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大阪府の高校無償化に近隣府県の私立高校がNG!に覚える違和感

大阪府の高校無償化に近隣府県の私立高校がNGに覚える違和感

以前、大阪の高校無償化についての記事を書きました。

僕自身も古きものを新しきものに変える仕事を抱えているのでわかるのですが、改革をするときに、反対意見が出るのは当たり前で、反発も大きいものです。

ましてや、高校の無償化とすれば、僕の仕事とは比べ物にならない反発があり、プレッシャーも半端ないだろうなと想像できます。

そんな大改革である大阪の高校無償化案について新たな動きがありました。近隣府県の私学団体が大阪府の高校無償化参加を拒否するというニュースです。

なぜ近隣府県が反発しているかというと、大阪府の高校無償化は、大阪在住の生徒が近隣府県の高校に通う場合でも無償化されて、その費用負担は高校にいくからです。

大阪の高校無償化の仕組みにはキャップ制度が導入されています。

キャンプ制度とは、国と大阪府併せて生徒一人当たりの授業料を63万円まで補填し、それを超える授業料については、生徒ではなく学校が負担しなさいよというものです。

大阪府の私立高校は、公費負担が60万から63万に増額されたことで参加を了承したとの事ですが、63万円を超える授業料を設定している高校は、大阪では97校中27校とまだ少ない。一方で、近隣府県の私立高校で63万円を超える授業料を設定している高校は、下記の表のとおり特に京都では数多く存在し全体では50%近くになる。1

各府県の授業料63万円を超える学校数(全日制)/大阪からの生徒数
・京都府 39校中31校 / 3350人
・兵庫県 51校中10校 / 1716人
・奈良県 15校中10校 / 1932人
・滋賀県 11校中 7校 /255人
・和歌山県 9校中 0校 /1089人
 合計 125校中58校 / 8342人

参照:Ytv news

こうなると、他府県の私立高校は、他府県の生徒から徴収した授業料を大阪から通う生徒の授業料にまわす形となり、不公平だということを主張している。

一見正論のように聞こえます。でも、です。今回はなぜこんな事になったのか根本を考えてみたいと思うのです。

目次

大阪府の高校無償化に近隣府県の私立高校がNGに覚える違和感

大阪府の制度だから仕方がないのでは?

まず、近隣府県の私立高校が、大阪府の高校無償化に反対なのであれば、大阪府のこの仕組みには参加しないというのは仕方ないと割り切るしかないと思うのです。

だってこの制度は大阪府の制度なんですから。

この制度で近隣府県が参加拒否した場合は、大阪府から近隣府県の高校に通いたいのであれば、費用は保護者が負担しなければいけないですし、近隣他府県の高校はそれによって、大阪から通う生徒は減るかもしれませんが、それは仕方がないのかなと僕は思います。

吉村知事もこの制度に参加するかどうかは任意だとおっしゃっている。

どちらが悪いということではなくて、これは大阪の制度なのですから、他府県からすると関係がないし、大阪府在中の生徒も近隣府県の学校に通いたいのであれば、大阪とは制度が違うと認識するしかないと思うんですね。

国がやらないから大阪府がやった。結果、格差が生まれたのでは?

でも、なぜこんな事で揉めるのか?って思う。僕はやっぱり国の教育改革が進んでいないのが問題だと思うし、不満があります。

僕は何としても日本の未来のために、教育投資は欠かす事は出来ないし、無償化は必要だと思ってますから、国が率先して動いて、全国で高校無償化を法制度化してほしいと思っていました。なんなら異次元の少子化対策でやって欲しかった施策です。

大阪の吉村知事も教育無償化は国にやって欲しいと言われていますから、国がやらないから大阪からやるということだと思います。

大阪だけの制度になるから他府県の生徒から見たら不公平になる。国が動かないから、自治体が独自に動いて、結果、住んでいるところによって不公平がでる。

僕は国が教育に対してリーダーシップをとって欲しいのに出来てない事に大きな不満があります。

公立高校に魅力がないから私立高校でもめるのでは?

更に僕が不満に思っている事は、公立学校の改革が長年進んでいない事です。

今回は私立高校の助成金の話ですが、そもそも公立高校の魅力がないから私立高校でこんなに揉めるのだと思う。

今の公立高校に魅力的な学校が少ないから、そこから溢れた子がみんな私立高校に行きたがる。うちの子が中高一貫校に行ったのも私立中学に魅力を感じつつも、公立に不満があったから。

公立に行きたくないから私立高校という人はものすごく多いと思うし、こうやって騒ぐのですけど、僕は長い間、公立高校が魅力的でないのが、問題なんだと思っています。

ほとんどが公立高校に行くのだけれど、より魅力的で最先端の授業を受けたい方は、私立高校へ自費で行ってくださいというのが本当は一番自然でいいのかなと思うのです。  

であれば、ここまで高校無償化で揉める事はないと思うし、私立高校にもここまで負担を強いなくてもいい。

今は私立中高一貫校の生徒の青田買いで益々、優秀な生徒が公立高校に集まりにくくなっています。公立高校は変わらなければますます空洞化していくと思います。

例えば、僕は中学から進学コースと普通コースを分けて、公立も多くを中高一貫としてほしいと思っていますし、高校からは進学以外の多様なカリキュラムを選べるようにして、受け皿も広げてほしいと思っています。

好例でいえば麹町中学のような改革が公立高校には必要でしょう。

少子化で生徒も少なくなるのですから公立校は人気のない学校は統廃合する。そして進学実績にこだわらず、多様なコースを設けて基礎学力のある生徒は皆受け入れてあげたらいいと思う。その上でクラスをグレード分けすれば良い。

よくわからない評価基準の通知簿で受けられる高校が決まるのも保護者が公立高校を避ける一因ですので撤廃する。

公立高校は私立高校の真似をするのではなくて、公立高校ならではの魅力的な高校への改革を推し進めていくべきです。でないと経営努力を続ける私立高校ばかりに優秀な人材が集まるように思います。

以前、自民党総裁を決める討論があって、結局岸田さんが総理になられたのですが、その時に教育改革について河野大臣が、「公立の学校をよくしていく」みたいなことをさらっと言われたのですが、ほとんど注目されませんでしたが、僕はそのとおりだなって思って聞いていました。

公立高校進学が当たり前であるならば、大阪府の高校無償化でここまで揉める事はなかったのではないか?僕は本当にそう思っています。

今回の私立高校が無償化にNGというニュースを見て違和感を感じたのは僕だけでしょうか?

  1. 大阪の生徒の授業料を他府県が負担?-Ytvニュース ↩︎
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