最近の教育本で書いてあることの主流は、「好きなことを仕事にしよう」というものです。
僕の時代は「よい大学に入って、よい会社に入ろう」でした。それがどうでしょう?よい会社に入ったら安泰ではなく、もう終身雇用は難しいよという話です。
ただ、「好きなことをしよう!」と言ったって子どもに好きなことなんて見つかってないし、子どもの将来を考えたら、ある程度の学力は必要。親ならそう思って当然かと思います。
では勉強は必要なんでしょうか?不要なんでしょうか?
僕は本当に最近なんですが、進学校や塾はプラスアルファ、才能を見極める場所で、伸びると思えば伸ばしてやるものだという考え方に変わってきています。つまり伸びると思ったら伸ばしてあげる。そうでない場合は、無理強いしない。今日はそのことについて書いてみたいと思います。
中学受験は増え続け、過熱している
子どもの将来を思ってでしょう。少子化、コロナ禍にもかかわらず、8年連続で中学受験者数は増え続けているそうです。
かくいう僕も長女を中学受験をさせた一人です。でも僕自身は中学受験をしたことがなくて、中学受験素人。最初は長女をただただ難関中学へ行かせたいと思っていました。
だけど、娘は特に難関校に行きたかったわけではありません。特別に勉強が好きだったわけでもありません。学校のテストはよかったけど、学校以上の問題を解くことは好きではなかったし、難しいと感じていたはずです。
僕の気持ちに変化が現れたのは、小学6年生の時に、長女が勉強を楽しんでない事を冷静に捉えられた時です。そしてふと「難関中学でなくてもいいやん」と思えたのです。
勉強が特別好きでない子に大人でもわからない特殊な問題を無理に押しつける必要はないと思ったんです。
でブログタイトルのとおり、中堅私立中学に長女はかよっています。私立中学の魅力については、下記記事が参考になりますので、ご参照ください。
進学校や塾はプラスアルファ。才能があれば伸ばせばいい
進学校や塾も、一種の習い事なんだと思ったんです。
どういうことかというと、サッカーとかピアノとかと一緒。つまり絶対に必要なものではなくて、プラスアルファなんだと思ったんです。才能があればプラスアルファで伸ばしていけばいい部分。
サッカーやピアノが上手で夢中でやってる子がいます。でも、自分の子はいまいち練習もしないし、いつまでたっても上達しない。そんな場合、親として、大抵はその習い事はスパっと諦められると思います。
ただ勉強の場合は、なぜか諦められない親が多いと思います。
だけど、勉強も習い事と一緒。本来プラスアルファの部分なんだと考える。もし習ってみて、才能があれば伸ばせばいい。才能がなければ、無理に伸ばす部分ではないのかなと。
これからは好きなことを深堀、探究できるように
AIやVRや、ドローンとかロボットとか研究している人ってやっぱり楽しそうですよね。そしてもっと知りたいと探究しますよね。好きなことを頑張れたらきっと伸びますね。
勉強がただできるのと、好きなことを深堀、探究できるのとはまた意味が違う。ましてや好きで勉強していないというのであればもっと違う。
好きなことを極めていったら自然と仕事に繋がっていく。「10年後の仕事図鑑」という落合陽一氏との共著で、堀江貴文氏はいいます。
教育ジャーナリスト中曽根陽子氏も著書「成功する子はやりたいことを見つけている」
でこれから幸せに生きるカギは探究力だと言っておられます。
また、ひろゆき氏の下記記事も参考になります。
言われたことしかやっていない。言われたことしかできない。それだと子どもの強みにはつながらない。
同じ勉強でも、自ら進んで行動したり、探究していることがあるなら、それは子どもの強みになる。
勉強を否定しているわけではない。最低限の勉強が必要だと思う理由
かといって、勉強が得意でないから勉強をしないでいいというわけではありません。
最低限、学校の勉強は頑張るべきだと思っています。宿題をきちちんとこなす、教科書をしっかり読める。これはやっぱりいい。テストもいいし、英検などの資格もいいなと、最近特に思っています。
理由は勉強方法や目標に向かって計画をたてる力を養えるし、達成感を得ることで自信もつくからです。
そこで培った勉強方法や自信は、大人になってからの勉強に生きてくる。これからは大人になってからも勉強が必要な時代。リカレントが主流になってくる。勉強の仕方を磨いておけば、いざ探究したい時に生きてくる。
授業をちゃんと聞けて、教科書を読める子は大学も行ったらいいと思う。興味関心がある事に正しく時間を使える子なら、自分の興味を深掘り出来るし、大学へ行く意味がある。
進学校に行きたいだけの勉強に意味はない
受験のためだけや、難関校に行きたいがためだけの勉強や塾通いは今の時代、あまりそぐわないのではないでしょうか?
教育を消費者的な視点で見ている限り、「受験に有利な学校」「就職に有利な学校」という発想になり、結果的に子どもを優秀な労働者にするだけで終わります。日本や世界に影響を与える人は、「まだ見たことのないもの」を作る人です。
上記で紹介した記事でのひろゆき氏の言葉です。ただの労働者だって立派です。僕もそうだし最終的にそうやって生きてく子がほとんどだろうし。
けれど、子どもにはまだまだ未来があるんだから若いうちは自分が夢中になれるものを見つけて欲しいですね。人生一度きり。失敗してもいいから、一度は自分の好きな事を深掘りして欲しい。
もちろんそれが勉強なら親としたら最高です。けれど子どもが無理に勉強をしているようなら、勉強はそこそこでもいいよ、得意な事を伸ばしていけばいいよと声かけしてあげたいですね。きっと子どもも喜ぶと思う。
急がば回れじゃないですけど、結果的に子どもの幸せにつながるような気がします。人生のうちで一つも深堀できなかった父からの提言です(苦笑)