最近の教育はグローバル一色。英語教育は小学生からですし、中学校の英語の授業は、オールイングリッシュ。文科省がやっきになっているのが、英語教育です。それも仕方がないかなと思う事もあります。
日本人の人口は減少の一途。厚生労働省によると2065年に日本の人口は、9,000万人を割り込む1と言われています。必然的に今の子は、世界でビジネスをする人が増えてきますから。
英語を喋れることはマストだというのはわかりますが、英語はあくまでコミュニケーションツールです。本当に大事なことは、多様な人種の人達とコミュニケーションがとれること。
この場合、日本人的な思想だけでコミュニケーションを図ろうと思ってもうまくいかないといわれています。では外国の方はどのような思想を持っているのでしょうか?
そう疑問に思ったら「日本のみなさんにお伝えしたい48のwhy」を読んでみるといいです。日本では常識だと思っていたことが、外国からみたらwhy?
そう、あの厚切りジェイソン氏の著書です。
くろちゃんパパ
- 思春期の娘二人(小学生、中学生)のパパ。
- 子育て本、教育本を100冊以上読む。
- 娘が生まれた時からずっと子育てに関わり、娘たちと今も良好な関係を築く。
- 長女の中学受験の勉強に毎日付き合い、中高一貫校の合格を親子で勝ち取る。
- 勉強だけで優劣が決まる今の教育に疑問をもち、未来型の教育に関心を持ち勉強中。
本書の紹介と著者のプロフィール
厚切りジェイソン氏
1986年4月9日生まれ、アメリカ・ミシガン州出身。
17歳の時飛び級でミシガン州立大学へ入学したのち、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校へ進み、エンジアリング学部コンピューターサイエンス学科修士課程修了。IT企業の役員として働きながら、2014年10月にお笑い芸人としてデビュー。芸歴わずか5か月で「R1ぐらんぷり2015」決勝へ進出。(著書発行時)
グローバルな考え方を身につける為にはこちらの本もおすすめです↓
学ぼう!厚切りジェイソン氏のグローバル思考
厚切りジェイソン氏って生粋のコメディアンだとずっと思っていました。本書を読んでわかったのですが、彼はIT企業の役員でありながら新しいチャレンジをずっと探していて、「芸人もやってみたい」という感覚で芸人になられた方。つまり本職は、IT企業の役員さんという異例の経歴の持ち主です。
本書を読めば、厚切りジェイソン氏の仕事に対する姿勢は実に厳しいことがわかる。そして日本人が常識だと思っている感覚では、アメリカではなかなか通用しないんだなということを痛感することも出来ます。
学ぼう1:厚切りジェンソン氏の自己肯定感の高さ!
一度きりの人生、他人にどう思われてもいい。自分の人生、無駄に生きない。こういったマインドで前へ前へと進んでこられたのが厚切りジェイソン氏。
アメリカ人にも他人の目を気にしすぎる人はいるけれど、日本人ほどはいないといいます。
ジェイソン氏は、他人と比較するのではなく自分自身が満足できるかが大事といい、他人の不幸をねたんでたら、他の大切なことができなくなるよ!といいます。
アメリカの自己肯定感の高さは、このブログで何度も取り上げているとおり、日本人の倍くらいあります。厚切りジェイソン氏もまさに自己肯定感が高い!
日本人がネットで芸能人を叩くような、あ~いう世界は、ジェイソン氏からすればWhy?なんでしょうね。本書を読めば、厚切りジェイソン氏の自己肯定感の高さ、プラス思考を学ぶことができます。
学ぼう2:アメリカには日本のような受験はない
アメリカには日本のような受験システムはないそうです。ジェイソン氏いわく、受験用の勉強をしてもしょうがないでしょ?と。普段の勉強の成果がどのくらいなのかが大事なんだよといいます。
全くそうですよね。
受験については色々思うことがあるのですが、ジェイソン氏のいうとおり、普段、ちゃんと勉強をしていることが大事であって、基礎学力は絶対に必要だと思いますが、受験用のテクニックを用いないと解けないテストは不要なんじゃないかなといつも思っています。
学ぼう3:アメリカで転職は当たり前だが、給料よりも成長するスピードで決める
アメリカでは転職は当たり前。それは知っていたけれど、自分のキャリアに見合った給料でなければ、転職するイメージが僕にはありました。
ジェイソン氏は、給料よりも未来の自分がどうなりたいか、成長するスピードが早い方を選んできたといいます。
日本は長らく終身雇用でしたが、さすがに子どもたちの時代はそういうわけにはいかないでしょう。会社が守ってくれないのであれば、会社に必要とされる人材になれるようにキャリアを積んでいかなければならない。
そう考えると、学生の頃から厚切りジェイソン氏のような考え方を持っている子は強い。
学ぼう4:無難はつまらない。失敗を恐れない
日本の子どもになってほしい職業の1位が公務員です。2公務員は素晴らしい職業ですが、安定だけを求めて公務員になりたいという発想は、ひょっとしたら厚切りジェイソン氏には理解されないかもしれません。
安定にこだわりすぎてせっかくのチャンスを逃すのが残念だとジェイソン氏はいい、夢を追って失敗しても怖さを感じないといいます。これは多くの日本人のこれから必要になってくる思想ではないかと思います。
人生大きな成功を収めるか収めないかは、失敗を恐れずに前に進めるかの差だといっても過言ではありません。偉人もほぼ間違いなく失敗をしている。
学ぼう5:意見をいわない人はいないのと一緒
よく日本人は「どちらでもよい」といいます。アメリカではどちらでもよいは、意見がない人と見られるそうで、厚切りジェンソン氏も、日本の「どちらでもよい」に疑問を呈している。
また、
僕が一緒にいて、一番嫌いなのは、なんの意見も言わない人。だって、いてもいなくても変わらないもの。
引用:日本のみなさんにお伝えしたい48のwhy
といいます。日本は同調圧力といって、みんながみんな同じ意見でないといけないような空気がある社会ですが、アメリカでは、意見を言わない人は、いてもいなくても変わらない人。つまりいらないという事。
日本人は高校生までは優秀だけど、高校生からはアメリカに抜かれるというのは、元開成中学校長の柳沢氏も日本の同調圧力を嘆いておられる一人。著書「男の子の自己肯定感を高める育て方:世界を生き抜く力は思春期に伸びる!」もぜひ読んでみてほしいと思います。
学ぼう6:目標の設定は実行可能な目標に
最後に、ジェイソン氏の目標を達成する為のコツとして、実行可能な目標に設定すべきという考え方が僕的にはよかったので紹介いたします。
みんな大きな壁を作りすぎだというジェイソン氏。ジェイソン氏は、漢字の勉強を8年間毎日続けているそうですが、1日やる量は、数分から数十分だけだそうです。
続けることがいかに大事か。そのためには実行可能な目標を設定すべきという考え方はスモールステップとよくいわれて、うちの娘にもよく話をしています。
スモールステップの考え方は多くの人が本で紹介されていますが、プロにも採用されている考え方だという点では、千葉ロッテマリーンズの監督・吉井理人氏の「最高のコーチは教えない」を読んでみても面白いと思います。
まとめ グローバル社会で生きていくためには行動あるのみ
- 芸能界に入りたいから東京の大学に進みたい。→東京に行くまで何もやらないの?
- 準備がまだ整ってないから整ってから始めます。→完璧になるタイミングはいつまでもこないよ。
とりあえずやってみること。このスピード感がジェイソン氏の思想です。
スマホ時代、ただ情報を消費するだけの人が多いと嘆くジェイソン氏。ほとんどが何も生み出さない。とにかく発信してみてよ!行動してみてよ!
今後グローバル社会を生きていく子ども達にはジェイソン氏のようなアグレッシブな人生を期待したい。