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【教育本 書評】嫌われる勇気を読んだ

東大生、京大生は、「勉強しなさい」と言われたことがない。とよく聞きます。それはその子たちに自学力がついているからですよね。

中学入学後に伸びる子、伸びない子。その差は間違いなく自学力! - 中堅 私立中学でもいいんじゃね?

 

学ぶことが楽しい。そう思っているから、勉強を勉強と思わず、学ぶことができる。子どもが小さい時に学ぶことの楽しさを教えることができた親御さんは本当に素晴らしいなと思います。

 

一方で多くの子どもは、そうではない。勉強よりも楽しいものを見つけ、できれば勉強はしたくない。だから勉強を自らしない。

 

親はいつまでたっても勉強しない子をみて、堪忍袋の緒が切れる。「勉強しなさい!」と言うけれど、子どもからは大いに反発される。

 

  • 「勉強しなさい!」って言うと逆効果なの?
  • 「勉強しなさい!」って言わないと勉強しないし、だったらどうしたらいいの?

 

この疑問に対する回答は、アドラー心理学が面白いです。

 

ちなみに心理学の世界には、三大巨匠というのがいらっしゃって、フロイト、ユング、アドラーの3人になるそうです。

 

今日は、そのうちのアドラー心理学をわかりやすく説明しているベストセラー本、「嫌われる勇気」を紹介したいなと思います。

 

↓フロイトの「痛みと快楽の法則」を利用した子どもへの言葉がけが学べる本

【書評】うちの子のやる気スイッチを押す方法、教えてください! - 中堅 私立中学でもいいんじゃね?

 

嫌われる勇気の著者プロフィール

嫌われる勇気(2013/12/13 ダイヤモンド社)

岸見一郎

1956年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。京都教育大学教育学部、奈良女子大学文学部(哲学・古代ギリシア語)などを歴任。専門の哲学に並行してアドラー心理学を研究、精力的に執筆、講演活動を行っている。

古賀史健

ライター。株式会社バトンズ代表。1973年福岡県生まれ。1998年、出版社勤務を経て独立。2014年、ビジネス書ライターの地位向上に大きく寄与したとして「ビジネス書大賞・審査員特別賞」受賞。

嫌われる勇気の要点ポイント(書評)

本書は、アドラー心理学の第一人者、岸見一郎氏とライターの古賀氏の共著で、哲学者と青年の対話物語形式にしてアドラー心理学をわかりやすく解説した入門書です。

 

一人の青年が、アドラー心理学の思想を説明する哲人を論破しようとするやりとりの中でアドラー心理学とはどういうものか、わかりやすく学べる内容になっていて、本当に読みやすいです。

人間の悩みは、全て対人関係のものである

アドラーは、人間の悩みは、すべて人間関係の悩みであるというんです。

 

孤独を感じるのは、まわりの人間や社会から疎外されていると感じるから孤独なのであり、誰もいない宇宙で一人で生きているなら、悩みなどない。

 

対人関係の中で競争があると、人は、対人関係の悩みから決して逃れることはできないし、対人関係から解放されると人は自由になれる。すなわち、自由とは、他者から嫌われる勇気をもつことである。

 

この「嫌われる勇気」は本書のタイトルになっています。

 

この思想は衝撃的でした。自分に当てはめてもよくわかる。確かに僕自身も悩んでいる事象を突き詰めて考えると、全て対人関係につながるんですよね。

「勉強しなさい」は、子どもの課題に土足で踏み込んでいる

さて、ここからが今日の本題です。なぜ、子どもに「勉強しなさい」というのがよくないのか?また、なぜ子どもは反発するのか?本書では、アドラー心理学を用いて説明してくれています。

 

人間関係のトラブルはなぜ起こるのか?それは、他人の課題に土足で踏み込むことで起こり、また、自分の課題に土足で踏み込まれるから起こる。

 

これをアドラー心理学では「課題の分離」といって、自分の課題と他人の課題を切り離して考えなさいといいます。

 

勉強は、あきらかに子どもの課題であります。「勉強しなさい」は、子どもの課題に対して親が明らかに土足で踏み込んでいる。だから、子どもは反発する。例え親であっても他人の課題に土足で踏み込まない。これがアドラー心理学流の考え方です。

 

では、勉強しない子に対して、親はどうすればよいか?勉強は「子どもの課題」であるから、親は立ち入らない。親は見守るしかないのです。

 

親がうるさく言わないと、勉強はいつまでたってもしないかもしれないし、成績は落ちるかもしれない。でもそれは、子どもの課題であり、子どもの責任です。その割り切りが親には必要だと僕も思います。

褒めることも叱ることもしない

子どもへの声かけ、コミニケーション、難しいですよね。アドラー心理学で、もうひとつ面白いなと思ったのは、褒めることも叱ることもしてはいけないという思想です。

 

子育てにおいて、叱らない子育てっていうのは聞きますが、褒める事もしないとはあまり聞かないですよね。僕もどちらかというと子育ては褒めて伸ばす事を心がけています。

 

しかし、アドラー流でいえば、褒めるという行為は、上の立場のものが、下の立場のものを評価している行為であり、褒めてもらった子どもは、結局、他人の評価を気にするようになってしまう。親に認められたい。他人に認められたい。という承認欲求が生まれ、他人の評価の中で生きる事になるんだそうです。

 

「えっ!褒めたらダメなのか?だったらどう声かけするのがいいの?」となりました。

 

答えは、「ありがとう」という言葉がけをするでした。「ありがとう」といわれると、自分は価値がある人間なんだと認識できる。

 

「お~!これは確か、自己肯定感!」ありがとうは、自己肯定感を育む言葉なんだなって思いました。

 

先般、アグネス・チャン氏の著書「未知に勝つ子育て」の書評で、無条件の愛を子どもに注ぐのが自己肯定感を育むという話を書きましたが、まさに「ありがとう」の声かけは自己肯定感を育むんだと、ここで腑に落ちました。

教育の主導権は親が持つ。強い信念をもって子育てをしよう【書評】未知に勝つ子育て AI時代への準備 - 中堅 私立中学でもいいんじゃね?

嫌われる勇気を読んで。今後の行動(まとめ)

今回ご紹介したのは子育てに関する事だけなんですが、アドラー心理学って面白いです!

 

人間の悩みは全て対人関係の悩みである。

 

本当にそうですよ。僕らはどういう思考でこの悩みを払拭していけば良いのか?詳しくは本書を読んで欲しいのですが、僕はもっともっとアドラー心理学を勉強したくなりました。

 

というわけで今回はアドラー心理学の入門書としてもおすすめの「嫌われる勇気」をご紹介しました。