教育というと勉強のことにフォーカスされがちですが、これからは生きる力を育てていくことが大事になる。
その中で、どうしても僕が教育しておきたい事のひとつがお金に強い子に育てるという事です。
子どもに向けて書かれたお金に関する本では、先日書評した「いま君に伝えたいお金の話」がよかったけれど、大人が子どもにお金教育する本で良書はまだ見つかっていませんでした。
ですが、よい本に巡り合えたので今回ご紹介したいと思います。
「お金に強い子どもの育て方」という本です。
本書と著者のプロフィール
日経BP編集
- 佐藤可士和(クリエーティブ ディレクター)
- パックン(タレント)
- 森岡毅(マーケター)
- 柴田陽子(ブランドプロデューサー)
- 渋澤健(コモンズ投信取締役会長・創業者)
- 横山光昭(フィナンシャルプランナー)
- DUKE。(個人投資家)
- 塚原哲(フィナンシャルプランナー)
- 花輪陽子(シンガポール在住 フィナンシャルプランナー)
- 田中靖浩(公認会計士・文筆家)
- 吉川淳子(ロイターニューヨーク・経済ジャーナリスト)
- 井村俊哉(個人投資家・元お笑い芸人)
本書の要点ポイント
本書は、日経マネー2019年3月号~2020年2月号に掲載されたお金に強い子どもの育て方を基に再編集、掲載したものです。
お金や経営のプロ12人が、我が子に実践しているお金教育について、インタビュー形式で語っています。
- 第1章 無駄遣いはダメ。ケチもダメ。
- 第2章 稼ぐ力を育てる
- 第3章 お小遣いのあげ方、使わせ方
お金のプロが工夫してどのようにお金教育をしているのかとても参考になります。インタビュー形式なのでとても読みやすいですよ。
本書を読んだ感想(書評)
お金の話ばかりすると「お金に汚い」と実はお金によいイメージを持っていない人も多いと思います。それは、お金をただ目的もなく貯めこんでいるようなイメージがあるからだと思います。
僕も子どもの頃そうでしたが、自分でお金を稼いでいるわけでないから、お金のありがたみというのをイマイチ感じにくいのもあるかもしれない。
お金の価値は、子どものうちに伝えておくほうがやっぱりよい。
お金は自分が叶えたいことを実現するための「ツール(道具)」であるんだということをやっぱり教えたいですね。
本書を読んでからですが、ちょっとしたお小遣い制度を我が家も導入しました。
パパの腰ふみ30円。料理の手伝い1回30円。次女がこのアルバイト頑張ります^^
次女が腰を踏んでも踏んでも、なかなか終わりと言わないパパ。
「まだなん?」(次女)
「まだまだ!お金を稼ぐのは大変なんや!」(パパ)
パパは腰をマッサージしてもらえ、お金教育もできて、一石二鳥(笑)
稼いだお金は貯めるのではなく、欲しいものに使えよと言っています。好きなミニチュアのガチャ代にしたり、あとゲーム時間を増やすに30分100円としたので、これに使ってよいことにしています。
お金はツールなのだから、何に使うためにお金を稼ぐのかを体験することが大事。自分が欲しいものを買うのに使うのはもちろんいいんですが、人に喜んでもらうためにお金を使ったり、自分の価値を高める為にお金を使ったり、将来的にはしてほしいな。
そうすればお金が汚いものだとも思わないだろうし、正しいお金の使い方をしてくれるだろうと思っています。
話は少しずれますが、最近の学校の授業で一番変化が大きい授業って何だと思いますか?家庭科なんだそうです。
今年から成人が18歳になったことも影響が大きいと思いますが、18歳でもうローンも組めれば、クレジットカードも持てる。よりお金教育が重要になってくる証拠ですね。そして投資の知識も教えるというのですから時代は変わりました。
こういうのって、昔は「学校では教えてくれない」シリーズだったと思いますが、学校も「生きる力」をつけさせることに力を入れ出してきたって事ですね。
やっぱりお金教育って大事なんだなと改めて思いましたね。