先日、子どもの夢についての記事を書きました。
親は、子どもの夢を叶えてやることは決してできない、それどころか邪魔をすることはできてしまう。
親がよくやってしまうのが、子どもが夢を語った時、
- 「あんたには才能がない」
- 「やめておいたほうがいい」
と子どもの夢を否定することでしょう。確かに子どもは簡単に夢を語る。それは夢ではなくて、ただの憧れである事も多く、それには現実性がない事もあります。
ですが、もし子どもが本当に一生懸命頑張っていることがあって、それが夢だというならば、才能がないと思っても、応援してやるべきだと僕は思っています。
星野源さんがオールナイトニッポンで語った事
星野源さんがオールナイトニッポンのトークで、才能について語られているという記事を読んだのですが、よかった。
ご存じのとおり、星野源*1さんは、シンガーソングライター、俳優としてマルチで、活躍されている「才能がある」方です。
話の内容は
「才能がない」とまわりに言われて、俺も「才能がない」と思っていたけど、「才能がなくてもやったっていいんじゃん」と思ってずっとやり続けてきたら、「あったよ、俺、才能が」と。だから、人に才能の有無を判断させるんじゃないよ。自分で見つけなよ。
簡単に要約するとこういう話です。親の立場でこの話を読むと、才能のあるなしを、やっぱり親が決して判断してはいけないな~と思いました。
子どもがいつか夢を語る時ってあると思うんです。でも、親が冷静にみたら、どう見ても才能がない。ってことあると思うんです。
そんな時
「あんたには才能ないよ」
と一度くらいは否定してみてもよいかもしれない。
それで諦めるくらいなら、そこに才能はきっと隠れていないだろうから。でも、親が一度否定しても、やり続ける力があるのなら、挫折しても何度も立ち直るようであるなら、そこに子どもの才能が眠っているかもしれません。
星野源さんの、
しつこくやり続ける性格でもあったし、そのしつこくやり続けて。「別に才能がなくたっていいじゃねえかよ!」って気持ちになる才能が僕にはあって
というのは名言だと思いました。
星野源さんにはやり抜く力GRITがあった
諦めない才能。これは非認知能力で、GRIT*2といいます。
GRITを知るには、アメリカのアンジェラ・ダックワーク氏の著書「GRIT」を読むとよく理解できますが、日本語に訳すと「やる抜く力」。人生で何かをやり遂げられるかは、生まれ持った才能ではなくて、やり抜く力で決まるという、アメリカでベストセラーになった本です。
結局、人生で何かを掴める人は、星野源さんしかり、諦めない人なんだと僕も思います。星野源さんにはGRITがあった。
ミュージシャンの優里さんはYOUTUBEで「絶対成功しないと言われたけど、絶対に成功してやる、売れてやると。」とおっしゃっていました。人からは才能がないと言われても、諦めず貫き通してプロのミュージシャンになられた方です。
あと、May.jさんの話をある方から聞かせてもらったことがあるんですけど、この方は小さい時から、歌手になりたい。ではなくて歌手になる。と断言されていたそうです。
サッカーの本田圭祐氏もまた、サッカー選手になりたいというより、なる。*3と小学校の卒業文集でいっている。
絶対になる。絶対に諦めない。と努力できる、この強い気持ちも、また才能だということです。
子どもの諦めない気持ちを応援しよう
だからといって、必ず開花するわけではないし、実らない努力だってある。それもわかっています。
親バカの親から見ても才能はないと思う事も多々あるのだろうけど、子どもは夢を持ってる。何度、挫折してもめげない、諦めない。そんな姿勢を見る事ができたのなら、親としたら、これはもう、ずっと見守って応援してやりたい。
振り返ってみれば、僕自身、何度も諦めてきました。あの時、諦めなかったらどうだっただろうと考える事もあります。諦めたから凡人なんだとも思う。
そんな凡人の僕でも、例えば何か技術をマスターしようと思う時があって、諦めない、やり抜く気持ちがどこまであるかどうかで、結果が変わってきますから、やっぱり諦めない気持ちって人生において大事だと思う。
諦めない気持ち、やり抜く力って、絶対に何かしらに役立つ能力なんだと思う。
凡人でも全然いいんですけど(笑)子どもが夢を語ってくれて、諦めずに続けることがあれば嬉しいし、途中挫折しても、それはきっと豊かな人生経験になるはずだと応援してやりたいです。
今回、星野源さんのトークを知り、夢を叶える人は、しつこくやり続けられる人、GRIT「やり抜く力」がある人なんだと改めて思った次第です。