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【書評】「受験と進学の新常識」を読んだ。中学受験か高校受験か悩んだら読む本

関西の今年の中学受験は大詰めを迎えていますが、関東の中学受験は、いよいよ本番間近なんですね。

うちは長女が昨年受験をしましたが、次女は今のところ中学受験の予定はありません。ですが、いつ中学受験をしたいと言っても大丈夫なように準備だけはしておきたいなと思っています。

長女が受験して私立中学の魅力はわかったけれど、

  • 今の公立中学ってどうなの?
  • 公立中学の勉強だけで、高校受験は大丈夫なの?

などなど疑問もつきません。そんな中、今回手に取った本が、受験と進学の新常識という本です。

本書と著者のプロフィール

著:おおたとしまさ
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おおたとしまさ氏

教育ジャーナリスト。麻布中学・高校出身。リクルートから独立後、独自の取材による教育関連の記事を幅広いメディアに投稿。講演活動も行う。著書は50冊以上。

目次

本書の要点ポイント(書評)

2018年10月時点での情報などで、もちろん多少古い情報もありますが、普遍的な情報もあるので、子どもの受験・進学を考えるようになったら、読むべき入門書だと思います。

1~4章は、最難関大学を目指す教育を目指す方向け。5~9章は中学受験すべきか、高校受験かを悩んでいる方向け。10~12章は日本の偏差値教育に疑問を持っている方向けと、幅広く中学受験から大学受験までの情報を網羅しています。

冒頭にも書きましたが、僕が今悩んでいるのは次女の進学についてです。中学受験すべきか、高校受験すべきか、今のところ、次女は公立中学へ進学する可能性が高いので、じゃぁ、公立中学へ進学する場合、今やるべきことを知りたかった。

本書では、私立中学受験したほうがよい場合と、そうでない場合をわかりやすく解説してありますが、たとえ中学受験をしない場合でも、少なくとも、子どもが自分の意思で勉強をするようにしておく必要という部分は同意見。その自信が親である僕にあるならば高校受験はありだといえる。

ですが

高校受験の勉強と反抗期の両立は難しい

というくだりは、親として一番不安に思うところ。中学受験は親の受験といわれるが、高校受験はそうではない。親がコントールできないのが高校受験だから。

中学受験を否定する人は、「小学生のうちは思いきり遊ぶ時期」ということをよく言われます。もちろん真剣に遊ぶなら価値がありますが、もし子供が家でゴロゴロ、テレビを観ている、ゲームをしているだけであったなら、塾に行った方がいいという著者の指摘は一理あります。

子どもが夢中で遊んでいる姿がみえないようなら、少なくとも勉強は否定しないで、自学できる子に育てておく必要はある。

さて本書は、難関中学を目指す方向けの情報も充実しています。鉄緑会の話題や大学受験塾の選び方の注意点などコンテンツは豊富ですが、主に関東圏の学校の情報になります。

一方で、東京大学などの国内難関大学ではなく、海外大学を目指す流れがあり、海外大学の試験についても詳しく掲載されていて興味深い。

最後に、大学入試改革についても触れられていて、改革に至るまでの経緯が非常に勉強になりますが、本書が2018年10月発行になるため、今となっては最新情報ではない点も留意したい。

ただ、本書のタイトル通り受験から進学までの情報を幅広く網羅しているので、これからお子さんが受験、進学される方は、入門書としてぜひ一読しておきたい。

本書を読んだ今後の行動(まとめ)

次女が中学受験をしない場合、最低限、自学出来る子に育てておく必要がある。また、中学受験をせずとも、少なくとも受験問題の基礎問題くらいは解けるレベルになっておく必要があるという考え方にも同意。

次女は今年4年生。どのように勉強を進めていくか思案することにします。

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