少し古い本になりますが、
「算数が得意な子」にするために親ができることを読みました。
我が家には、勉強がめちゃくちゃ好き!という子供はいません!これはきっと僕のDNAを引き継いだものでしょう(笑)
ですが、世の中には、
- 「勉強が無茶苦茶好き!」
- 「算数が面白くて仕方がない」
という子がいることも、知っていました。どうしたら算数が好き子に育つのだろうと常に疑問があったのですが、偶然
「算数が得意な子」にするために親ができること(和田聖子著)
という本に出会い、読んでみる事にしました。
↓中学生の算数の本は下記をおすすめします。
本書の紹介
「算数が得意な子」にするために親ができること 概要
ごく普通のパート主婦で、算数が学生時代は苦手だったという和田さんが、息子さんをジュニア算数オリンピック金メダリストにまで育て上げた、おもしろ算数教育のノウハウが詰まった1冊です。
- 子供を算数好きにする方法
- 子供が夢中になれるものを見つける方法
のヒントを得たいと手にしました。
算数オリンピックとは?
改めて算数オリンピックとは?です。
1992年に第1回が開催されて、今も毎年1回開催される算数、数学の思考力と独創性を競い合う大会です。
- 算数オリンピック(小学6年以下対象)
- ジュニア算数オリンピック(小学5年以下対象)
- 算数オリンピック キッズBEE大会(小学1~3年対象)
- 広中杯 全国中学生数学大会(中学3年以下対象)
- ジュニア広中杯 全国中学生数学大会(中学1.2年対象)
と種目が用意されています。
和田さんの息子さん、怜士くんは、2013年のジュニア算数オリンピックで金メダルを受賞されています。算数オリンピックのホームページでも過去の受賞者でお名前が確認できます。
この本から学べる子育てポイント
子供を算数好きにさせる方法
これは著書を読めば納得。副タイトルにもある、「おもしろ算数教育」のススメ。つまり、算数を面白いと思わせる働きかけ、工夫をし、決して、勉強として堅苦しい算数を教えてはいけないということがわかります。
「あちゃ~」
僕の場合、これが全然、わかっていなかった。
和田さんは、幼少期に算数ドリルは買わないと決めていらっしゃったそうですが、算数を子供が「楽しい!」を感じる働きかけをされています。
「きっと、世の算数が得意な子は、この育ち方をしているのだな」とも、正直思いました。
ということで、今更ながらですが、僕の教育方針を変更します(笑)
うちの次女はまだ小学3年生。通信教育もやっているけど、子供新聞のパズルなどを用いて、これから算数を楽しく遊びのようにやっていこうと決意しました。
子供新聞のパズルの効力はまた後日ブログで報告したいと思います^^
子供の好きを伸ばすことは、そう簡単ではない
息子さんを「算数好きに育てよう!」と決意されて、息子さんが幼少期の頃から様々な工夫を凝らしてこられた著者。
ある時、息子さんをみて、「この子は本当に算数が好きかもしれない」と悟った瞬間、息子さんを算数好きを育てる環境作りも加速していかれます。
簡単に書いてありますが、
- 和田さんの働きかけで、息子さんが、算数に夢中になったこと。
- 息子さんが算数好きになったことを見逃さず、息子さんの算数好きの環境作りに夢中になられたこと。
この2つの夢中が重なるってすごいことだと思いませんか?
和田さんは著書の中で
「放っておけば、子供は勝手に好きなことを見つけて才能を開花させる」そうおっしゃる教育専門家もいらっしゃいますが、私の考え方は、ちょっと違います。親が過度にならない程度に子供が好きと思えるものを見つける働きかけをし、それを子供が気に入ったようなら、上手に持っていってあげるといいんじゃないかなと思います。
とおっしゃっていますが、僕も同意です。しかし、これはそう簡単に実現できるものでもありません。
簡単では、決してありませんが!
子供の好きを見つけるきっかけ作り、そして子供の好きを見つけたら、それを伸ばしてやる事は、子供がいくつになっても、親の仕事です。
過度に子供に干渉はしてはいけませんが、人生の先輩として、好きのきっかけは与え続けてやりたいなと思っています。
子供の好きを伸ばすのに一番大事な考え方とは
この本を読んで一番共感したのが、
目先の学歴ではなく、子供の人生を大きく捉えるという和田さんの教育姿勢です。
僕も子供が生まれた時はそう考えていました。ですが、中学受験なども経験し、偏差値社会を目の当たりにしたこともあって、じょじょにこの感情が薄れていっているのではないか?と今、自問自答しています。
純粋に子供の好きを見つけて、好きを伸ばしてやる。和田さんのようなすごい子供には育てられないかもしれないけど、
今も、子供の小さな好きや小さな得意を見逃さないように、そして見つけたら褒めて、それを伸ばす環境作りをしてやりたい。この意識は続けていきたい。子供が僕の元を巣立つまでは。
「算数が得意な子」にするために親ができること。は、そう思いなおすことが出来た、大変良書でした。