長女は水泳教室に通って、クロール、平泳ぎをマスターしてそれなりに泳げるようになりました。次女も同じように水泳教室に通わせようと思ったのですが、本人にその気が全くなく気が付いたら小学4年生になりました。
水は苦手ではないはずだけど水泳は嫌いなんだろうか?学校のプールの授業で泳げないとボッチを感じたりしないだろうか?親としては色々心配しました。
しかし当の本人は水泳の時間が大好きだといいます。「でも泳げないんだろう?」と思いつつ、水泳教室に通わないようなら僕が教えてやろうと決意し、次女をプールに誘いました。
というわけで今回は次女と僕の水泳奮闘記を書いてみたいと思います。
次女が水泳教室に通わなくても泳げるまでの課程
まず次女を紹介します。小学4年の女の子。プールに潜るのは大好き。バタ足はまずまず出来ていて15mほどは足をつかずに進めてました。
「なんだ、結構泳げるやん!」
次女の学校は水泳の授業が年間わずかに5回程度。僕の時代と違ってプールはもはや必須でも何でもない。
水泳を習っている子は泳げるし、そうでない子はあまり泳げない。こういう構図が目に浮かんだのですが、にしてはうちの子、まずまず泳げるやん!と思いました。
一方の僕のスペックです。実は僕、平泳ぎしかできません(苦笑)僕の通っていた小学校にはプールがなく、水泳の授業もありませんでした。田舎なので水泳教室もなかったのかな?水泳教室が近くにあったという記憶もありません。
それでも夏休みに臨海学校みたいのがあって海に行って、そこでおっちゃんに海に放り込まれて、ちょっとしたコツを伝授されて「自力で泳いでみろ!」ってスパルタで。
教わった記憶はまるでないんですが気がついたら平泳ぎだけできていた。それが僕の水泳のスペック。だからクロールはできないのです。
HOW TO本だけで泳げるようになる計画スタート
そんなほとんど泳げない僕ですし、しかも我流。でも、自転車が乗れるように教えたのも僕。水泳だってなんとかなるはず!泳げるコツが絶対にあるはず。そこで僕は3冊のHOWTO本を読破して、次女に水泳を教える事にしました。
ゴールを設定する
本を読む前にまず、ゴールの設定から。次女が夏休み中にどれだけ泳げるようになればいいか?を考えました。
- クロールをマスターする
- 25m泳げるようにする
大きく2つのゴールを設定しました。次女はバタ足で15mくらいはもう泳げるので、決して遠いゴールではないと思って思い切って設定しました。
問題は、教える僕がクロールを泳げない事ですね。ママと長女はクロールできるんですが、諸事情で僕が教えることになりました。
子どもに水泳を教えるためにHOW TO本を揃える
最近ではYOUTUBE等、動画もたくさん出ていると思うのですが、動画ってたくさんありすぎ。。。どれを観たらよいのか、イマイチ絞り切れない。本ならある程度絞られているし、一流の指導者監修の本が多い。
僕はやっぱり本を読んで、次女に泳ぎ方を教えてみたいと思いました。そこで用意した本が次の3冊です。
ドラえもんの学習シリーズ 水泳がみるみる上達する(小学館)
ドラえもんの学習シリーズの中でも秀逸の内容だと思います。100m平泳ぎ元日本記録保持者 不破さん監修だから水泳上達のポイントが本当にわかりやすい!
泳ぎだけじゃなくて、泳ぐ前の体操やプールでのマナーから学べるのも素晴らしい。なんといっても、全編ドラえもんの漫画で学べるので、子どもでも読めるのがいいですね。
マンガでたのしくわかる!水泳(西東社)
マンガでたのしくわかるシリーズもたくさん出ていますが、この水泳本も秀逸の内容です。「ドラえもんの学習シリーズ 水泳がみるみる上達する」と比べると、ドラえもんが全編コマ漫画で読めるのに対して、こちらの本は、随所随所で泳ぎ方の解説が入ります。丁寧でわかりやすいし、世界のトッププロの子どもの頃のエピソードなんかも載っていて参考になります。
A5カラーでとっても読みやすく、主人公のタクミ君とアサミちゃんの恋の行方も気になるストーリーもまた楽しめます。
小学生の水泳 最強上達BOOK(メイツ出版)
唯一僕が漫画ではないHOWTO本を選んだのがこちらです。森謙一郎氏監修。カラー写真でわかりやすく、泳ぎのコツは「ポイント」として紹介してあるのもGOOD!
ただしマンガではないので、活字もやや多めなので、本を読むのが苦手な子どもが読むには少し難易度があがるかもしれません。
複数の本を読んで、共通の指導ポイントを探す
ポイントは1冊の本を読むのではなくて、複数の本を読むことです。それぞれ監修者が違うので、教え方もそれぞれ特徴があるのですが、必ず共通の指導ポイントもあるものです。
複数の本を読むことで、水泳を教える上でどこが重要ポイントなのかが見えてきやすい!
また、どの本であっても、必ず子どもにとってはわかりにくい解説や、苦手な指導が出てきます。1冊の本に偏ると挫折しかねません。
そんな時は、3冊の本の中で最も子どもにあった指導方法をかいつまんで活用します。
3冊のHOW TO本を読んで見えた次女への指導ポイント
1.けのびの大切さを教える
本を読んで「けのび」がいかに大切かを学びました。
けのびとは?プールの壁を両足で蹴って手先から足先までを一直線に伸ばして前進する泳ぎ方です。
僕は「けのび」という言葉は知らなかったのですが、スタートしてから平泳ぎをはじめるまでにどのくらい「けのび」で進めるかは意識してやっていました。
やっぱり、「けのび」って重要なんですね。
2.体はなぜ沈むのか?を教える
なぜ体が沈むのか?この疑問について長い間放置していた僕。でも子どもに水泳を教える時になぜ体が沈むのか?はとっても大事なポイントでした。
水の抵抗を受けると沈みやすくなるんですね。抵抗を受けないようにするには、体を水平に保つこと。だから手先から足先まで一直線にして進む「けのび」が大事なんだなという気付きにもなりました。
子どもの体が泳ぐときに水平になっているか、水平になっていないと体が沈みやすいんだよって教えることができました。
3.目線を下にして泳ぐ
体がなぜ水平にならないのか?それはついつい目線が上に向いてしまうことにあると気が付きました。バタ足だと自然と目線が下に向くんですけど、クロールの練習をすると息継ぎを意識しすぎるのか、目線があがりがちだった次女。
目線を下に意識すると自然と体がまっすぐ平行に!
4.息継ぎは「パっ」というとやりやすい
今回次女にクロールを教える時に僕自身がクロールを多少マスターする必要がありました。一番役に立ったのは息継ぎの方法で、息継ぎする時、「パっ」と声に出して言う事です。
たったこれだけの事で、とても息継ぎが楽になったように思います。
5.クロールの手は早くまわすこと
クロールの指導方法をみると、どの本も手の動きを丁寧に指導してくれています。それぞれで少し指導方法が違うのですが、丁寧がゆえに細かいので、その動きを再現しようとするとどうしても手の動きが遅くなる。
しかし、手を早く回さないとクロールって上手くできないんですよね。そうか、手はある程度早く回さないといけないんだと学びました。
3回プールで指導した結果を発表します!
結果から書きますと、プールに3回通っただけですが、次女はクロールで15mほど泳げるようになりました。また、背泳ぎも手は回せませんが、バタ足で10mくらい泳げるようになりました!
そしてなんと!クロールが泳げなかった僕が15mほど泳げるようになりました!これっって何気にすごくないですか?(笑)
水泳のプロである方が監修してくださった本はやはり指導法が確かで、複数の本を読み込むことで、自分たちにあった指導法をかいつまんで採り入れることもできました。その結果、わずか3回のプールでここまで上達できたのは本当によかったです。
もちろん実際に教室に通う方がフォームも綺麗で正しい泳法を身につけることができることは言わずもがなです。
結論。水泳教室に通わなくてもHOWTO本だけで泳げるようになる!
結論です。水泳教室に通わなくても泳げるようになります!YOUTUBE動画もありますが、我が家は本を何冊か読んで、自分に合った指導法をかいつまんで採り入れ、我流でマスターしました。
- 速く泳げるようになりたい
- 綺麗なフォームで泳げるようになりたい
こういった方は絶対に水泳教室に通った方がいいです。ですが、うちの次女のように
- 遊びながら水泳を楽しくマスターしたい
- 家族で楽しく泳ぎにいきたい
- 泳げれば何でもいい!(笑)
こういった方は、本を複数読んで、自分なりに要点をつかんで練習してみるのもお勧めです。
ちなみに上記で紹介したHOWTO本3冊、どれもよかったのですが、あえて1冊、一番良かった本をあげてと言われたら、「ドラえもんの学習シリーズ 水泳がみるみる上達する」をあげるかな?でも、どれも活用したし、良い本でしたよ。
というわけで今回は家族で水泳をマスターする奮闘記を書いてみました。
【2022/08/06追記】
今日もプールに行ってきましたが、次女、クロールで25m達成しました。本当に頑張りました^^
【202追記08/15追記】
今年も次女とプールに行っています。最初泳ぎ方を忘れていたようですが、またじょじょに勘を取り戻しているようです。このまま定着してくれるといいな。