ドラマ「二月の勝者」2回目も楽しく拝見させていただきました。フィクションとはいえ、ノンフィクションと言ってもいいくらい、中学受験のリアルが伝わるドラマですね。
2話では、Rクラス(一番下のクラス)の加藤君が登場し、成績がなかなかあがらないため、塾を止めたいとご両親が申し出るシーンがありました。
「これ以上、親のエゴで子供に無理をさせたくない」
ドラマのように、子ども自身は受験というものを特別意識したことはなく、親に意向で、そして親のエゴで「受験を受けさせられている」子供も少なからずいるのではないでしょうか?
ですが、親のエゴという表現は本当は少し誤解があります。親はみんな子供の幸せを願っているわけで、決して親は世間体を気にして子供を受験させているわけではありません。
中学受験をすることで、子供の将来が少しでも開かれたものになると信じて、子供を受験させているのです。
それでも、子供が勉強に苦しんでいるのを見ると、自分の判断は間違っていたのではないか?と思うことがあります。
中学受験が成功したと思える理由
我が家の場合は、中学受験は大成功だったと心の底からいえます。
その理由は、この中学受験が、娘の気持ちに完全に添えていたからです。受かった中学の名前やブランドは関係ありません。
娘が中学受験を目指した背景は、小学校が荒れていたからです。勉強を一生懸命頑張っても、それに共感してくれる友達もなかなかいない。そんな環境を自分の力で変えたい。それが娘の願いでした。
これが完全なる親のエゴ、僕の意志だけで中学受験をさせていたとしたらどうでしょう?
受験を突破しても、中学生活ではつまずいただろうなと思うのです。そこに、娘の意志がないからです。
僕が今回の中学受験を成功したな。良かったなと思う理由は、完全に娘の意志を尊重し、それをサポートできたと思っているから。他に理由はありません。
中学受験は親の受験?
子供の意志で中学受験をすることは、我が家では何よりも重要なことでした。中学受験は親の受験とよく言われますが、子供の意志に基づいた上での親の受験だということを肝に銘じました。
娘には、頑張ったら自分で進める道を選べるんだよということを伝えて、中学受験を応援することにしました。
もし中学受験をしなかったら、進める道はひとつ(公立中学)。でも、中学受験を頑張ったら、進める道が増えて自分で選べる。そのうえで、もちろん、公立中学へ進んでもいいんだよと説明しました。
娘は、「進める道を増やして自分で中学を選びたい。」といい、僕はそれを応援しました。そして中学受験を頑張り、自分の力で選択肢を増やして、娘は私立中学を選択しました。
このように、我が家のように子供が早い段階で中学受験に強い意志を持つ例は少ないかもしれません。ただ、我が家の話だけでいえば、娘の意思に寄り添った中学受験であったからこその成功だと言えます。
それは中学入学後、自分が頑張りたかった勉強に集中できる環境を手に入れた娘が、前を向いて進んでいる姿を見て本当にそう思うのです。
昨今の中学受験者は少子化にも関わらず、増加傾向にあるそうです。特に中堅ところの志望者が増えているみたいです。
これは子供に寄り添う受験が増えてきてるのかなと思っています。