最近、いわゆる成功者の本を読むようになりました。普段の生活の中では絶対に出会うことができない著名人と、本を通じて会話ができると思うとわくわくするのです。
僕は成功するための共通した条件とは、ハングリー精神があるかないかだと思っています。口では簡単にいえますが、ハングリー精神を徹底的に鍛えるのは本当に難しい。
ハングリー精神がある人は、とてつもない努力をして成功を勝ち取っている。
- 成功者が、どのようにハングリー精神を鍛えているか学びたい
- 成功者が、なぜ成功したのかヒントを探りたい
- 強いメンタルを手に入れる為にはどうすべきか学びたい
子どもが、どうも打たれ弱い。どうしたら打たれ強い精神を鍛えられるのか?そんな悩みをお持ちの親御さんにお勧めの本があります。
あの東京オリンピック 卓球の金メダリスト水谷隼氏の著書「打ち返す力」です。
タイトルの打ち返す力は、卓球のボールを打ち返すと、逆境を打ち返すとをかけていると思います。副題は、最強のメンタルを手に入れろです。
本書と著者のプロフィール
水谷 隼氏
1989年6月9日、静岡県磐田市生まれ。両親の影響で5歳から卓球をはじめ、14歳のときにドイツに単身留学、以後、ブンデスリーガ、中国・超級リーグ、ロシア・プレミアリーグに参戦した。北京、ロンドン、リオ、東京と4大会連続でオリンピックに出場。リオ大会では男子団体銀メダル、シングルス銅メダルを獲得。東京大会の混合ダブルスで日本卓球史上初の金メダル、男子団体も銅メダルを獲得した。
本書の要点ポイント(書評)
水谷氏いわく、卓球は技術もさることながら、心理戦・メンタルの要素が非常に強いそうです。それはきっとどのアスリートにも共通していることなんでしょうけど、気持ちが弱い、精神的に脆いと、世界では戦えないのでしょう。
本書は、一流のアスリートである水谷氏のメンタルがどのように鍛えられてきたのかを学ぶことができる貴重な一冊です。
本書を読み進めていくと、どうしても目立つのが、水谷氏のハングリー精神です。
水谷氏は、14歳で単身ドイツに留学して、不自由で何一つ恵まれていない環境の中で、ひたすら卓球だけに集中されています。多くの同年代の若者がテレビを楽しんだり、友達とゲームしたりしている時に、友達もいない。娯楽もない。余計なしがらみを全て自ら断ち切って卓球に打ち込んだといいます。
このドイツの留学経験こそが、水谷隼を作り上げたのだと本人もおっしゃっていますが、なんとしても卓球で成功するんだという、とてつもないハングリー精神が水谷氏にはありました。
これだけハングリーに戦ってきたのだから、人生、負けるはずがない。そんな自信が本書からバシバシと伝わってきます。
改めてハングリー精神って何でしょう?
ハングリー精神とは、「日本国語大辞典」によると
上のレベルを求める強い気持ち
とされています。
よく勘違いされる、「貧乏で、そこから這い上がってやろう!」というような意味ではありませんので、お金持ちか貧乏かは関係ありません。
ですが、水谷氏のように、卓球しかない環境に自ら追い込み、退路やしがらみを断つことができる人が、強いハングリー精神を手に入れることができるのだと考えると、お金があるなしに関わらず、色んな誘惑を断ち切れる、退路を立てる。そんな人こそが、ハングリー精神を鍛えられるといえるかもしれません。
飽食の時代、ハングリー精神を鍛えることはとても難しいですが、子どもが何かに打ち込んでいる姿を見たならば、それは全力で応援してやりたいですね。
本書を読んだ今後の行動(まとめ)
その他にも、本書では、水谷氏が「人生を攻めて、攻めて生きている」ことがよく伝わってきます。
水谷氏は自らギャンブラーの資質があるといっています。ですが、そのギャンブルの質は、僕らの思うギャンブルの質とはまるで違います。
14歳で単身ドイツに卓球留学を自らが決めた決断力。ロンドンオリンピックで負けた後、このままでは卓球人生が終わると、借金を覚悟してまでパーソナルコーチを自腹で雇ったというエピソードをみても、ここぞというときに正しいギャンブルが打てるのも水谷氏のすごみで、一般にいうギャンブルとはまるで意味合いが違います。
水谷氏は、人生に一度くらいは、ハイリスク・ハイリターン、大きなかけに出るのもよいと言われていますが、誰にも負けない努力をしてきたという自負、土台があるからこそ、失敗しても後悔がないのだろうなと思いました。そしてこれもハングリー精神がベースにあることは言うまでもありません。
僕の今までの人生、ここぞという時に攻めきれなかったという後悔が少なからずあります。「人生を攻めて、攻めて生きている」これが成功者と凡人である僕との違い。
子どもが大きな夢をもって相談してきたときには、本気で打ち込んでいる姿を確認が出来たならばですが、
「人生一度くらいは、大きな攻めをしてもよいんだよ。パパは応援するよ。」と言ってやりたいなと思いました。
子どもには後悔のない人生を歩んでほしいです。