先週からはじまったドラマ「二月の勝者」、楽しく拝見しました。
中学受験をした当人(我が娘)にとっては、中学受験にドラマを感じているようなこともなく、ただ懸命に勉強していただけなのでしょう。そこまで中学受験ドラマに興味がないみたい。
しかし、親としては様々なドラマがあったのも事実で、ドラマでは中学受験がどのように描かれているか楽しみに拝見させていただきました。
というわけで、少し遅いのですが、第1話のレビューをしたいと思います。
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今「二月の勝者」を見れるのはHuluだけ
第1話の見所
凡人こそ中学受験をすべき理由
黒木先生の言葉で、子どもが入塾するきっかけとなったシーンや、子どもが好きなサッカーを中断してまで受験勉強に取り組むことを決意するシーンなど、ドラマならではだな~というような感動シーンが多々ありました。
その一方で
父親をATM呼ばわりしたり、塾講師は教育者ではなくサービス業だといったり、僕もそう言われていたのでは?とドキッとするような刺激的な言葉も並びました。ですが、どれもこれも、中学受験を経験した身からするとリアルだな~と思う話です。
この塾の校長に就任した黒木先生の手腕や、「絶対合格」というタイトルとおりに塾生みんなが合格、ハッピーエンドとなるのか、今後の展開が楽しみです。
さて、僕が第1話で注目したのは、黒木先生が入塾を迷っている親御さんに放ったセリフ「凡人こそ中学受験をすべき理由」です。
「凡人こそ中学受験をすべき理由」黒木先生のプレゼンがすごい(ネタばれあり)
うますぎてノースタント。
— 二月の勝者-絶対合格の教室-【公式】ご視聴ありがとうございました‼️ (@2gatsu_ntv) 2021年10月16日
助かりました!#二月の勝者 #柳楽優弥 https://t.co/Nc4hrpkdKf
ドラマの中で、入塾を躊躇している親に対して、その子どもと黒木先生がサッカーのリフティング対決をするシーンがありました。結果は、黒木先生の勝利で終わります。
生徒が教室に戻った後、黒木先生は、両親に対して
「平凡ですね」とその子どものサッカーの実力に対して感想を述べます。
サッカーを熱心にさせていた父親はこの言葉に激怒!します。
そこで黒木先生が放ったプレゼン(数字)は以下のものです。
サッカー選手登録者数 25万3745人
2020年プロになった選手 204人
プロ選手になれる確率 わずか0.08%
中学受験首都圏 4万694人
御三家合格者 1643人
御三家 約4%
他有名中学を入れると10%くらいにまでなる。
だから、勉強は努力のリターンが格段に得やすい
これが、凡人こそ中学受験をすべき理由です。
というのです。こうした数字(エビデンス)を使ったプレゼンは実に効きます。日本人は特に数字に弱いですし(苦笑)
エビデンスとは「科学的根拠」という意味です。エビデンスは、医学の世界ではよく使われる言葉で、何かを裏付ける為の具体的な数字やデータのことを指します。
黒木先生が発言した数字は、まさにリアルな数字でありますし、そこには根拠があります。だから、この発言の信頼度は、ぐっと増すのです。
エビデンスを示して
- 「だから・・・」
- 「・・・が理由です」
と説く。完璧でした。
ドラマでも案の定、それまで中学受験に否定的だったお父さんが、黒木先生の言葉をきっかけに子どもの受験を前向きに考えるようになります。
まぁ考えてみると中学受験をゴールと考えているところに少し無理はあるのですが。。。
まとめ。中学受験で100人に1人の存在になる。それこそが凡人こそが中学受験をすべき理由
サッカー選手になろうと夢見て、実際にプロサッカー選手になれる確率はたったの0.08%。改めて見てみるとすごい確率ですね。
↓ちなみに初恋の人と結婚できる確率は1%らしい・・・。
ところで、努力をして100人に1人の人材になろうという理論があります。「10年後、君に仕事はあるのか?」の著者・藤原和博氏が提唱されているものです。
藤原氏は、100人に1人の実力をつけて、そのキャリアを3つ持つ事で、
100分の1×100分の1×100分の1=1,000,000分の1の存在になれるというのです。
スーパースターになろうと思うと努力だけでなく運も必要で、その壁を乗り越えるのは相当大変だけど、100人に1人の存在になるのであれば、努力すれば手に届く。それが中学受験であり、凡人こそ中学受験をすべき理由。なのかな?と僕は思います。
ということで、第1話の黒木先生のエビデンスを使ったプレゼンは見事だったというお話でした。(笑)
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今「二月の勝者」を見れるのはHuluだけ
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