
ドラマ「二月の勝者」第4話が終わりました。中学受験経験者として、いつも楽しく拝見しています。
毎回、生徒の親御さんに実力派の俳優さんや女優さんが起用されているのも楽しみの一つです。
第4話は、生徒のお母さん役に星野真里さんが出演されて熱演されています。
今ドラマ「二月の勝者」を見られるのはHuluだけ
二月の勝者 第4話の見所
武田くんのお母さん役をする星野真里さんが、スマホゲームばかりにうつつを抜かしているお父さん役の塚本高史さんに、堪忍袋の緒が切れて爆発するシーン。
「スマホゲームに課金してゲームのキャラを強くするんじゃなくて、自分たちの子供に課金して、子供を誰にも負けない強いキャラにしてよ!」と訴えます。
そして決め台詞が、
「課金ゲーム、上等!」です。母は強い。第4話の一番の見どころですね。
リアルに大事なところは、偏差値を上げる方法
しかし、中学受験において真剣に一番の見所をあげてみると、僕のおすすめは絶叫シーンではなくて、黒木先生の偏差値を上げる方法のシーンになります。
黒木先生が模試試験の問題、8問あるうちの4問分。つまり半分を破り捨てて、最初の4問だけを解くようにさせたところ、Rクラスの生徒たちの点数や偏差値が軒並みあがったという話です。
リアルな話。中学受験で、この方法はとても有効かつ大切です。
以前の記事でも書いたのですが、中学受験問題は全てが全て難しいわけではありません。問題の前半は、基礎問題であることがほとんどで、特に一番下のクラス、ドラマでいうRクラスにいる子は、この基礎問題を確実にとることが受験成功のポイントとなってきます。
今回の黒木先生は、Rクラスの子では解けない問題をバッサリ切ってしまって、子供が取捨選択に悩まないように、また心の焦りを生まないようにしたことで、生徒たちの偏差値があがったというわけです。
実際の塾でも6年からは問題の取捨選択がはじまる
実際、塾でも6年生、特に受験が近くなると、解ける問題と解けない問題の取捨選択が始まります。今までみんなと同じ問題を解いていた生徒たちに、先生が、
「この問題はあなたには必要ないからやらなくていいよ」
というようなことが始まります。
これは、
「あなたの受験する学校にこの問題は出ないよ」
という意味であったり
「あなたはこの問題を今から理解するのは難しいから捨ててもいい。でも確実にとれる問題をとろうよ!」
といった意味になります。
中堅私立中学は基礎問題で確実に点が取れるが大事になってくる
難関中学だとそういうわけにはいかないと思いますが、中堅私立中学の問題は、基礎問題で50点近くとれるようになっているところもあります。
前回の記事の繰り返しになりますが、入試本番に見立てたプレテストを行う中学も多くあり、その時に、中学側から入試対策のアドバイスを受けられることがあります。
算数であれば
- 「前半の問題は基礎問題だから、ここを確実にとれるように!」
- 「後半問題の大問の中の小問の1番は簡単だから諦めないで解いてね!」
などとヒントをくれるのですが、まさに
「基礎問題は確実に点数とってね。」「基礎問題が解けたら受かるよ。」という意味になります。
しかし二月の勝者は中学受験経験者(特に親)にとっては面白い。なぜなら中学受験あるあるが多いからですね。
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