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「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」とは、総合型選抜入試の事?これからの大学入試を考えてみよう

勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法

大学入試が大きく変わろうとしています。今までは、一般入試で合格を勝ち取るのが大学入試でしたが、昨今、一般入試で入学する学生の割合は50%を切っている。

一般入試で入学しない子は、総合型選抜、学校推薦で入学しており、今後もその割合は増えると言われています。大学入試は今確実に変わってきています。

一方で大学へは入学したものの中退する学生の数は増えているそうです。大学は僕が学生だった頃よりも入りやすくなったかもしれないけれど、卒業するのは難しくなっているようにも思う。

子どもが大学で学びたい事があるのなら迷う必要はありませんが、子どもが大学で学びたい事が特にない場合、本当に大学進学は正なのか?

その答えを求めつつ今回読んだ本が、「勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法」という本です。

この記事を書いている人

くろちゃんパパ

  • 思春期の娘二人(小学生、中学生)のパパ。
  • 子育て本、教育本を100冊以上読む。
  • 娘が生まれた時からずっと子育てに関わり、娘たちと今も良好な関係を築く。
  • 長女の中学受験の勉強に毎日付き合い、中高一貫校の合格を親子で勝ち取る。
  • 勉強だけで優劣が決まる今の教育に疑問をもち、未来型の教育に関心を持ち勉強中。
目次

勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法の紹介と著者のプロフィール

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竹内 健登氏

総合型選抜指導のプロ。東京大学工学部卒。自身の受験時は倍率35倍の東京工業大学の特別選抜入試にも合格し、公立大学にダブル合格した。総合型選抜・公募推薦の専門塾ホワイトアカデミー高等部を経営。(著書発行時)

これからの大学入試を考察してみる(書評)

今までは大学入試といえば、塾や予備校に通いながら、一般入試で合格を勝ち取るのが当たり前でした。ですが、上述したとおり、一般入試で大学へ入学する生徒は年々減少していて、総合型選抜や学校推薦で入学している子の割合が増えているのが現状です。

ネットでは学力試験がない推薦入試を批判する声も多いですが、時代は確実に総合型選抜や公募推薦型の入試が主流になりつつある。これは紛れもない事実です。

本書は、勉強が苦手であっても、これからは総合型選抜や公募推薦で難関大学へ受かれるんだという少し塾の宣伝も入ったような本ではありますが、なぜ総合型選抜がこれからは主流なのかというのがとてもよくわかる本です。

これから子どもの大学進学に関わる親であれば、一読しておいて間違いない一冊かと思います。

なぜ難関大学へ行く必要があるのか?

これからの時代は、「いい大学へ入るだけでは成功しない」

僕が読んだ子育て本、教育本の多くにはこう書かれています。ですが、現実はまだまだ学歴社会なんだということが、本書を読めばよくわかります。

本書では、企業がどの大学の生徒を採用するのかをSグループ、Aグループ、Bグループ、Cグループと分けて分析していますが、ホワイト企業、大手といわれる企業のほとんどが、SグループやAグループといった国公立大学や有名私学から採用しないことがよくわかります。いわゆる学歴フィルターの存在を生々しく紹介しています。

難関大学に行けば人生成功というわけではないけれど、難関大学に行かなければなかなか大手企業には入れないのは事実。

多くの子育て本の、「難関大学や一流企業では幸せになれない」説を鵜呑みにせず、冷静に社会のニーズを知るためにも一読の価値があると思います。

就活の試験と相似する総合型選抜入試

一方で、いい大学へ入ることを目標にした大学受験では、就職で苦労することもどうやら間違いないようで、ここが僕らが経験してきた大学入試や就活と違うところです。

今、企業が求めているのは、思考する力があり、未知の世界を切り開いていく力がある子。これは大学に受かるためだけに勉強してきた子では発想が難しいのだと本書では指摘し、むしろ総合型選抜であったり公募推薦で大学で何を学びたいかをPRする入試こそが就活の試験と相似しているといい、総合型選抜をおすすめする理由だといいます。

総合型選抜入試については僕もこれからトレンドになるなと思っているので、就活時に効いてくるといわれると同意です。

総合型選抜はいい。けれど目標もないのに大学へ行く意味があるのか?

けれどもです。僕も娘が大学で何か学びたい事があるだろうか?と想像するのですが、これが結構難しい。大学や社会が求めるアカデミックな内容を高校生の段階で学びたい、探究したいという子はあまりいないのではないか?と思うのです。

日本の場合、高校と大学では学問の内容があまりにも乖離しすぎていると思うんです。

本書には、大学のアドミッションポリシーに対して、志望動機や活動実績の例文が書かれているのですが、これほど模範的な志望動機を書ける高校生がこの日本に果たして何人いるだろうか?と思いました。

そう思うと、大学が求めている学問を探究できる子というのは勿論いるんだろうけれど、少ないだろうな~というのが僕の感想です。

そうなると、大学で学びたいことが今なくても、これから学びたい事を探すということになってきます。大学に行きたいから受験勉強をしていた時代から、大学で何を学びたいかを勉強する時代になってくるということです。

でも僕はこれはこれで意味があると思います。ただ大卒資格がほしいだけで大学に行くよりも、大学にはどんな学問があるのかを調べて、その学問を自分が学びたいのか考えて、総合型選抜入試を受ける方が、大学へ入学する動機としては意味があると思います。

今は大学も卒業しにくくなっている

そうやって何とか大学へ通うようになっても、今度は、大学が卒業しにくくなっているようです。

大学には簡単に入れても卒業を難しくしたほうがいい。という話があったかと思いますが、今の大学、意外に卒業が難しくなっているようですね。

下記記事では、大学進学者の8人に1人が辞めていると書かれていますが、一般入試、指定校推薦関わらず、中退する学生が増えているそうです。

実際、僕のまわりにもアルバイトくんで大学を中退した子を知っていますし、意外に大学を中退する子って多いのだなと思っていたところでした。

本書でも、大学の就職率にはからくりがあって、実際の卒業率は大学が発表しているものよりもずっと低いことを紹介しています。

※就職率は本来は、「就職者総数」÷「卒業者数」です。しかし大学の中には、「就職者数」÷「就職希望者数」で計算していることがある。就職を希望しているものを分母にすると、就職を希望していない学生は対象外になるため、就職率はあがります。1

また例え難関大学に入学しても、いわゆる一流企業に就職できる子の割合は、2割から3割ということでしたので、確率はあがるが、難関大学へ入学しただけで、一流企業に就職できるわけではないということもわかりました。

そう考えると、大卒という資格が欲しいだけの入学では、大学入学後は厳しい現実が待っている。というのは間違いないといえるかもしれません。

まとめ。それでも大学入試は総合型選抜中心がいいと思う

以上のことから、今後は大学へ受かるためだけに勉強する受験方法は減少していくのは間違いないといえると思いますし、益々、総合型選抜入試や公募推薦といった大学で何を学びたいかをPRする入試方法が増えていくと予想できます。

ただ上述しましたが、日本の中学高校では今なお、受験のための勉強が大半であるので、大学が求めるアカデミックに思考できる人材はそんなに多くないと思います。

アメリカのように学生時代にボランティアをしたりといった事も日本でまだ根付いていないと思いませんか?

だから、僕は学びたい事がないのなら大学へ行く意味がないというのも言いにくいし、綺麗ごとをいわず大学へ行ってからでも学ぶ喜びや意義を見つける子がほとんどなんだと思うと選択肢を広げる意味でも大学へは行っておいたほうがいいのではないかとも思います。

ただし大学へ行くには、総合型選抜入試のほうが絶対いいと思う。

大学の講義を理解できるだけの基礎学力が必要であるというのはほとんどの大学のアドミッションポリシーに書かれていますので、基礎学力は必須。そのうえで、その大学では何が学べて、それに対して自分は興味関心があるのか、また探究したいと思えるのかを、大学に入る前に調べておくというは、大きな価値があると思うのです。

ゴールを大学とするのではなくて、社会に出るまでをイメージできる。それが総合型選抜入試のいいところかなって今は思っています。

  1. 就職率100%が就職に強い大学?数字のカラクリに騙されるな ↩︎
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