我が子が私立中学から高校進学をあきらめて、通信制高校へ通うようになったことをこれまでお伝えしてきました。
その中で、通信制高校へ通うのはいいけれど、できれば通学コースへ通うことをおすすめしますということも書きました。
通信制高校は全日のように毎日通わなくてもいいので、通える日をじょじょに増やしていって、出来る限り、全日制と近い生活リズムを取り戻せるようにと僕は願っているわけです。
不登校の子は全日制の学校へ復帰できるのか?
ところで、子どもが学校へ通えなくなった場合、できれば全日の学校へ通えるようになってほしい。そう思うのが普通の親だと思います。
我が子は中学2年の後期から中学3年にかけてじょじょに学校へ通える日数が減っていきました。理由は前回の記事でも書きましたが、過敏性腸症候群が原因で、1時間授業をまともに受けることがどうしても難しくなったためです。
そのような子どもがどうしたら学校へ通えるようになるのか?
僕も相当悩み、色々本やネットを調べました。その経緯の中で、正解かどうかはわかりませんが、一つの僕なりの結論を出しましたのでここから書いてみたいと思います。
不登校体験記を本で調べてみる
AmazonのKindle unlmitedの読み放題では、不登校を経験された親御さんによる体験談、そして本人による体験談の本がたくさん読めます。
不登校のお子さんを持つ親御さんは、一通り目をとおしておいたほうが絶対にいいと思います。
どんな本が読めるかですが、
- 不登校のお子さんを持つ親御さんの不登校体験記
- 本人による不登校体験記
- 不登校カウンセラーが書いた本
ざっと種類分けすると、こういった本が読めます。また不登校の時期についても小学校から高校生、そして男女と性別問わず、色々な子の不登校体験記が読めます。
ただ、こうしたたくさんの不登校体験記を読んでいると、何となくですが、不登校から全日制の学校へ復帰できるかどうか、その傾向がわかってきます。
そしてもう一つ大事な事ですが、これらのいずれの本を読んでも、不登校を解決する正解というのは載っていないということです。
それでもです。不登校というものを理解するために、不登校に関する本はある程度の種類、目を通しておくといい。これは僕の経験上から思う事です。
不登校カウンセラーの本を読んでみる
不登校に関するカウンセラーの方の本も何冊か読みました。
不登校のカウンセラーの方の本を読むと、「私のところに相談にこられた方の○○%の子が学校へ通えるようになった」と書かれている本も多くあります。
またインターネットでも不登校の子が学校へ行くようになる方法みたいなのも僕は活用していないけどありますね。
果たして、カウンセリングを受けたら、学校に通えるようになるのでしょうか?
カウンセラーさんの本を読んで僕なりに解釈した結果ですが、「学校へ通えるようになった」というのは全日制の学校もあるにはあるけれど、大半は通信制の学校であろうなという解釈です。通信制の学校であっても、「学校へ通えるようになった」というのは間違いない事実ですから、
「私のところに相談にこられた方の○○%の子が学校へ通えるようになった」は間違いではない。
けれど、カウンセラーの方のサービスを受けると、100%に近い形で全日制の学校へ通えるようになるんだというのはイコールではない。僕はそう感じました。
不登校になった子が全日制に復帰はありえないのか?
不登校カウンセラーの方のサービスを利用する。それもいいのかもしれません。けれど、だからといって全日制の学校へ復帰できる可能性は多くはないだろうなというのが僕のイメージです。
実際、お子さんの不登校体験記を読むと、全日制をあきらめて、通信制の学校へ通われているケースが多いのがわかります。僕が読んだ本に限りですが、不登校から全日制へ復帰しました!という体験記は1件だけあったかな?その程度でしかありませんし、その方も休み休みしながらギリギリ卒業されたようでした。
不登校になった子が、全日制に復帰できる可能性というのはあるにはあるけれど、あまり期待してはいけない。というのが僕の結論です。
じゃぁ、不登校の子が学校へ通うことを諦めるという事ですか?ということですが、いえ、そんな事はありません。全日制は難しくても、通信制の学校へ通学することを目指したらいい。※実際、カウンセラーの方の、学校へ通えるようになったの定義は、通信制学校も含んでいると僕は思っています。
僕は常に思っている事ですが、大事なことは全日制の学校へ通えるようになることではなくて、子どもにとっての居場所をなんとしても探すことだと思っています。全日制高校がダメだったから、社会参加の道をそこで閉ざしてしまうのではなくて、学校の種類は関係なくて、どんな学校でも社会参加して、その中で、子どもが自信をもって、「この場所が自分の居場所なんだ」という場所を見つけることが大事なんだと思っています。
だから、結論。不登校の子が全日制学校へ復帰できる可能性は、あるにはあるが、まれだと思っている。けれど、通信制高校へ通う事ができればそれでいいんじゃないか?大事な事は、全日制学校に通えるようになることではなくて、子どもにとっての居場所を探す事だ。
これが僕の考え方です。
不登校の子が学校へ通えるようになるとしたら通信制学校だと思う
もちろん、色々周りの人の愛情や働きかけで、全日制学校へ通えるようになるのがベストだと思います。けれど、大きく期待はしないほうがいいのだろうと、実際に不登校を経験した子どもを持つ親としては思います。
ただし、繰り返しになりますが、大事な事は全日制学校へ通えるようになることではない。社会に出て、一社会人としてやっていける子にしていく事が大事なので、そのために、子どもが社会に居場所があると感じてもらえるように働きかけていくことが大事だと思っています。
不登校になったら、全日制学校への復帰は難しいかもしれませんが、通信制学校であれば通える可能性がぐんっと高まる。それでいいんじゃないかと思います。