中堅 私立中学でもいいんじゃね?

教育本と子育て本の書評と、中学受験と長女が通う中堅私立中学の魅力を発信。娘たちの幸せ追求ブログ。

【子育て本 書評】未知に勝つ子育て AI時代への準備を読んだ

とにかく後悔しない子育てをしたいと思っています。自分の子育てに信念を持てているわけではありませんが、とにかく後悔しないように全力で子どもと向き合う日々を過ごしています。

 

しかし、

  • あまりに親が子育てに力を入れるあまり、親依存の子に育ってしまうのではないか?
  • 子育ては放任主義の方がよいのではないか?

ふと考えることがあります。そんな僕の不安を吹き飛ばしてくれる本を今日はご紹介したいと思います。

 

未知に勝つ子育て」アグネス・チャン氏の著書です。

 

未知に勝つ子育て 著者のプロフィール

未知に勝つ子育て~AI時代への準備(2019/4/16 株式会社小学館)

アグネス・チャン氏

1955年、香港生まれ。1972年「ひなげしの花」で日本歌手デビュー。上智大学国際学部を経て、カナダのトロント大学(社会児童心理学)を卒業。1989年、米国スタンフォード大学教育学部博士課程に留学し、1994年に教育学博士号を取得。長男、次男、に続き、三男も母校スタンフォード大学に合格して話題となる。

未知に勝つ子育ての要点ポイント(書評)

勝負師になる覚悟

著者の子育てに対する想い、熱量は、本当にすごいです。「この方の子育てに対する想いには到底かなわないな~。」本書を読むとそう思います。

 

著者の子育てには信念があります。

 

子育てとは、親が子どもを幸せにするために、未知に向かって賭けをする行為

 

教育の主導権は親がもち、決して学校や塾など他人に渡してはいけない。そして運を天に任せるのではなく、親が信念をもって、子を導くべき。

 

そう強い気持ちをもって「王道」といわれる子育ての方法ではなく、自分が信じる子育てに賭けてこられた著者。まさに勝負師!そして結果を出された。本当に尊敬します。

 

子は勝手に育つ?いえいえ、親が全身全霊、子育てをして結果を出すもの。ですね。

 

勝率の高い教育の技術

著者は教育学をスタンフォード大学で学ばれています。息子さん3人もスタンフォード大学へ入学もされているわけでもあるし、教育の技術とは、いかにして勉強が出来る子に育てるのか、そんな話なのかなと思って本書を読み進めていましたが、「勉強」の話はほとんど出てきませんでした。

 

例えば、

 

なぜ、子どもが学ぶ意欲を失ってしまうのかというと、現代社会が退屈だからだといい、子どもが退屈しない工夫の話だったり、自己肯定感を高めるには、親の無条件の愛情が必要だという話だったり、グリッド(やり抜く力)を身につけるためには、親がやってあげないことという話だったり。

 

東大や京大に受かる子を育てるノウハウ、技術、そんなのが教育ではなくて、子どもが自ら学び、楽しいと思えるように育てる、真の「教育」ってこういう事なんだろうなと、思いました。

 

自己肯定感を高めるのが良いことはわかっているけど、なかなか難しいよという話を以前ブログに書いたことがあるのですが、無条件の愛を与えることで、自己肯定感は育てられるということを僕も信じるようになってきました。

 

子育て本に書いてある自己肯定感を高めるってのは、わかっているけど難しい - 中堅 私立中学でもいいんじゃね?

 

もともと学校のテスト結果が悪くても、運動会で結果が出なくても、子どもを叱ることも、がっかりすることも一度もしていないつもりですが、より意識して、優劣はつけたりせずに無条件の愛を子どもに注げるようにしたいなと思います。

勝負どころをわきまえる

子どもが「学ぶことが本当に大好きになれる学校を選ぶこと」。学校選びは、親にとっても、決断する勇気が試されるところだと著者はいいますが、僕も同感です。

 

僕も娘を私立中学に通わせようと決めた日から、学校説明会、学校見学、何度も足を運びました。中学生にもなれば、娘が僕の手からどんどん離れていくことはわかっていたし、だとすれば、娘が伸びる環境を用意するのが僕の仕事、なら学校はどこかいいか、一生懸命探しました。今思えば、僕にとっては、長女の中学校選びが勇気ある決断でした。

 

著者の息子さんは全員、高校は日本の学校ではなく、アメリカの高校への進学を希望し実際入学されています。金銭的な事も含めて誰もが希望を叶えられるものではないでしょうが、著者はここが勝負ところだと、息子さんの意志を尊重するという勇気ある決断をされたのです。結果、息子さんは全員、スタンフォード大学へ入学され、そして希望に満ちた人生を送っておられます。

 

アメリカの大学入試事情

ところで、アメリカの入試事情についても本書には書かれていて、アメリカの大学がどのような子を採るのかについて説明されていて、とても興味深いです。

 

なんといっても息子さん全員がスタンフォード大学ですからね。スタンフォード大学がどんな大学か、どんな学生を採りたがっているか、本書を読めばよくわかります。

 

最近は日本の高校から東大ではなく、アメリカの大学へ進学するケースも増えてきていますし、海外大学への進学を考えていらっしゃる方にはおおいに参考になるかと思います。

 

アメリカの入試は、テストに強い子よりも、学ぶ意欲があるかどうか、何か熱意をもって取り組んでいるものがあるかを問われるといわれますね。日本もこの制度を真似して、総合選抜型入試という新しい大学入試の形を模索しています。

 

日本もアメリカ型になっていくのだろうと考えると、僕は容易な推薦入試は反対なのだけれど、総合型選抜入試の事は考えていかなければならないなと思いました。娘が大学入試を受ける頃は、総合型選抜入試が主流になっていてもおかしくはない。

 

未知に勝つ子育て本書を読んだ気付き、今後の行動

本書をもう少し早く読んでおけばよかったな。読み終わって最初にそう思いました。僕は古い人間です。僕が思っている勉強と著者が思う勉強がまるで違う事に気が付き、勉強って興味好奇心、楽しいもんだと教えるのが親の務めなんだと思いました。

 

なかなか著者のように子どもに勉強の楽しさを教えてあげられなかった僕ですが、それでも未来に向かって、二人の娘が僕の元から巣立っていくまでは、主導権をもって、全身全霊、子どもに愛情を注いでいきたいと思います。