子育てに正解はなく、とても難しい。子供が小さい時は、子どもの無限の可能性に心躍りますが、子供が大きくなればなるほど、現実を直視することになり、子供の何を伸ばしてやればいいのか、子どもをどう導けばよいか、本当にわからなくなる。
考えても考えても、答えはきっと一生見つからない。
僕はそれはわかっていたので、基本的に子育ては、子どもが小学生を卒業したら終えようと思っていた。実際、長女は中学生になったので、基本的には僕が教育として関わるのは卒業となっている。次は次女。次女も中学生になったら、僕から卒業です。
自分の未来のことだってわからないのに、子どもの未来のことなどわからない。だから中学になれば、もう子どもが自分で考えて、精神的に一人立ちし、自分の道を切り開いていってほしいと思っている。この割り切りは大事だ。
それでも、子どもに僕の経験を少しは伝える事ができると思ってしまう自分がいる。
子どもが考えている道に対して、相談されれば、「こういう道もあるよ。」とか、「こういう考え方もあるよ。」とか助言できるようにはしておきたいと考えてしまう。
そこは親なので仕方ない部分もあると許して欲しいけど、やっぱり気を付けないといけない。親である僕の考えや理想が強くなりすぎて、結果、子どものやりたい事を妨げることになってしまわないように。
子どもにこうなってほしいという理想は正直少しはある。けれども、その理想が子供の幸せとは限らないし、少しでも口にすることで、子どもが本当は進みたくない道に、親が喜んでくれるからという理由で、進んではいけない。
子供が中学になったら親はあれこれ口出しして子供の可能性を妨げない忍耐が必要だ
うちは娘なので、結婚をすれば基本的には外に出ると思っていますが、(これも古い考え方かもしれないが)僕のことは何も気を遣わず、自由に巣立ってくれと思っているし、実際にそう言っています。一生に一度の人生、本当に自分がしたいことをして生きてほしい。
そう割り切るからこそ逆に、子供が小学生の時はできる限りの教育を注いでやりたいと思っています。
子どもは勝手に育つという意見もある。だけど、僕はそうは思っていない。少なからず、親の教育は必要だ。
親に依存して生きる小学生までは、出来る限り愛情、教育、環境を与える。精神的に親に依存しなくなる中学生のタイミングで、いつまでも子ども扱いしないで、一人前と認めてあげる。子供にとってもそれが精神的に一番いいのかなと思う。
ちなみに、長女の場合は、小学生の間、僕が出来る限りの教育と環境を用意してあげてよかったと思っています。
中学になったら、親依存はびっくりするくらいなくなり、親が「あ~しなさい」、「こ~しなさい」と言ったところで、自分が納得いかなれば、言う事は聞かなくなった。あんなにかわいかった子どもが中学のタイミングで突然大人になる。あんなに幼い子どもであった、素直であった娘が、僕のいう事を聞かなくなるといったことが、突然やってきた。
そんな娘をみて、僕がしてやれる教育を全て小学生のうちに費やしたことが、本当に良かったと今感じている。
まだ幼いお子さんがいらっしゃる方には、本当に突然、子どもが大人になる瞬間が訪れることをお伝えしておきたい(笑)
中学受験も我が家は本当によかったと思っています。中学生になった時、我が子が自分で勉強する子に育っていたからよかったですが、もし今、勉強しろと言っても自分の意思を持つ子供に今更、親の力ではどうすることもできなかっただろうなと思う。
我が子は私立中学に行って、まわりが勉強する環境に身を置いたので、親が言わなくても勉強します。「勉強しなさい」と言ったのは、小学生まで。
中学では何も言わなくても、深夜まで勉強している。逆に、「勉強し過ぎるな」と怒ることがあるくらい。それだけまわりが勉強を頑張るので、環境が子供にいい影響を与えていると感じる。
ちなみに僕が子供に教育してるのは勉強だけじゃありません。習い事も1つのことを長女は8年、次女は5年くらい続けているかな。何が娘にいい影響を与えるか、ずっと観察しています。だけどやっぱり答えはでない。きっと一生出ない。
でも今のところ、後悔のない子育て、教育はできているかなと思っています。