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教育無償化を各党がうたう衆議院選挙。本気で教育改革を推進してくれる党はどこか?

2024/10/27本日は、衆議院選挙です。各党、色々な主義主張をされていますが、どの政党も、高校無償化は賛成。ここまで全政党が賛成する政策もなかなかないと思います。つまり、どの党が与党になったとしても、高校無償化については、法案はすんなり通る。そう思ってよいのですね?と問いたくなりますが、期待しましょう。

さて、高校無償化については各党賛成ですが、教育無償化というところまで幅をもってみてみると、各党少しずつ政策が違います。特に注目したいのが、高校以降、つまり大学や専門学校の無償化についての政策です。

子育てをしていて実感するのは、大学や専門学校にものすごくお金がかかるという事です。高校無償化はそういう意味で本当に助かりますが、その先もっとお金がかかる。この高等教育の無償化について各党がどう考えているのか、さらにその政策は実現可能なのかについて、今日は記事にしてみたいと思います。

目次

各党の、高等教育の無償化政策

ここからは高等教育の無償化に絞って、各党のマニフェスト、政策を紹介していきたいと思います。また各党の政策について、あくまで個人的な感想にはなりますが、私が思った事をコメントいたします。

日本維新の会

日本維新の会は、教育無償化をずっと言い続けている政党で、それは高校のみならず、大学や大学院まで所得制限なく、全ての教育を無償化するというもので、一番力を入れている政策だといってもいいと思います。教育だけでいえば、維新はよく考えていると思います。それが、大学・大学院については、「改革と合わせて」という条件付きになっているところがいいです。ここの改革案が具体的ではないんですけど、おそらく今の大学はボーダーフリーといわれる大学を含めて多すぎるのでそこを再編するのだろうと思います。

個人的には、日本維新の会の教育無償化が一番理想に近いと思います。理由は、大学改革がセットになっているところです。無条件で大学無償化をすると、大学に遊びにいくだけの学生が大量に増えます。それでは形だけの教育無償化で、国の利益に全くつながっていかないと思います。そういう意味で日本維新の会の教育無償化は、大学改革がセットになっているというところが、よく教育を考えているなと思う点です。

日本維新の会のマニフェストを見る

自由民主党

一方で与党である自民党は、「大学・高専などへの進学を希望する全ての若者が、自らの夢を実現できる社会にするため、高等教育化を大胆に進めます」という実に曖昧な表現なので、具体的に優先的に進む政策かどうかは少し疑問が残ります。

与党である自由民主党の教育改革は注目をせざるを得ません。それだけに非常に抽象的な表現が気になるところですが、大胆に進めるといっていることも事実ですから、自民党と与党連立を組む公明党を中心に、野党にもプッシュしてもらって、なんとか教育無償化をさらに前に進めていってほしいと切に願います。

自由民主党のマニフェストを見る

立憲民主党

立憲民主党は、もう少し具体的です。国公立大学の授業料を無償化し、私立大学や専門学校は国立大学の授業料と同額程度の負担軽減を行うというものです。具体的な内容があるのと、大学だけでなく専門学校にも踏み込んだ政策であることは素晴らしいなと思います。

国公立大学の無償化さらに、さらに同額で私立大学や専門学校の負担軽減というのは政策が具体的ですし、個人的にはなかなかよい政策だなと思いました。大学だけでなく、専門学校にも踏み込んでいるところも、大学が全てではないと思っている家庭にとって、子どもの選択肢が広がるので非常に評価できるところだと思います。

立憲民主党のマニフェストを見る

公明党

公明党は、「家庭の経済的事情に関わらず、希望すれば誰もが大学等へ進学できるよう、給付型奨学金と授業料等減免を特に負担軽減の必要がある多子世帯や理工農系の学生などをはじめとして、中間所得世帯まで拡充します。」とありますが、中間所得世帯まで拡充の部分が具体的ではなく、実現性という意味では少し不安が残る内容です。

自民党と連立を組む政権与党である公明党。教育無償化に絞ってみてみると、やや力強さが足りない印象です。多子世帯や理工農系の学生への授業料減免を実現し、それを中間所得世帯まで拡充するというところも、大学に限った施策になるのかな?というところも私としてはマイナスの印象でした。

公明党のマニフェストを見る

国民民主党

この選挙で最も勢いがあるといっていいのは国民民主党です。年間5兆円規模の教育国債を発行するとはあり、さらに奨学金返済免除をうたっているのが特徴です。専修学校、高等専門学校、大学、大学院の授業料を減免、近い将来、返済不要の給付型奨学金を中間所得層に拡大するといったような文言がマニフェストにあります。

国民民主党の教育無償化はどちらかとういうと高校までの無償化はより具体的なので、決して力を入れていないというわけではないです。他、減税など国民に寄り添った政策が多いので、大学や専修学校、高等専門学校の授業料の減免は大いに期待したいなと思うところです。

国民民主党のマニフェストを見る

日本共産党

日本共産党は、学費無償化は、国際的な流れだといい、第一歩として、ただちに授業料半額、入学金0、奨学金返済の半額免除、給付中心の奨学金の創設などをうたい、これらを大企業への優遇税制の見直しで財源を生み出すと主張しています。

日本共産党は、与党を厳しく追及するといったところ、国民の不満をぶつけてくれるといった印象が強いです。教育無償化についても当然財源が必要で、それを与党が進めてきた大企業優遇税制の見直しで実現するというのは共産党らしい切り口かなと思いました。ただ、政策実現には、与党に入る、もしくは与党と協力して実現していかないといけないので、本当に政策が実現可能なのかどうかというところだと思います。

日本共産党のマニフェストを見る

れいわ新選組

れいわ新選組は、OECD諸国の中でも最低水準の教育予算を倍増し、大学院までの教育無償化を実現する。あと、大多数が高校に進学する現在、高校は希望者全入にする。最低でも公立高校の定員内不合格はなくす。というのも面白いマニフェストです。

れいわ新選組の政策は非常にわかりやすいです。教育無償化の政策も個人的にはわかりやすくて大好きです。大学院までの教育無償化、さらに高校は全入にする。いいと思います。ただ、無償化するとか、全入にするというのもいいですけど、大学なら大学をもう少し整理したほうがいいと思いますし、高校は公立高校の復権を考えるとかもう少しひねった政策だとなお良かったなと思います。

れいわ新選組のマニフェストを見る

まとめ 各党、教育には力を入れてくれそう。ただスピード感をもってやってほしい

各党のマニフェストを教育無償化に絞ってみていきました。どの政党も教育無償化の拡充を考えているのは間違いありません。ただ、これをどのくらいのスピード感でやってもらえるのか?というところです。

僕は各政党は、マニフェストに書いている党もそうでない党もありますが、基本的には、大学改革とセットを考えているのだと思っています。つまりボーダーフリーの大学、学ぶつもりもないのに大学に行き、その学費が無料だという安易な無償化については慎重になっている。税金を使うことになるので当然の事だと思います。

なので、大学改革をセットで考えている政党、また、専門学校を含む高等教育の無償化、このあたりをセットで提案している政党が、本当に子ども達の未来を考えた教育無償化を提案していると個人的には思っています。

ただいずれにせよスピード感が大事です。選挙はいいことをいっておいて、大学改革が進まないから、高等教育無償化もなかなか進められない。ということであれば本末転倒です。

失敗もするでしょう、批判もあるでしょう。けれど、まずはスピード感を持ってやってくれそうな党。より具体的な案を提示している党が、本気で教育無償化を考えてくれている党だとも思いますし応援したいですね。

さて、本日の結果と、それ以後の教育改革に注目です。

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