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【書評】「AO・推薦入試の黄本」を読んだ。やっぱり総合型選抜がいい!と思ったその理由3つ

先日からずっと大学入試の本を読んでいます。長女は今中学2年なんですけど、大学の事は今から考えてちょうどだと僕は思っていて、親として大学入試の事を知っておきたい思っています。

 

というのも、大学入試が今大きく変わろうとしているからです。僕は、長女が大学受験をする頃にちょうど今の大学入試が、ガラッと変わっているのではないかと予想しています。

 

そして先日のブログにも書きましたが、今後、大学入試は総合型選抜の割合が大きく増えるのではないかと予想しています。

 

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総合型選抜入試の事を詳しく知りたくて読んだ本が、「AO・推薦入試の黄本」です。AOというのは、総合選抜型入試の前身、AO入試の事なので少し前の本にはなりますが、本書を読んで総合型選抜はやっぱりいい!と思いました。その書評を書いてみたいと思います。

 

 

本書と著者のプロフィール

小杉 樹彦氏

AO・推薦入試専門塾「KOSSUN教育ラボ」代表。1986年生まれ。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科修了。学生時代にアルバイトで塾講師を務めて以来、一貫して教育業界に従事。大手進学塾講師時代には「こっすん」の愛称で親しまれ、生徒・保護者からの指名NO1に輝く。延べ1000人以上の受験生を指導するなかで、「合格後」を見据えた独自のスタイルを確立。5年連続で第一志望合格率100%の偉業を達成。全国から入塾希望者、取材、講演、執筆依頼が殺到する。(著書発行時)

本書の要点ポイント(書評)

AO入試(今の総合型選抜入試)とは、基礎学力に加えて、小論文、面接などで、受験生の適正や意欲などを総合的に図る入試のこと。一方、推薦入試は高校に推薦された人だけが受けられる入試で、指定校推薦と公募制推薦の2種類があります。

 

AO入試が「自分で自分を推薦する」入試なのに対して、推薦入試は「高校に推薦してもらう入試」だという著者。なるほど、わかりやすい。

 

本書は、AO入試と推薦入試、いずれにも共通して必要となる基本を学べる本にはなっていますが、これからの総合型選抜入試(AO入試)に間違いなく効く本だと僕は思っています。

総合型選抜入試がどういうものか親も知っておくべき

一発試験で合否を判定するいわゆる一般入試で入学する生徒の割合は、今50%をきっています。つまり、50%以上の生徒が、学校推薦型入試、総合型選抜入試などの推薦入試で大学へ進学している。*1

 

今後もこの流れは加速していくのでしょうか?

 

僕の予想は、ズバリ!ますます加速していくです!しかも、今は総合型選抜で入学する生徒の割合は10%程度なんですけど、今後は、総合型選抜入試が急激に増えていくと思っています。

 

そうなると問題は、今、勉強を頑張ってきている娘達の大学入試の形が劇的に変わる可能性です。

 

例えば、

  • 学習塾にずっと通っている子の勉強方法では今後の大学入試は通用しないかもしれない。
  • ひょっとしたら総合型選抜入試に対応した新しい形の塾に通わないといけないかもしれない。

大学が全てではないですけど、子どもが大学へ行きたいと思っているなら、親は最低限これからの大学入試がどうなるのかをやっぱり知っておかないと不安です。

 

本書を読めばAO入試(今の総合型選抜入試)では、どういう人材が求められるのかがよくわかるので、受験生はもちろんのこと、親も目を通しておいて損はないです。

総合型選抜入試を突破するための基本は社会に出ても役に立つ

本書はAO・推薦入試の本ですが、あえて「AO・推薦入試」を「総合型選抜」に置き換えてここからは書いていきますので、ご了承ください。

 

本書では、総合型選抜入試を突破する為の

  1. 思考力の基本
  2. 文章力の基本
  3. 会話力の基本
  4. 管理力の基本

4つの基本が紹介されています。

 

この4つを極めれば、受験だけじゃなくて、就活や仕事、ありとあらゆることがうまくいくという著者。

 

本書を読んで、間違いなくそうだと思いました!

 

塾では勉強のテクニックを学ぶ要素が多いと思いますが、どうせテクニックを磨くなら社会に出てからも役立つテクニックがいい。

 

本書のテクニックは、受験だけじゃなくて、まさに実社会にも役立つテクニックだと思います。

総合型選抜入試の誤解

本書では、志望動機書のほか、キャリアデザインシートというものが出てきます。キャリアデザインシートを大人にもわかりやすくいうと、職務経歴書だなと僕は理解しました。

 

しかしです。経歴書で合否を決める事については、昔から賛否両論があります。

 

例えば「1か月、ホームスティを体験しました。」は、経済的に余裕がある家庭でしか体験できないし書けない。つまり経済的余裕のある人は、キャリアデザインシートに華やかな経歴を書けるのに対して、経済的余裕がない人は、せいぜい「クラブ頑張りました」程度しか書けないというのです。

 

ですが、これは総合型選抜入試の大いなる誤解で、総合型選抜入試に受かる人は将来性をアピールするのに対して、落ちる人は過去の実績だけを自慢するのだと、著者はいいます。

 

もちろん過去の実績も大事ではありますが、総合選抜型入試に華やかな経歴は必要ないということですね。

 

 

僕が総合型選抜入試がいいと思った理由

僕は本書を読んで、やっぱり総合型選抜入試はいいなと思いました。その理由をここで3つあげてみたいと思います。

文章力の基本が身につくから

文章にセンスは必要なし。名文ではなくて、明文を心掛けさないという筆者。中学受験のときに文章を徹底的に訓練した子であれば、大体わかりますが、文章は結論からはじめるのが基本です。

 

新聞もニュースも全て結論から書くようになっている。ですが、僕は社会人になるまでこの事を知りませんでした。社会人になってクライアントと電話で話している僕の姿をみた上司が、

 

「結論から話さないと、何を言いたいのかわからないだろ?」

と教えてくれたことで初めて知ったのです。

 

ようは叱られたわけですが、今であればその意味がよくわかります。

 

総合型選抜入試を受ける生徒であれば、小論文や面接対策で、文章の基礎を訓練するわけですから、社会に出てからすぐに役立ちますよね。

アドミッション・ポリシーを読むから

総合型選抜入試がいいなと思う一番の理由は、大学のアドミッション・ポリシーを読んで、本当に行きたい大学を見つけて応募するからです。

 

アドミッション・ポリシーとは、大学や学部がここだけは譲れないと大切にしている思いや考えの事です。アドミッション・ポリシーは、各大学のホームページに大体載っていますね。大学のアドミッション・ポリシーと自分の考え方に食い違いがあると、4年間を無駄に過ごすだけだと著者はいいますが、まさにその通りだと思います。

 

一般入試しかなかった僕らの時代、大学を偏差値だけで選ぶ。いわゆる偏差値をステイタスとして大学を選ぶ生徒が多かったと思います。

 

ですが、総合型選抜入試では、小論文や面接で、必ずアドミッション・ポリシーのことを問われるといいますので、学生も自分が本当に学びたい学校を探し受験せざるをえない。

 

僕はこれは総合型選抜入試の最大のメリットだと思っています。

指導教授の本を読むから

大学の志望動機では、よく「〇〇教授の授業を受けたいから」というのがあり、これは合格者の志望理由のベスト3に入るのだそうです。

 

ただし、〇〇教授の授業を受けたいのが志望動機なのであれば、当然〇〇教授の著書や論文を何冊か読んでおかないと、面接で突っ込まれますよね。だから読む。

 

どんな大学に入っていもやる気がでる本の著者・鷲田 小彌太氏は元大学教授でいらっしゃいますが、最低限、授業受ける前にテキストは読んで、知識や興味を持って臨むべき。とおっしゃっています。

大学教授の書く、特に論文はきっと高校生には難しいと思います。ですが、大学では論文を読み、論文を書くのが仕事だといってもいいくらいですから、大学に入る前に慣れておくことはとても大事だなと、僕も大学卒業後に思ったものです(苦笑)

 

総合型選抜入試で「この教授の授業を受けたい!」となれば素晴らしいことですし、教授の著書や論文も、わからないなりに自分で調べて読もうとなると思いますので、これも総合型選抜入試のメリットだなと思いました。

アドミッション・ポリシーは高校生になったらすぐにチェック

著者によれば、AO・推薦入試は、高2の春頃から準備をするのだと言います。

 

進学塾は世の中にたくさんありますが、総合選抜型入試を専門にやっている塾はまだまだ少ないでしょうし、またその訓練も学校でそうそうできるものはないと思うのですよね。

 

うちの子はのんびり屋なので、早くから総合型選抜入試の準備は、意識付けさせておきたいなと思いました。特にアドミッション・ポリシーは高校生になったらすぐに読んで、勉強したいと思える大学探しを始めるように話します!それぐらいしても決して早くはない。そう思いました。

 

あと高校1年2年で出来るだけ資格系はとっておくこと。娘の中学校なんて「資格は中学でとれるだけとっておきなさい」といわれています。高校になると資格をとっている時間がないんですってね。

 

時間管理ができる、準備を早くからして余裕をもって本番を迎える、これも社会人になっても必須のスキルなので、今のうちに身につけてもらいたいなと思います。

 

 

 

まとめ これからは間違いなく総合型選抜。早くから対策をすべし

本書を読んで、総合型選抜入試で、志望動機書やキャリアデザインシートを書くメリットが本当によくわかりました。特にアドミッション・ポリシーをしっかり読んで本当に学びたい大学を志望してくれるなら、親としても子を大学へ行かせる意味がある。と思いました。

 

著者は全ての受験生が志望動機書を書くべきといいますが、たとえ娘が一般入試を受ける事になっても、志望動機書は書くべきだと僕も思います。そのくらいメリットがあります。

 

このように、ますます総合型選抜入試はいいなと思うようになったのですが、学力を問わない推薦入試があるのならそれについては今も反対の立場です。指定校推薦が決まったら、授業中に寝ているとかだとね、やっぱり。。。

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本書のタイトルは「AO・推薦入試の黄本」なのですが、あえて総合型選抜入試に書き換えているのも、そういう意味があるのです。

 

ということで、ますます総合型選抜入試は目が離せないし、大学入試が劇的に変わる可能性があるので、親としても意識して早めに準備しておきたい。そして引き続き、大学入試改革について注視していきたいなと思っています。