少子化対策、子育て支援が俄かに盛り上がっています。国に先駆けて、東京都の小池知事が、18歳までの子どもに対して月額5,000円*1の支援を発表しました。また、矢継ぎ早に私立中学の10万円の支援も検討されているというニュースもありました。
子育てに優しい街で知られる兵庫県明石市は、市独自で児童手当を高校生まで拡充*2
また前回「異次元の少子化対策」について私見を述べた記事で少し触れましたが、大阪には月額1万円の習い事支援があります。地方自治体はこのようにスピード感をもって、少子化対策に力を入れるところが出てきました。
一方で、国の方でも、異次元の少子化対策の具体的議論がスタートしました。4月に行われる統一選挙のPRなんだろうなと思ってみていますが、それでも子育て支援をしていただけるなら、どの政党であれ歓迎で、応援したいなと思います。
さて、現在中学生まで支給されている児童手当を拡充するような話しを聞きます。みなさんは、例えば今の児童手当とは別に、月額5,000円支援があったとしたら、このお金はどうしますか?家計の足しにしようという人はいないでしょうけど、子どもの為に貯金しますか?
ちなみに僕は子どものために使いたいなと思っています。いえ、正確には子どもが自分自身のために使って欲しいなと思っています。
今国からいただいている児童手当は、子どもの将来のためにありがたく貯金させていただいているのですが、もしプラスアルファ支援をいただけるとしたら、このお金は、子どもの未来に投資するために使わせていただきたい。
なぜ、貯金しないで、投資なのか、今回は僕の持論を書いてみたいと思います。
僕自身、平凡なサラリーマンですが、「平凡ではない人」との差は、自分にお金を投資が出来たか出来なかったかによって生まれたものだと考えています。
僕は就職してから今までずっと氷河期を生きてきた経済成長を全く知らない世代です。お金を稼ぐのが難しい時代だから将来のお金のことが不安で仕方がない。だからお金を貯めてきました。
老後の資金が年金とは別に2,000万必要だといわれれば、2,000万円をコツコツいつまでに貯められるか計算したりもしています。
こうして僕は、お金を貯めるばかりでお金をかけて自己投資をしてこなかった。この事を痛烈に後悔しています。
もし僕が若い時に、自分自身に少しでも投資ができていたなら、経験値が貯まり、サラリーはもっと増えて結果貯金ももっと増えていたと思うのです。
よく子どもに失敗をしなさい。っていいます。子どもの失敗はお金がかからないので言いやすいのですが、少し大人になって冒険をしようと思うとやっぱりお金がかかる事があります。失敗するかもしれないけど、ここぞというところで投資できないと、失敗を価値に変えていくことは難しい。
もちろん、何でもかんでもお金をかければいいというものではありません。節度は必要ですが、お金の使い方は使ってみないとわからないし、経験値として貯まらない。
お金を使わないと見えない世界だってあるのです。
だから、僕が偉そうにはいえないのですが、こどもが成人する18歳までは僕がその他の大事なお金は用意しているのだから、自分のお金は自分で使ってみて経験値を貯めてしてほしいと思っています。
例えば、月額5,000円を支援してもらえるなら、この5,000円で自分が挑戦したい事にお金を投資してほしいのですね。ただし、欲しいものを買うのではなくて、勉強でもいいし、習い事でもいいし、自分磨きができることにお金をかけてほしい。
堀江貴文氏と落合陽一氏の共著「10年後の仕事図鑑」という本があります。
著書では、これからの時代は、「信用」がお金になるといわれているのですが僕はものすごく共感したんですね。お金を貯めるのではなく、信用を貯める。
クラウドファンディング*3なんかがわかりやすい例で紹介されていますけど、もうすでに今は信用にみんなお金を払う時代になっている。お金は信用ある人に集まるのです。信用って経験値が上がるとついてくる。
堀江貴文*4氏は、あり金は全部使え!って言っていらっしゃいます。お金の価値ってお金そのものに価値があるわけではなくて、人生を豊かに生きるための手段として価値があるという堀江氏の生き方っていいなと思います。
何か目的があって貯金するのはいいけれど、若いうちは老後のためにお金を貯めるようなことは考えないで自分に投資して、お金じゃなくて、信用や経験を貯めることを教えてやりたい。
投資することで、子ども自身に経験が貯まってそれが人生に活きることを実感してもらえたらいいな。
僕は東京都民ではないので、5,000円もらえる立場ではないんですけど、もしいただけるなら、子どもに自分のお金を自分に投資することを教えるのに使いたい。妄想ばかりで申し訳ないですが、そんなことを思っています。