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頭がよくなりたい。なら今選択できる中からベストを選ぼう【書評】本当の「頭のよさ」ってなんだろう?

頭がよくなりたい。

 

例えば、テスト勉強を何もしていないのに、いとも簡単に100点がとれるような頭のよい子になりたい。

 

学生時代、そんな事を思った経験が僕にもあります。しかし、大人になっても、頭がよい=勉強ができるなのでしょうか?その答えは大人になったらわかります。

 

学生時代に、本当の頭の良さって何だってことを知っておくといいですよね。本当の頭の良さって何だという事を教えてくれる本が、本当の「頭のよさ」ってなんだろう?です。

 

Eテレの「にほんごであそぼ」総合監修でおなじみの齋藤孝氏の著書で、中高生向けに書かれた本ですが、今回はこの本を書評してみたいです。

 

 

 

本書と著者のプロフィール

齋藤孝氏

1960年静岡県生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。「身体感覚を取り戻す」(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。「声に出して読みたい日本語」(草思社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。ベストセラー多数。著者発行部数は、1000万部を超える。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導(著者発行時)

 

↓斎藤氏の著書は下記もおすすめです

kurochan-papa.com

本書の要点ポイント(書評)

頭の良さ=勉強ができるではない?

頭がよくなりたいは、子どもにとっては、勉強ができる、できないの問題だと思います。ですが、社会に出れば、頭の良さを測る物差しは、勉強から社会への適用力に変わるという著者。

 

社会で成功している人は、学校の成績では測れない頭のよさをもっていた人たち。では、社会人になっても通用する本当の頭の良さってなんだろう?

 

それを学べるのが本書です。

 

本当に頭の良い人は、先が読める人。これは本当に的を得ていると思う。本書では、どうやって先を読むのか、そのヒントが具体的に書かれているのがよいです。

 

例えば、これからは頭の良さ=勉強ではない。だから勉強しないという選択は、先を読めていない証拠。

 

特に中高生であれば、将来何をしたいのか目標もないまま時間を過ごしている子は多い。目標がないのであれば、自分の可能性を狭めてしまわないように、勉強はしておいた方がいいし、大学だって行った方がいいという著者。

 

自分の選択肢をたくさん持っている人は、まさに先を読める人だと言っていい。

 

一方で、自分に好きな事があって、それを目標に好きな事だけやって生きていきたい。という子もいるかもしれないけど、人の好きは変わっていくものだと著者はいいます。気持ちが変わった時に、あの時、勉強しておいたら良かったな~では先が読めていない証拠。先が読めるって大事だなって思いました。

学校は行っておいた方がいい

学校は無理に行かなくてもいい。最近はそういう風潮があります。僕も学校は無理にはいく必要はないと思ったことがあったけど、本書を読んで、行けるなら行っておいたほうがいいと思いなおしました。

 

学校に行く意味って何なのか?著者は、学校に行くのは色々な人と関わるためだとおっしゃっている。気の合う子もいれば、全く気が合わない子もいる。学校は社会の縮図です。だから、学校に行って気の合わない子もいるけれど、なんとかやっていく。これは社会人になっても必要な能力ですもんね。これを訓練する場所が学校なんだと改めて学びました。

 

以前このブログで紹介したブルーハーツの甲本ヒロト氏(が言ったであろう)言葉が好きで何度も紹介させてもらうのですが、

 

学校に居場所がない子に言ってあげられることはありますか?

 

「居場所あるよ。席あるじゃん。そこに黙って座ってりゃいいんだよ。友達なんていなくて当たり前なんだから。友達じゃね~よ、クラスメイトなんて。たまたま同じ年に生まれた近所の奴が同じ部屋に集められただけじゃん。」

 

「趣味も違うのに友達になれるわけないじゃん。山手線にのってて、「はい、この車両全員、仲良く友達ね」って言われても、「いや、偶然今一緒にのってるだけなんですけど」って。友達じゃね~よ。」

 

「ただ、友達じゃないけどさ、喧嘩せず自分が降りる駅まで平和に乗ってられなきゃダメじゃない?その訓練じゃないか、学校は。友達でもないし仲良しでもない、好きでもない連中と喧嘩しないで平穏に暮らす練習をするのが学校じゃないか。だからいいよ。友達なんかいなくても。」

 

卒業するまで喧嘩せずに平和に同じ列車に乗ることができたら、それだけで社会で生きていける力を養えると僕も思うのですね。

没頭する力がやっぱりこれから役に立つ

学生時代に好きなことに没頭することが大事。これはホリエモン*1がよく言っている事ですが、著者も没頭して成功体験の回路を作っておくことが大事だと説いています。

 

何かに夢中になった経験はありますか?

なんて質問で、夢中になった経験はないと答えるようでは、大学入試や就職の面接で受からないよと著者はいいますが、本当これからは益々、熱中体験を聞かれることでしょう。

 

就職や入試のために熱中体験をするわけじゃないですけど、著者のいうとおり何かに熱中して、成功体験を経験しておくと社会でもやり抜く力とかが評価されていきます。

思春期の貴重な時間はやっぱり無駄にできない

著者は、本当に頭のよい人は、不機嫌をまわりにまき散らさない人だといい、思春期だからといって不機嫌でいいと思っているならそれは甘えだと指摘されています。親は一生懸命コミュニケーションをとらなくてもいい(かまってもらえる)相手だからでしょ?というのは厳しいですが、ぜひ中高生には知っておいて欲しいなと思います。

 

反抗期で、貴重な学生時代の時間をつぶしてしまうのは本当にもったいない。頭のよい人なら、学生時代に変に尖ったりして、この貴重な時間を無駄には絶対しないですよね。

今選択できる中からベストを選べる頭の柔らかさが本当の頭の良さ

人生は色々上手くいかない事も多いのですけど、頭の良い人は、今ある選択肢の中からベストを選べる人、切り替え力がある人だという著者の言葉には共感しました。

 

司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」の一節

人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もある

を引用し、坂本龍馬のように「他にも手があるはず」、「こういう事もできるんじゃないか」と考えられる頭の柔らかい人が、本当の頭のよい人だといいます。

 

答えのない世の中を生きていく子どもたちは、僕ら以上に思った通りに事が運ばない事も多いんじゃないかな?と思う。その時に、不貞腐れてしまうのか、諦めてしまうのか、それとも、今選択できるベストを選ぼうと思えるのか?

 

本当に頭の良い人は後者であることは、言わずもがなですね。

 

頭がよくなりたい!と思うなら本書を読んでみよう

学生時代に本書に出会えた人、読んで共感できた人は幸運だと思う。子どもが本を読まないのであれば、親が読んで、子どもの耳に入れておくだけでも価値があると思います。

 

これからの社会はより複雑になってくる。自分の本意ではないことを選択しなければいけない事もあると思うけど、選べる中からベストを選べる柔軟な頭をもっておくこと。そして頭が良い=勉強ではないと決めつけてしまわないで、色々な選択肢をもっておくこと。それができる人が本当に頭が良い人なんだなって学ぶことができました。