ちまたを騒がしているGhatGPT。
改めまして、ChatGPTとは、OpenAIが開発した人工知能のチャットボット。簡単にいえば、質問した内容を、AIがチャットで返してくれるWEBサービスです。iphoneでもsiri*1というAIが搭載された機能がありますが、まるで人間と会話しているように自然かつ適切な回答をしてくれると評判なのがChatGPTです。
ChatGPTがアクティブユーザー数が1億人に達するのにかかった時間は、Instagramが2年半、TicTokでも9カ月だったのに対して、2カ月と史上最速で達成したことでも話題になり*2これには、検索エンジンの最大手Googleの不動の地位を揺るがすのでは?と衝撃が走りました。
今回はこのChatGPTを使ってみようという趣旨の記事になります。
ChatGPTは敷居が高いと思った人はBingAI
さてChatGPTはWEBサービスなのでインストールせずとも使えますが、開発した会社がアメリカの会社なのでサービスは英語。僕としては少し使うのを躊躇してしまいました。
メールアドレスと電話番号を登録しないといけないみたいで
- ちょっと試したいだけ
といった僕のようなユーザーには敷居が高い。
安心してChatGPTを試してみたい!そう思って僕が試したのが、BingAIです。
BingAIとは、マイクロソフトがChatGPTにも搭載されている機械学習モデルGPT-3.5を発展させたAIをBingに組み込んだ同じく人工知能のチャット機能。
Bingとはマイクロソフトの検索エンジンです。WindowsPCには、マイクロソフトEdgeというブラウザが入っていると思いますが、そこに搭載されている検索エンジンがBingです。
僕が普段スマホで使うブラウザは、GoogleChromeですが、ノートPCだとマイクロソフトEdgeが標準のブラウザに選ばれているので、そのままを使っているのですが、GoogleChromeと仕様も似ているのでそこまで違和感なく使えます。
BingAIの導入方法と使い方
さて、BingAIの導入方法と使い方について簡単に書いてみます。
1.マイクロソフトEdgeブラウザが入っていない人は、インストール。
2.順番待ちリストに参加するをクリック
2023年5月から順番待ちは不要となり、現在はアカウント作成やログインなしでも利用する事ができるようになりましたね。
3.マイクロソフトにログインすると、以下のメールが登録されたメールアドレスに届きます。(ここは英語なんですが)
これで新しいBingを使えるWaitlist(順番待ちリスト)に登録されます。2日くらいすると、
4.メールで「新しいBingへようこそ!」とBingAI搭載のBing使用の案内が届きます。
5.これでBingでBingAIが使用できるようになります。
検索エンジンBingにチャットタブが追加されていますので、このチャット機能を使うと、AIが回答してくれます。
便利なのはBingアプリ
BingAIはスマホのBingアプリの方が便利です。AI連携した後は、すぐ下のBingボタンを押せばチャットをはじめられます。
試しに、次女が気になっている「マイクラ」の次のアップデートについて質問をしてみました。
ものすごく流暢な日本語で、丁寧かつ詳細に回答してくれているのがわかると思います。音声でもチャットできるので、これは本当に便利です!
GoogleがChatGPTを恐れる理由
実は、僕は娘の宿題の手伝いを今もたまにしています。*3私立中学の娘の宿題の量が半端なく多いので、優先順位をつけて、これは重要ではないと判断した宿題のみ僕が手伝っています。
詳細は伏せますが、ある専門用語の意味を回答せよという暗記問題がありました。他宿題が大量にあった娘に代わって僕が調べようと思ったのですが、全くわからなかったので、それをひとつづつ、BingAIに質問していきました。
中学校のテスト問題くらいなら、BingAIでもそうそう間違えません。見事に全問回答してくれて、30分くらいで宿題が終了。本当に助かりました。
これをGoogleで検索した場合、まず検索して正解を導いてくれそうなサイトを開いて文章を読みます。でもそこに回答がなかったら、また違うサイトを開いてまたサイトの文章を読んで回答がないか調べます。このように、正解かどうかわからないサイトをいくつか開いて答えを導かなければならないことがあります。
しかしBingAIなら、チャットで即回答を返してくれる。時間にして半分は節約できたと思います。
これがGoogleがChatGPTを恐れる理由といわれていますね。ユーザーがChatGPTやBingAIで回答を終わらせたらサイトへアクセスする人が激減し、広告収入が入ってこないのが理由だといわれています。
ChatGPTと連携するこんなサービスが出てきたら、ググる人減りそう。。。
ChatGPTやBingAIは子どもの教育にも役立つ
さて、ChatGPTやBingAIは、結構子育て世代にも使えるな~というのが僕の感想です。例えば、子どもに英語の意味を聞かれた場合です。英語の翻訳はGoogle翻訳*4が便利ですが、ちょっとした英語ならBingAIも早い。その上で、「電話をかけるを英語で」などと、会話を広げてくれるのがBingAIの特徴。
子どもの悩み事を相談するのも面白いですよ。例えば、「習い事は続けた方がいいですか?」と聞いてみましたが、親身になって相談にのってくれて、さらに会話がずっと続くのはびっくりしました。
子どもの習い事を続けた方がいいかBingAIに相談したところ、「あなたのお子さんは何の習い事をしていますか?」と質問を返されて、下に候補が出ます。
例えば、ピアノを選択したら、今度は、「何年習っているんですか?」と返され、「お子さんはピアノ楽しんでますか?」など、本当に親身に回答してくれる(笑)
一友人からのアドバイスだと思って参考程度に聞くといいです。
ちなみに、この記事を書いている日が昨日。R1グランプリ*5開催日だったので、R1グランプリの優勝を予想してとお願いしたところ、なぜが英語で、予想することはできません。イベントと参加者に関する情報なら提供できます」と返ってきました。
やはりAIに考える能力はないって事ですね。
ChatGPTは万能ではない
ただし、ChatGPTで回答された情報が正しいとは保証されない事に注意が必要です。BingAIでは、この回答の元となった引用元が下に表示されるようになっていますので、情報が怪しいと思った場合には、詳細情報を確認する必要はあります。
確かにChatGPTは、今までのAIエンジンと比べるとはるかに性能がよいようには思えます。ですが、「AI vs 教科書が読めない子どもたち」*6の著者で、数学者の新井紀子氏は、AIは計算しているだけで、人間のような読解力をもっているわけではないとAI神話に警鐘を鳴らされています。
実際、新井氏は上記の記事で、ChatGPTに東大の入試を解かせたところ、その答えがでたらめだったことを紹介されています。
子どもに情報リテラシーを身につけさせよう
ChatGPTを使う場合は、AIは決して完璧ではないことを理解し、子どもに教育することも大事です。
2020年、カルフォルニア大学の学生が、ChatGPTの前身GPT-3を使って生成した偽記事が人気サイトで1位になり、それを見破れた人はほとんどいなかったというニュースがあり話題となりました。*7
AIだから正しい、Google検索だから正しい、Twitterだから正しいではなくて、情報が溢れている今の時代、どの情報が正しいかを取捨選択する力は益々必要となってきています。
その能力のことを情報リテラシー*8といいますが、子どもに情報リテラシーを身につけさせるためにもこうしたテクノロジーに触れさせることも大事だと僕は思います。
僕は子どもにスマホを持たせるか、持たせるべきでないかを随分悩んだのですが、最終的にはスマホは持たせるべきだとの結論に達しました。
その理由は、どの情報が正しくて、どの情報が正しくないのか、情報の取捨選択を学べるツールとしてスマホは欠かせないと思っていて、それを教えるのも親の仕事だと思ったからです。
ChatGPTやBingAI。賛否両論あるけど、まずは試してみよう
確かにChatGPTには賛否両論あります。ですが、まず試してみましょうという意味でも僕は今回記事を投稿しました。
西野 亮廣氏は、日本の経営者の6割がChatGPTを知らない事を嘆いていらっしゃる。ChatGPTが良いか悪いかまた別問題で、知っておくこと、アンテナを張っておくことだとおっしゃっている。
僕のブログを見てくださっている方は、子育てをされている現役のパパママさんがほとんどだと思うんですけど、情報リテラシーを鍛えることは勿論、子どもにテクノロジーの可能性を見せることも大事だと思うんです。
元マイクロソフト日本法人社長 成毛 眞氏が著書「AI時代の子育て戦略」*9でおっしゃっている、子どもにはスマホやゲームなど最新の技術にどんどん触れさせるべきだという考え方も同様、新しいテクノロジーは触ってみる、触らせてみること。
ぜひ一度ChatGPTなり、BingAIなりを使ってみてはいかがでしょうか?