ドラマ「二月の勝者」第9回を見ました。そして次回が最終回。受験生のみんなが無事に合格して終わるのか、結末が楽しみです。
さて、今回は中学受験に関する重要なヒントがたくさん散りばめられた良い回だったな~と思いますので早速レビューしたいと思います。
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二月の勝者 第9回目の見所と感想(ネタばれ)
終盤のシーン。
二月の勝者:第9話 “海斗”伊藤駿太が開成受験の希望告白 “理衣沙”渡邉心結には問題が “佐倉”井上真央はどう解決? https://t.co/QxbTUQ3SkN
— MANTANWEB (まんたんウェブ) (@mantanweb) 2021年12月10日
偏差値の高い学校を志望していたお母さんの期待にプレッシャーで打ちのめされそうだった今川さんに、実力相当の学校の過去問を解くように仕向けた佐倉先生。結果、彼女は見事に自信を回復し、実力相当の学校を志望することになります。
その後の教室での、黒木先生と会話のシーンが見所です。
ここで黒木先生の苦悩と過去が明かされます。
以前勤めていたルトアックで1つでも偏差値の高い学校へ生徒を送り込むことが子どもたちの幸せだと信じていた黒木先生。無理をして偏差値の高い学校へ送り込んだある生徒が、中学入学後、勉強についていくことができず、不登校になり、結果、家族崩壊した。
私はその生徒の合格後の人生を想像できていなかった。よかれと思ってやったことがその子の人生をつぶしてしまったんです。
という話を明かされます。
僕はこのシーンをみて、このドラマの一番言いたい事、そして本質はここにあり!そう思いました。
子どもの中学合格後の人生を想像しよう
何度もこのブログでも書かせていただいていますが、実際、僕も塾の先生に同じことを言われています。
「難関校へ入った後、勉強についていけず苦労している生徒をたくさん知っています」
受験を頑張っているときは、その学校へ合格する事に懸命で見逃しがちですが、中学受験はゴールではありません。むしろ、はじまりです。
脅しではありませんが、難関中学の勉強に我が子がついていけるのかは、本当によく考えた方がいい。難関中学にギリギリ合格して最下位で勉強しているよりも、中堅中学でトップのほうが子どもが輝けるケースもありますし、もちろん逆もあり、難関中学にギリギリ受かった後、努力して成績が伸びたケースもあるでしょう。
その差は何かと言われれば僕は間違いなく自学力だと思います。この点は、下記記事に詳しく書かせていただいていますので、子どもの実力と希望校の偏差値ギャップに悩んでいらっしゃる方は、ぜひご一読いただければと思います。
偏差値58の壁は親にもある
さて、ドラマでは、Rクラスで偏差値50に満たない今川さんが、家で偏差値60の問題が解ける点について、それはカンニングだと見破るシーンがあります。
その時の黒木先生の言葉
偏差値45の生徒が50の学校に受かることはままあります。ですが、偏差値55の生徒が60の学校に受かる事は非常にまれ
これをドラマでは偏差値58の壁という表現をされていますが、そうなんです。この壁は僕も感じましたね。
それは子どもよりも大人である僕が痛感しました。偏差値55くらいまでなら親である僕も解けるのですが、60になると親である僕が解けない。結果、子どもに教えてやることもできない。
親が解けない以上、この壁は子どもが乗り越えるしかないのですが、この壁を乗り越えられる子は本当にすごいと思います。僕には未知の世界でしたね(苦笑)
まとめ。子どもにとって幸せな受験となるように、中学入学後の子どもの人生を想像しよう
ドラマのとおり、12月は最終受験校の確定。そしてどの学校をどのような日程で受験をするのかをパズルのように組み合わせていく。
思えば、昨年の長女の受験もそうでした。本命校と第二志望、第三志望、あ~でもない、こ~でもないといいながら、何回か組み合わせを変えて結構悩んだことを思い出します。
中堅校だと、専願で申しこんだり、複数回受験すると合格率があがる学校がありますし、英検や漢検の点数を加算してくれる学校もあります。
難関校はさすがにそういうわけにはいかないので厳しい戦いになると思いますが、上述したとおり、子どもの実力相当の学校へ行くことが子どもの幸せにつながると僕は思っています。
いずれにせよ、子どもにとって幸せな中学受験だったといえるためには、中学入学後の子どもの未来をよく想像して受験を選ぶことが大事だと思います。どうぞ後悔のない受験校の選択をしてくださいね。
そして二月の勝者!第9話は、このドラマの本当にいいたい事が見えた良い回だったなと思いました。
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