本の聴き放題 Audible 1カ月無料!

確かに子育てを難しく考えすぎているし、結婚も難しく考えすぎている

少子化は実は日本だけの問題ではありません。ほとんどの先進国が日本ほどではないにしても、少子化の流れです。

だからといって、他の国もだからといって、少子化を放置しておいていいわけではありません。日本だけでなくて、先進国のほとんどがなぜ少子化なのかを考えてみる必要があります。

以前、韓国の少子化問題の記事を書きました。韓国は出生率が0.8をきった未曾有の少子化ですが、その社会構造が日本とよく似ていると僕は思っていて記事を書きました。

韓国は、日本よりも遥かに学歴社会であり、難関大学を目指して幼い頃から子どもに塾通いをさせるのだそうです。その塾費用が家計にとって大変負担になっている。

さらに、難関大学を出たところで、一流会社に就職できるのはほんの一部だけ。韓国は中小企業と大手企業の格差が大きく、豊かな生活を手に入れるため一部上場企業や公務員を目指す構造は日本とよく似ていると思った次第です。

韓国と同様、良い大学を出ていれば、それがシグナリングとなり、大企業へ就職しやすくなる=子どもが幸せになれるという発想のもと、多くの親が日本でも教育に熱を入れる。

目次

学歴シグナリングとは?

ところで、学歴のシグナリングとはなんでしょうか?

企業側は、応募してくる学生の能力を測ることは難しい。なので、難関大学を卒業していれば、大学に入るために勉強を頑張ってきたといえ、その子の能力は優秀であると判断する。これが学歴のシグナリングです。*1だから、皆が皆大学を目指し、いやむしろ、親が子どもを大学に入れたがる。

いい大学を出ていれば、皆優秀なのかといえば、もちろんそうではありませんが、この構図が崩れない限り、親は子どもをいい大学に入れようとするのをやめることはないでしょう。これはアメリカだって同じです。

↓アメリカの学歴シグナリングについては橘玲氏の書評ブログが参考になります。

しかし日本は、中小企業で働く人の割合がアメリカやドイツなどと比べて、多い。*2収入が安定した大企業へ入る事は今も狭き門です。中小企業は大企業ほど収入は安定していません。

子どもがそうならないように。。。

そんな事を書くと批判されそうですが、親は子どもを大企業に入れようと、子どもが小さい時から高い月謝を払ってでも、塾通いをさせているのが日本であり、韓国です。

ですが、それは子どもにとって、とても生きづらい社会です。

「やりすぎ教育 商品化する子どもたち」*3の著者・武田 信子氏は今、「子ども達は成功することを求められている」とおっしゃっていますが、親からのプレッシャーで成功するまで、安心して結婚も出来ない。子どもはそんな風に思っているのではないか?

大学に行って、男は多くの所得を稼ぐ、女性は社会進出して、結婚も仕事もしなければならない。そういうプレッシャーに子どもはさらされているのではないか?

昔は、たまたま右肩上がりの経済で小金持ちになれた。そこに生まれた子にも同じ成功体験を求めるがゆえに、我々世代以降、結婚のハードルがあがっているのだろうと思う。その理想を叶えようと思うと、結婚ができない。子どもは産めない。

今、林 修先生がいわれなき批判をされて炎上している、「年収890万から920万を稼げないと社会のお荷物と書いている人もいる」という話ですが、*4親は潜在的に、子にこのくらい稼げるようになってほしいと思っていると思います。このくらい稼いで初めて成功だと思っている。だから子どもは生きづらい。

トヨタ自動車のある愛知県豊田市の2017年の出生率は、1.65と全国平均を大幅に上回っている。*5*6

賛否はあると思いますが、お金に余裕があれば、結婚しようと思えるといえると思うのです。

子どもを増やすにはどうしたらよいか?

そうは簡単にお金が増えない今の社会で、結婚や子どもを増やすにはどうしたらよいでしょうか?

僕は、大卒、一流企業、年収、そういったプライドの塊が取り払られた社会になれば、子どもが生きづらさから解放されて逆に結婚が増えるかもしれないと思っています。

早く働いて、昔のように結婚を早くする社会になれば、少子化も改善するのでないか?

早い結婚って幸せそうです。

僕の周りでも、収入をきにせず、20歳とかで結婚している人がいる。子どもも成人して、その子も早く結婚して孫もいるみたいな人がいる。

収入は多いと言えないけど、多子。しかも子育てが早く終わっているから肩の荷が下りて、子にかかる経済的負担もなくなり、すごく、ハッピーそうに見えます!

自分(夫婦)だけが暮らしていくのなら、それほど多くのお金はいりません。若ければまだまだ働けるし、自分の趣味にだってお金を費やせる。

こんな特集をメディアが組んで、若くしての結婚ブームがくれば、少しは少子化が改善するかもしれないなと思う。

大学へ行かなくても稼げる社会に

それには、やはり大学へ行かなくても稼げる社会になる必要があります。

僕は高校から職業訓練ができて稼げる社会になればいいなと思う。もちろん大学へ進学する人は必要だと思うけど、特に大学で学びたい事がないなら、大学へ行ったってその4年間が無駄だと思っています。

それよりも高校で専門を学んだ子を大卒待遇として雇用すれば、平均の結婚年齢も4年早くなるかもしれない。

僕はずっと教育無償化が子への投資になると言ってますが、学ぶ事をしない大学の無償化はどうなのかとも思っている。

*7それなら大学でなくても専門を学んだ子の方が価値がある。

社会に問いたい。本当に大卒でないと稼げませんか?僕たち親に問いたい。大卒でないと子どもは幸せになれませんか?

確かに今は子育てを難しく考えすぎなんだろうと思う。同時に結婚も難しく考えすぎているように思う。

僕たちがプライドから解放された時、きっと多くの子ども達の笑い声が聞こえる世の中になるだろうと思う。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
PRです

子育て本、教育本を読むならKindleUnlimited

僕がいつも思っている事は、「子育てはやり直しがきかない」ということです。子育てに正解はないですけど、後悔はしたくない。だから僕は本を読みます。わずか1,000円程度で子育ての先輩や偉人の知恵を授けてもらえるのですから。

KindleUnlimitedなら月額980円で200万冊以上の本が読み放題です。和書だけでも12万冊以上あります。これは他社のサブスクを圧倒しています。KindleUnlimitedで様々な子育て本や教育本に触れてみませんか?今ならお試し30日間無料です。

試すだけなら無料です。30日間無料お試し。

KindleUnlimitedで読める本はこちらから

目次