最近は子供に携帯をとられるので(苦笑)、もっぱら本を読んで過ごしている@kurochan_papa です。よく読んでいるジャンルは、子育て系の本。
二人の娘を立派なレディーに育てたい。実は、僕の頭の中は子育てでいっぱいなのです。
と偉そうなことを書きますが、本を読んだからって、自分の思うようにいかないのが子育ての難しさ。
そもそもトンビは鷹を生まないが基本ですから(笑)、子供に過度の期待をかけるのだけはしてはいけません。
さて、子育て本を読んでいると、必ず出てくるキーワードがあります。それは、「自己肯定感」です。
自己肯定感とは?
「自己肯定感ってなんぞや?」ってことですが、書いて字のごとく、ありのままの自分を好きになるとか、自分を肯定するという意味です。
「自己肯定感の高い子供を育てよう」という事が、多くの子育て本には書いてあります。こうした子育て本は、
「海外と比べて日本は自己肯定感が低い」や、
「海外は子供を褒めて育てるから、自己肯定感が高い」
などと、海外絶賛のオンパレードであるものも多く、少しうんざりするのですが、自己肯定感を高めることは、確かに大事なことだと思います。
自己肯定感は、2種類あります。
- 自らのアイデンティーに目を向けて、自分の長所のみならず、短所も含めて自分自身を受けいれることができること。
- スポーツなどで他人と競争する中で努力し得られる達成感や他人からの評価を経て育まれるもの。
1は、他人の評価を気にすることなく、ありのままの自分自身を肯定する本来の自己肯定感のことです。
一方で、2も自己肯定感です。ですが、他人の評価は、心変わりすることもあり、自分以上の存在が現れた時には簡単に崩れてしまうものだと言われていて、安定した自己肯定感にはならないとされています。
親ができる子供の自己肯定感の高め方
子供が小さいとき、そうですね、小学生の頃までは子供は親に依存するので、自己肯定感を高めるために、親の言葉かけは最も大切。これは、自分は愛されているんだ、ありのままの自分でいいんだという自己肯定感を育みます。
僕も自分の娘には、厳しいことも言いますが、それぞれの得意なところを具体的に褒めて伸ばすことを考えています。
(自己肯定感を高めるのは、具体的にどこがよいのかを言うのがいいらしいです。)
長女は、本をたくさん読めるし、記憶力が抜群によい。あと打楽器をやっているのですが、耳コピもできるし、楽譜だって読めるのは、抜群に長所!
次女は、ままごとが得意だし、算数の計算が早くて得意。楽器も毎日自分で練習してるし、親に頼らず全部ひとりでやってしまうところが長所!
このように具体的に何が長所なのか、毎日、頑張って伝えています。こうした子供を具体的に褒める言葉かけは、自己肯定感を高めるベースです。
ですが、子供は子供同士のコミュニティーの中で戦っています。こうした親だけの言葉かけだけで自己評価を高め、他人の評価が全く気にならないという悟りに達するのは、そう簡単なことではないでしょう。
自己肯定感を高める為には、他人の評価は全く必要ないのか?
他人の評価に振り回されることなく、自分自身を肯定できれば、これは素晴らしいことです。ですが、子供を伸ばすために他人の評価が全くいらないのかというと、少し疑問があります。
たとえば、僕のこのブログを例に説明します。
はてなブログでブログをやっててよかったなと思う事ですが、本当にうれしいことに読者登録をたくさんしていただいています。また、記事を書けばスターや、ブックマークまでいただくこともあります。
これが僕のブログを続けようというモチベーションをあげているのですが、これは他人から評価を受けていることで、自己肯定感が高まっている状態です。
「よし、もっとよい記事を書こう!」
「よし、もっとブログのデザインをよくしよう!」
という気持ちも、僕のブログが少なからず評価されていると思うから起こるものです。
これがもし、ブログを書いていても、アクセスがほとんどない状況だとしたらどうでしょう?きっとブログを書くのを止めてしまうと思います。
子供も同じだと思うのです。
子供が小さいときは親に依存しているからいいでしょう。ですが、中学生にもなると子供が評価されたい対象は、親から他人へと移っていきます。
自分自身を肯定する為にも、客観的評価も少しは必要ということです。
学校で子供の自己肯定感を高める提案
最近なんとなく思うのですが、小学校時代って、足の速い子とかが、スポーツが出来る子が人気者であったり、生き生きしているのも、
「足が速い」
「スポーツが出来る」
といった点は、子供にはわかりやすい他人の評価で、自己肯定感を高めていると考えることもできるなと思い始めました。
最近はいじめ問題もあって、他人と比べない教育をされていることが多いと思いますが、僕は小さな一番をたくさん作ったらどうかと思います。
「足が速い」とか、「勉強ができる」
とかは、小学生からすればわかりやすい評価ですが、
- 絵がうまい1番
- ピアノがうまい1番
- 字が綺麗な1番
とか、小さい1番もたくさん作って、子供の自己肯定感を高めていったらどうだろうか?
ネットショッピングの楽天市場では、小さな1番をたくさん作ります。例えば、化粧品売り上げ1番をとるのは難しくても、「50代の化粧品売り上げ1番」というカテゴリを作って、小さな一番を作るのです。
小さな1番で子供を褒め育てる。これで子供が自信をもってくれて、将来の夢につながればいいですよね。
とまぁ、理想論を書いたのですが、現実は、小学校がそんなことをしてくれるわけでもなく、親が子供の小さな一番を見つけて、育てなくてはいけないなと思うわけです。
小さな一番も褒めて、自己肯定感を高めてやる
小さな一番を見つけて褒める。そして努力する。自己肯定感を高めるのはそんなに簡単ではありません。
子どもが大きくなればなるほど、親に依存しないわけですから、少しは他人の評価も気になります。これは仕方がないことだと思うのです。
本では、相手関係なくありのままの自分を受け入れることを自己肯定感っていいますが
子供も子供なりに狭いコミュニティーで戦っているんですから、他人を全く気にしないって結構、難しいんですよ。
確かに、他人の評価は絶対ではないです。急に梯子を外されることもあるわけです。でも、小さなコミュティーでもいい。客観的に評価されることは、自分自身を愛せるひとつのベースにもなると思うのです。
そのために親は、子供の小さな1番を探し、それを褒める。子供はそれに対して努力し、根拠のある自信をつける。けれど、その自信を加速させるには、少しは客観的評価も必要あると思いますね。
そう考えると、本に書いている以上に、自己肯定感を高めるって、結構、難しいと思うのです。