
子どもの勉強も大事だけど、もっと親がしなければいけない大事な教育ってたくさんあります。その中のひとつは、金融トラブルに巻き込まれないように教育すること、そう!お金の教育の話です。
これまで何度かお金の教育について書評、記事を書いてきましたが、今日はもう少し踏み込んで子どもに身につけさせたい金融リテラシー、投資の話と題して、記事を書いてみたいと思います。
なぜ今、子どもに投資の話なのか?
国が投資を推奨しはじめた!
僕たちが子どもの頃は、「お金は(銀行に)貯金しなさい」という時代でした。金利も高かったし、より利率で運用ができました。
しかし、どうでしょう。今の銀行の利率は雀の涙もいいところ。預けていたって、まぁ1円も増えないという表現も決して誇張ではありませんね。多少インフレに触れたって銀行の利率が大した事ないのは変わりません。
そこで政府は資産運用としてつみたてNISA、IDeCoなどを推奨しはじめました。投資して自分で資産を増やしないという事です。
つみたてNISAは若くから始めるとよい制度だと僕は思います。僕の年齢、というと年齢がばれてしまいますが(笑)あまり歳をとってからだと複利の効果が少ないので、いくら、つみたてNISAだといっても大きなリターンは得られませんし、若い時からコツコツやるのがいいと思います。
※今回は子どものお金教育がテーマなので、つみたてNISAについての説明は割愛します。
他にも投資には大きなリターンを得られるものもあります。ただし、投資にはリスクがつきもの。ハイリターンであれば、当然ハイリスクでもあります。
今、巷で話題になっている仮想通貨、ビットコイン、暗号資産うんぬん。これらはハイリターンかもしれませんが、ハイリスクで変動が大きく、下手すると大損をしてしまうこともある。
投資は正しくすれば、お金を増やすことができますが、道を外すととても怖い。だから子どもには投資についても、しっかりと教えておかなければいけない。
高校で金融リテラシーを身につける授業がはじまる
昔なら一生縁のない話だと言えたかもしれませんが、投資の話は、今や子どもが必ず耳にする話になってきている。というのも親が教えなかったとしても、高校の家庭科で「投資」を習うのです。
2022年4月の成人年齢の引き下げによって、18歳から親の同意がなくとも、クレジットカードを作ったり、ローンを組んだりできるようになりました。金融リテラシーを身につけるのが急務ということで、高校生にも金融教育が行われる事になりました。
金融リテラシーとは「お金に関わる情報や知識を正しく理解、読み解き、判断できる力」です。
↓金融教育の内容については下記記事が参考になります。
このような金融リテラシーを身につける為の教育を高校でしていただけるのは素晴らしいことだと思います。上記資料の目次は
- 家計管理とライフプランニング
- 使う
- 備える
- 貯める・増やす
- 借りる
- 金融トラブル
となっており、いずれも大事な項目ですが、「貯める・増やす」、「借りる」、「金融トラブル」このあたりはもっと掘り下げて家庭でも教えておきたいなと思いました。
これが今回僕がこの記事を書いたきっかけです。
僕がどうしても!子どもに教えておきたい投資の話、お金教育
特に投資については正しい知識をもってやらないと危険です。僕は投資の素人です。そんな僕が子どもにお金の話ができるのか?と思われるかもしれないけど、お金の基本は教えられると思います。
1.投資は失ってもよいと思えるお金でやる
子どもに投資の話をするとき、もっとも教えておかなければならない大切な事、それは投資は失ってもよいと思えるお金でしかやってはいけない。という事だと思っています。
投資に元本保証はありません。リスク(損をすること)があるからこそ、リターン(儲かること)も通常の銀行預金よりもよいわけですね。
損をすることがあるのだから、「損をしてもいい」と許容できる範囲のお金でやることが大事です。極論、投資したお金が0になっても動じない、その金額だけでやりなさいということは教えたい。
2.投資は長期間つみたてが基本
投資といっても、色々な種類がありますね。株式もあれば、先に書いた通り、ビットコインや暗号資産、FXといったものもあります。
けれど、初めて投資するなら投資信託、一択。しかも、長期間コツコツと積み立てることです。つみたてNISAなど国が推奨している制度を有効に使うのがいいですね。
「複利」っていう仕組みがあって、アインシュタインが「複利は人類最大の発明だ!」と言ったくらい、複利はお金を増やすすごい仕組みなんだよっていう話と、
一攫千金ではなくて、長期間コツコツ複利で運用するからそれが大きな金額になるんだよっていう話は、ぜひ教えておきたいですね。

3.儲け話はうそ
「この投資、すごく儲かるよ」とか、「今のうちだよ」とか、「あなただけ」とか、おいしい話は、嘘であると、きっぱり教えておきたい。
儲け話はもちろんの事、投資に元本100%保証もありません。100%保証といわれたら、これも嘘だと教えておきたい。
お金があるところに悪い人が集まってきます。万が一ですが、子どもが金持ちになったら、そこに必ず悪い人が群がってくるよと。その時に、自分のお金を他人に預けたりしない。
心配性だといわれても教えておきたい。
4.リスクは分散させる
リスクを分散させる考え方は、仮に投資をしないのだとしても教えておくといいと思います。
投資なら、例えば米国株が堅調だからと米国株だけに投資をしていたら、米国がこけた場合、そのお金は一気になくなります。でも、リスクを分散して投資していたら、その損害は最小限に抑えられる。
このリスク分散の考え方は投資の世界では当たり前だと思うんですが、投資に限らず人生の色々な局面で役に立つ考え方です。
5.お金が全てではない
最後に、お金が全てではないよという話をしておきたい。人生、お金を中心に考えるとおかしな話にすぐに騙されてしまうし、お金に呑まれてしまう。
お金というのは元々は、物々交換の便利な道具として生まれたと言われています。自分にとって必要なもの(ニーズ)と交換するための道具です。
欲しいからといって欲望のままにお金を使っていたら(ウォンツ)、本当に必要なものが買えなくなりますが、自分にとって本当に必要なものをよく考えて、そのためにお金が使えればきっと人生は豊になる。そんな素敵な道具がお金。
お金をただもっているだけでは何の価値もない。このことは教えておきたい。
僕が子どもに読ませたいお金の本
子ども向けのお金の本、何冊か読んだんですが、ダントツにお金についての話がわかりやすく、中学生におすすめの本は、投資家の村上世彰氏の著書「いま君に伝えたいお金の話」です。

物言う株主「村上ファンド」といえば、あまりいいイメージをもっていない方もいらっしゃるかもしれませんが、今、村上氏は、N高等学校で投資部の顧問をされるなど全国で、子ども達に投資やお金の話を教える活動をされています。
その村上氏の中高生向けに書かれた本は、必読です。
まとめ 子どもに金融リテラシーを身につけさせよう!
投資は決して悪いものではありません。むしろ、僕たちの子どもたちにとっては、投資は人生を豊かにするための素晴らしい手段となるかもしれません。また、金融リテラシーが優れている人は、そうでない人と比べて年収や資産が高い傾向にあるといいます。
ただ、日本ではまだまだ投資はなじみが少なく正しく身につけるのは難しいのも事実。子どもが投資トラブルに巻き込まれる可能性も考えて、今からお金の事は教えておきたい。
スキーは、慣れたころが一番怪我をしやすいから気をつけなさいとよくいわれますが、投資もきっとそうでしょう。
「投資って簡単に儲かるやん!」
最初は少し儲かるかもしれません。そんな心のすきを見せたら大けがにつながります。
心配性かもしれませんが、子どもに金融リテラシーを身につけさせることは親として何としても頑張りたいですね。
↓子どもを犯罪から守る!「いかのおすし」も教えておきたい。いかのおすしについては、育児猫さんのブログが参考になります。