今までいくつか「子どもの夢」についての記事を書いてきました。子どもが夢を持つことは僕は素晴らしいと思っています。考えてみると夢を追いかけるというのは子どもに与えられた特権のような気がします。
でも、もし本当に子どもに思いもよらぬ夢を伝えられて、その道に進みたいと言われたらどうしますか?
親になれば、世の中そんなに甘くない事もわかっているし、夢なんて叶えられる人はほんの一握りだとわかっていて、わざわざ叶いもしないような子どもの夢を応援することができるでしょうか?
人生経験を積んだ今、現実的な考えをした方が、結局、安定した仕事につけたりするから猶更です。
でも、江頭2:50さんの伝説のスピーチを見て、「夢っていいな」となんだか自分の若い頃を思い出したので、今一度子どもの夢の応援の仕方について考えてみたいと思いこの記事を書く事にしました。
子どもの夢を応援するために僕が今回整理したいことを綴ってみたいなと思います。
江頭2:50の伝説のスピーチ 簡単に叶わないから夢なんです
ここで、2022年の代々木アニメーション学院の入学式 江頭2:50氏の伝説のスピーチを紹介したいと思います。
感動しました。まさかエガちゃんがこんなスピーチができるなんて。。。親である僕にも刺さった言葉を下記に抜粋させていただきました。
夢を追いかけていたら必ず壁にぶち当たります。うまくいかなくて悔しい思いをしたり、恥ずかしい思いをしたり、どうしていいか分からなくなったり。
でもそれは当たり前です。
だってお前らが追いかけているのは夢なんだから。簡単に手に入らないから夢なんです。それに打ち勝って掴むのが夢なんです。
(中略)
馬鹿にしてくる奴もいます。でも99人が馬鹿にしても1人が応援してくれたら、それでいいじゃねぇか。1人が笑ってくれたら、それでいいじゃねぇか。
夢がある。どうしても夢に進みたいと子どもが言ってきたら、単純に夢を応援するのではなくて、この江頭2:50氏のスピーチを見せて、本当に真剣に夢に取り組む覚悟があるかどうかは絶対に問いたいなと思いました。
人生で後悔している事の1位はチャンレジしなかったこと
さて、アメリカの80才以上の方に、人生で後悔していることは何?という質問をした興味深いデータがあります。
その1位は、チャレンジしなかったこと。なんだそうです。
そして、20項目があげられている中で、15項目目に、「もっと子どもたちに好きな事をさせてやればよかった」というのもあります。1
僕自身も学生の頃、夢を見て結局あきらめて今の仕事についているという事があります。もし諦めずにトライしていたらどうなっていだろう?と思う事もあります。でもきっと、エガちゃんが言うような夢に対する覚悟がなかったんだと思います。
夢には覚悟が必要なんです。
現実逃避の夢か、本当に叶えたい夢なのかを見極める
実業家の堀江貴文氏は、これからは好きな事に没頭している子が成功する、ただ好きな事に没頭しなさいと、著書「10年後の仕事図鑑」でおっしゃっている。
また開成中学高等学校の元校長先生でいらっしゃった柳沢幸雄氏も、著書「男の子の自己肯定感を高める方法」で、好きな事を仕事にする方法はいっぱいあると言われています。
結局、夢を叶えられる人というのは、その夢が本当に好きな事であり、諦められない気持ちを持っている人なんだろうなと思います。星野源さんは、
しつこくやり続ける性格でもあったし、そのしつこくやり続けて。「別に才能がなくたっていいじゃねえかよ!」って気持ちになる才能が僕にはあって
とラジオ オールナイトニッポンでおっしゃっています。
諦めない、やり抜く力のことを、心理学ではGRIT(グリット)といいますが、やり抜く力がある、夢を諦めない人が夢を叶えているんです。
ただし、夢には単に現実逃避している夢もあります。
精神科医のTomy氏の言葉は刺さります。
夢を抱く事は大切ですが、現実逃避のために夢を抱いて、自分を苦しめることがあります。(中略)
ちょっとキツい言い方になってしまいますが、まず現実をみないことには、幸せにはなれません。あくまで現実の延長線上に夢を抱くということが、大切なポイントです。現実からかけ離れすぎた実現不可能な夢を抱くと、自分が置かれた現実がツラく思えてしまいかねないのです。
夢を持つこと、追いかける事は若者の特権だと思います。ただし、それは現実逃避ではなくて、本当にやりたいこと、夢である必要があります。
うちの子たちは、勉強が好きではないので、勉強を無理やりさせて、僕が考える人生のレールに乗せることは止めました。だからといって、もしそれが現実逃避の夢であるなら応援することは難しいです。
江頭2:50氏のように夢を諦めないで頑張っている姿を見ることができれば、一度は信じて送り出してやりたいなと思っています。
厳しいかもしれませんが、それは子どもに問うた上で、本当に夢があるならば応援してやりたい。そう思っています。