。絵本作家。桑沢デザイン研究所 ID科卒業。絵本を中心とした創作活動を続け、350冊を超える作品を発表。海外でも20数か国で100タイトル以上が翻訳出版されている。

五味太郎氏の絵本

うちの娘もよくお世話になりました。五味太郎氏の絵本。

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とかは、皆さんも読み聞かせされた絵本じゃないでしょうか?

Kdesign
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も楽しかった!娘も大好きで、サンタさんの絵本だから冬には何度も読み聞かせしました。皆さんは五味太郎氏の絵本、どんなのをお持ちでしょうか?

本書の要点ポイント(書評)

勉強すれば立派な大人になれるのか?

学ぶという言葉は、本来、自動詞である。興味のあることに対して、沿う、真似る。学校制度がない時には、日本人は自ら興味関心があることを学んできた。これを学習といい、本来、人は学習人であったはずと五味氏はいいます。

翻って、勉強というのは、勉強させる、勉強させられる。学校制度ができて、いつの間にか学ぶことが義務のようになっている。

五味氏は、勉強しないで学習ばかりしてきた。絵本作家で成功を収めた五味氏だからこそ響く言葉です。

学校の「勉強」は中途半端だという五味氏。

学校で勉強する

食塩は塩化ナトリウムである。ウラル山脈はロシアにある。小春日和は春ではなく秋である。三角形の面積は、底辺×高さ÷2で求められる・・・

こういった一般教養は中途半端。浅いって事でしょうね。

今の学校教育では一般教養を身につけるのにいっぱいいっぱいで、それだけで人生があっという間に終わってしまう。中途半端に一般教養を勉強したとて何も役に立たないし、逆に人生にとって相当マイナスになっていると。

学校教育での勉強を頑張っていれば立派な大人になれるのか?子どもたちに聞かれても、「なれる」と断言できない僕がここにいます。

興味関心もないのに、テストのためだけに「勉強」することに果たして意味があるのか?改めて考えさせられます。

学校が中心の制度を変えていかなければならない

右に習えの学校制度というのはいかがなものか?学校の評価査定に敏感になり、学校を出ていないと資格を与えないというルール、社会。学校制度を前提にしている社会作りの在り方はそろそろなんとかしないとまずいという五味氏。

五味氏は学校へ招かれることがよくあるそうですが、小学生低学年から中学生、高校生と段々元気がなくなるというか静かになってくる。本来、自由で、色々な事に興味関心をもっていた子どもたちが段々と学校の規律に染まっていくみたいな事が語られていて印象に残りました。

学校だけが悪いのではないけど、純粋な気持ちをもっていた子どもたちが、学校制度、社会のルールによって似たり寄ったりの人間になっていくということでしょうか。五味氏のように、純粋な子どもの気持ちのまま、大人になれたらどんなに素敵だろうなって思いますが、実際はなかなかそういった飛びぬけた子が生まれにくいのが日本の学校であるかもしれません。

これは今、日本が大いに悩んでいるところだと思います。「明治維新以来の教育改革」としてチャレンジしているところでもありますね。

このインタビューが2010年のものだそうですから、五味氏は2010年からこういった事を考えていたのですね。

五味氏が考える学習システムが斬新

今の学校制度がダメなら、じゃぁ、どうしたらいいの?

五味氏の考える学習システムは

自分のやっている事を伝承したい人が、独自の教育方法を設定して学習システムの一員として名乗りでる。子どもたちは、学校の勉強ではなくて興味ある分野を自由に体験できる。こういったようなイメージだったと思います。

僕はキッザニアのようなシステムかなと思ったのですが、子供向けではダメだそうで、子どもが触れる世界は大人の世界でないとダメだとの事。

僕もこの意見には賛成で、子どもには一流を見せた方がいいと常に思っています。例えば娘たちは音楽をやってるんですけど、アマチュア音楽ではなくて、できるだけ一流の音楽家のコンサートを多く見せてやりたいなって思います。そこから受ける刺激が大事で、五味氏がいっていることもそういうことなんだろうと思います。

もしこの学習システムが無料で利用できるなら、ぜひ参加させたいです。

話しが少し逸れますが、桝太一さんは著書「なぜ私たちは理系を選んだのか」で、やりたいことの勉強を個人で選べるようになればいいとおっしゃっていました。

例えばですが、漫画家になりたければ、例えば「美術」「国語」を学ぶとか、ビジネスマンになりたければ、「英語」「国語」「数学」を学ぶとか、個々にやりたいことが違うのだから、学ぶ内容はみんな一律ではなくていい。こうした興味関心を深堀するシステムになればいいなってことは、結構色んな人が考えている理想ですね。

まとめ。勉学を強いているなら親は反省しなければならない。

このようなシステムは楽しいけれど、あくまで理想でありイメージと五味氏もおっしゃっています。現実的には学校が急に変わるというのも考えにくい。

それに、やっぱり家庭教育ですね。今の子どもは忙しすぎる。子どもが好きでやっているならいいけど、もし子どもに勉強を強いているのであれば、親も大いに反省しなければならないと思う。

やりすぎ教育 商品化する子どもたち」で著者の武田信子氏は、今の子どもたちは成功することを求められている。あれこれ詰め込まれて勉強を強いられ、さらに勉強だけでは生き抜いていけないと、非認知能力まで求められてかわいそうだといわれていますが、納得です。

それでも、特に興味関心がある事って何もないって子どももいるでしょうから、そういった子には学校の勉強は最低限必要だと僕は思います。小学校、中学校、高校と勉強してきた事にその時は意味を見出せなくても、大学に行ったときに興味関心につながる事もあるでしょう。

ただ親や学校が子どもに与える教育は最低限でいい。後は子どもが自分で考え動くことが大事。その代わり自己責任。ただ何も考えずにスマホばかり見ているか、興味関心があることを見つけて学習できるか、それは子ども次第でしょうけど。

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