ずっと偉人の名言集を子どもに読んでほしいなと思っていました。理由はですね、中学生にもなると、娘は親の言う事を聞かなくなるから、親である僕に代わって偉人に言いたい事を言ってもらおうと考えていたからです。
親である僕と、有名人が全く同じ事を言ったとして、親の言う事は信じないのに、有名人の言葉なら信じる。
誰もが通る道だと思いますが、中学生から高校生の頃って親離れと言いますか、反抗期といいますか、そういう時期なんですよね。
親の言う事を聞かない。だったら、有名人に言ってもらおう。そういうわけです。それで見つけた本が、「マンガでわかる!10代に伝えたい名言集」です。
↓理系について著名人に語ってもらうには下記の本がおすすめ
本書と著者のプロフィール
文 定政敬子氏
津田塾大学英文科卒。米国ジャーナリズムや国内出版業界で、著述、教育、自己啓発書籍編集等に多年にわたり携わる。名言のもつ力を、次世代を担う若者にわかりやすく伝えたいと考え、本書執筆に至る。
本書の要点ポイント
本書は、子ども達が抱える悩みにこたえる形で、偉人232人の名言が紹介されています。
悩んでいる事を目次から探すことができて、その悩みに必要な偉人の言葉が漫画を交えて紹介されています。イラストを担当していらっしゃる北谷氏の漫画もかわいくとても読みやすい。
悩み別に6つの章に分かれています
- 友達とのつきあいで悩んでいるきみへ
- 失敗して落ち込んでいるきみへ
- 人とうまくやっていくための考え方
- すべては行動することから始まる
- 毎日をちょっとずつ楽しくする方法
- 未来あるきみに伝えたい14のこと
漫画だけだと思いきや、隣のページには同じような悩みで苦しんだもうひとりの偉人のエピソードが書かれていて、読み物としても十分。
この本を読んで、悩みは自分だけじゃないんだと知ることができ、本書に紹介されている偉人の数々の名言が子どもたちを救うヒントとなり、胸に刻まれることでしょう。
本書を読んだ感想(書評)
本書にもガンジーとかナイチンゲールとか、夏目漱石とか、伝記にもなっている偉人の名言が紹介されているのですが、なんといっても!
イチローであったり、スティーブ・ジョブズであったり、レディ・ガガであったり、中学生がより身近に感じることができる偉人の名言が本当にたくさん紹介されているのが本書の特徴です。
本書を読んだ娘も早速、
「イチローやん!」、「岡本太郎って知ってる!」「ビル・ゲイツってパソコン作った人?」
とか、めちゃくちゃ食いつきがよい。自分が身近に感じる人がいう名言なのだから、娘の心に響かないはずがない。
偉人の名言もいいんですが、偉人がどのように育ったのか、またどのように考えて行動したのか、そのエピソードが書かれているのですが、これがまたよいのです。
「偉人とパパでは、やっぱり全然やってることとか考え方が違うな~。」(パパ)
「それ、それっ!納得!」(娘)
「・・・」(パパ)
本当にその通りなのですが、ごく普通の考え方では偉人には到底たどり着けないな思う一方で、ごく普通の事を積み重ねられるのも偉人のすごさ!それを子どもに伝えられるのが本書の良さかなと思います。
また偉人は「失敗を恐れずに、まず行動する。挑戦する。それから、親のひいたレールじゃなくて、自分の道を貫いている。」というのは共通していて、親としても改めて勉強になります。
今の時代やっぱり、子どもを親が思う安定の道へ誘導しないことは大事なのかなと思う。
長女を中学受験をさせた時は、よい大学へ行かせてやれればいいなと少しばかり思っていましたが、段々考え方が変わってきていて、次女の教育は、好きでもない勉強を強要するよりも、得意なこと、興味関心があることって何だろう?それを伸ばしてやりたいっていう風に変わってきています。
よい大学へ行けば幸せになるというのは、きっと古い価値観であるんですよね。子どもの進路が自分の価値観から外れること自体とっても不安なんですが、そもそも僕の価値観にそれほど価値がない!(笑)
それでもまぁ、最低限の勉強はさせますけど(笑)
というわけで、今回本書を読んで、親である僕も勉強になることが本当にたくさんありました。
偉人からは多くを学べます。それが中学生にとっても読みやすく仕上げている本書は、マジ、おすすめ!
親の言う事を全く聞かない!とお悩みの親御さん。本書をそっとお子さんにおすすめしてみてください^^