以前、子どもの身長を伸ばす方法があるのか?という記事を書きました。
人生は取り返しがつくこともありますが、残念ながら、取り返しがつかないことも結構あります。その取り返しのつかないひとつが、身長です。
身長の伸びはいつか止まり、通常であれば、その後、再び伸びることはありません。そんな取り返しのつかない身長ですが、子どもがそれを意識していることは少ないため、大人になってから
「もっと身長が伸びる習慣を心がけたらよかった・・・。」と後悔することもあるのではないでしょうか?
またご自身の経験から
- 男の子だからある程度は、高身長になってほしい
- 女の子でも160cmくらいは欲しい
- 自分が背が低いので、子どもも低身長なのかな?
そんな風にお子さんの身長の伸びにやきもきしている親御さんも意外に多いのではないでしょうか?
僕は身長は高い方です。だからだと思いますが、身長のことを意識したことは一度もありません。ですが、ママは低身長であったことがコンプレックスだったようで、子どもはなんとか身長を高くしてあげたいと、小さい頃から、頑張って牛乳を飲ませています。
しかし、それは本当に科学的に正しいやり方なのか?そんな疑問があって、手にした本があります。「中高生の身長を伸ばす7つの習慣」という本です。
本書と著者のプロフィール
予防栄養コンサルタント 佐藤 智春氏
分子整合栄養医学協会認定・分子整合栄養アドバイザー。1995年より悩める子どもたちを含む多くの相談者へさまざまな提案を行い、栄養療法の実践を積んでいる。著書に「男は食事で出世させなさい」などがある。
人工知能研究者 黒川伊保子氏
株式会社感性リサーチ代表取締役社長。人工知能研究者、随筆家。人と人工知能の対話研究の立場から、コミュニケーション・サイエンスの新領域を拓いた、感性研究の第一人者。
本書の要点ポイント(書評)
目指せ180cm!この本は中高生【男子】をお子さんに持つママさん向けに、子どもの背を伸ばす習慣について書かれた本です。ですが、我が家のように娘の身長を気にしている親御さんにも十分に参考になる本です。
高身長になるには、脳の仕組みと、栄養の仕組み、両方からのアプローチが必要だという著者。第1章を、人工知能研究者の黒川氏が、第2章以降を、予防栄養コンサルタントの佐藤氏が担当されています。
脳は、成長ホルモンを分泌するように司令する機関です。栄養は体、骨の基礎を作ります。背が伸びる為の要素を、脳からのアプローチ、栄養からのアプローチと、それぞれの専門家が教えてくれるというわけです。
本書を読んでみると、まぁ僕たちが知っている知識も多くあります。背を伸ばすためには、例えば
- 成長ホルモンは夜に最も分泌するので、早く寝る
- カルシウムを摂る
この程度の知識ですが、結構常識として知っている。
ですが、本書では、ストレスを受けると、コルチゾールというホルモンが分泌されて、それが成長ホルモンを阻害するといった事や、カルシウムを摂るだけでなく、骨の成長にはビタミンDが欠かせない。ビタミンDは日光を浴びる事で体内で作ることができるので、晴れた日は外で運動するのがよいなど、自分たちが知っている知識をさらに深堀することができます。
ちなみに前回のブログでも書きましたが、背が伸びる=骨が伸びるということです。だから骨の成長が大事だということも知っているわけですが、背がまだ伸びるかどうかを血液データから読み取ることができるというのは初耳でした。
ALPという血液検査があって、この数値でまだまだ身長が伸びるのか、もう止まりかけているのかがわかるといいます。血液から栄養状態を知ることができるのが、分子整合栄養学という分野で、この分子整合アドバイザーである佐藤先生は、「栄養素で必ず身長に差が出ます」とおっしゃっています。
僕が本書で得た目から鱗の知識は「1日に卵は3個」です。以前は、「卵はコレステロールが多いから1日1個まで」といわれたものですが、今はこの考え方は主流ではありません。コレステロールはむしろ、細胞膜の材料になったり、ホルモンの材料になるので、体に必要。
卵は、プロテインスコアやアミノ酸スコアが満点の完全栄養食なので、子どもだけでなく、僕ら大人も積極的に食べたいなと思いました。
うちの子は娘ですが、女の子でもある程度の身長がほしい。生活習慣はどうしても親の思う通りにならないこともあるんですけど、食事は親が作っているわけですから、栄養面で、どんどん背が伸びる献立をママに用意してもらいたいなと思います。
そのために必要な知識が本書では学べました。
さぁ、結果はいかに。またどこで娘の身長について途中経過書いてみたいと思います。