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私立中学の英検取得率 実績には注意。すでに小学生で英検取得組も多い

僕には二人の娘がいます。長女は2021年の受験組で、今は私立中高一貫の中学に通っています。私立中高一貫といえば特に英語教育には力を入れているところが多く、中学3年の時点での英検取得率を発表していたりして、各校、英語教育に関してはしのぎを削っています。

そんなわけで、私立中高一貫校に子供を預けてさえおけば、きっと英語は自然とペラペラになるもんだと僕は信じておりました。

しかし、それは大間違い!だと、特にこれから中学受験される方には、お伝えしておきたい。今回は、私立中学の英検取得率に関して書いてみたいと思います。

目次

すでに小学生で英検取得している子が英検取得率を稼いでいる

一番の誤算だったのが、各私立中高一貫校の英検取得率。ここを僕は大きく見誤っていました。この英検取得率ですが、すでに小学生の段階で英検を取得して入学してくる子が一定数いるんだということに、受験時には気が付きませんでした。

例えば、中学3年の時点で、英検準2級取得率が20%の中高一貫校があったとしましょう。

「中1から英語はじめて、中3で英検準2級!今はオンライン英会話もあるから、進んでるよね~。さすが私立中高一貫校はすごいね」

と僕のように素直に信じてはいけません。

入学者の中に、すでに英検2級を家庭学習で取得してきている子が何人かいたりします。2級とはいわずとも、3級、4級と取得してきている子たちなら大勢いたりします。

ですので、うちの子のように、小学生時代

  • 受験勉強(国算理社)だけをしていた子
  • 学校の簡単すぎる英語しか勉強していない

って子とは、スタートラインがそもそも違うのです。

英検受験の低年齢化で、私立中学での英検取得率は益々あがる!

中学生の長女の英検の試験会場についていくと、英検受験者の低年齢化が目立ちます。小学生だろうと思う子の数が明らかに多いのです。

小学生の低学年だろうという子も、少なくはない印象。それだけ小学生で英語を勉強している子が多いのでしょう。

↓英検の低年齢化が進んでいる

では、英検取得の低年齢化の背景はどこにあるのでしょうか?

学習指導要綱が改訂されて英語チャレンジが増えている

2020年から学習指導要領が改訂されて、小学生の英語の授業が充実することになりました。

具体的には

従来、小学5、6年からスタートしていた外国語活動は、小学3,4年生に前倒しされ、小学5,6年には週2回程度、英語が授業して行われ、教科として扱われるようになりました。

つまり現時点でも、英語の授業は小学生で強化されています。その子達が英検にチャンレンジしようというのは自然な流れでしょうし、小学生の英検取得率があがるのはもちろん、こうした子達もすでに中学受験をして中学に入学しているわけですから、中学での英検取得率も自然と高くなる傾向があるはずです。

家庭学習でも英語が手軽にできるようになってきている

学校の授業だけで英検が簡単に取得できるかというと、それはまた違うと思います。学校教育は今も一斉授業ですから、そう簡単に英検を取得できるレベルの授業が行われているとは考えにくい。

ですが、学校外学習はかなり充実してきていると感じます。

公文も英語にはかなり力を入れていると聞きますし、通信教育でも、我が家の次女がやっているスマイルゼミなんかも英語学習はかなり充実しています。

今後もこの流れは加速していくと予想され、小学生の間に英検を取得する子の割合も比例して増えていくことでしょう。

注意!私立中学の英語の進度は速い。ベースがないとついていけない

私立中学入学時に、英検を取得していない子が苦労するのが、英語授業進度です。私立中学は、できる子に合わせて授業が進むと考えていいでしょう。ゆえに英語のベースが出来ている子が多いクラスの場合、その進度はかなり速いと想像できます。

僕の時代は、(かなり古いですが)

I  MY  ME  MINE

YOU YOUR YOU YOURS

SHE HER HER HERS

・・・

というのを何度もリピートして覚えさせられましたが、そういったことも飛んで(それとも娘が理解できず)授業が進んでいたようで、家で、

「ME」って何?

となった時は正直焦りました。

僕が娘の英語の遅れに気が付いたのは、初めての中間テストでした。(それまでは、かなり英語上達したんだろうな~と楽しみにしておりました)

それから、どうしたら娘の英語の遅れを取り戻せるかを考えた結果、夏休みからラジオ英会話「基礎英語Ⅰ」を始める事にしまして、今ではクラスでも上位の成績をとるまでになりました。

しかしそれが学校のおかげかというと、正直学校の授業だけでは厳しかっただろうなというのが僕の印象です。

英語力の差はますます開いていくと予想する

誤解を恐れずにいうと、私立中学の英検取得率は、純粋な中学の実績ではない可能性が高い。みんな家庭学習を頑張っている。プラスαで学校という感じがします。

少なくとも、僕のように

「この学校は英語の授業も多いし、塾に行かなくても子どもの英語力を伸ばしてくれる」と信じない方がいい。

それでもオンライン英会話を導入したり、英語の授業は公立よりも多く、全員ネイティブの授業だったり、私立ならではのメリットもたくさんあります。しかしこれらは、ベースの英語力があってこそ。

もしこれから中学受験される場合、そうですね。我が家が今からやり直せるなら、中学合格後、入学1ヶ月前に、ラジオ英会話で勉強させておくかな?それくらい、私立中学入学後の長女の英語には苦労しましたので、体験談としてお伝えしておきたい。

さて今後ですが、英語力は家庭学習に力を入れている子とそうでない子の実力差は益々開いていくものと思われますし、実際に、今中学で英語の学力差はかなり開いているようです。

少なくとも私立中学の場合、僕の体験からも、家庭学習で英語力のベースを鍛えてから授業には望んでほしいなと思います。

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